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単純な脳、複雑な「私」 単行本(ソフトカバー) – 2009/5/8
購入オプションとあわせ買い
ため息が出るほど巧妙な脳のシステム。
私とは何か。心はなぜ生まれるのか。
高校生とともに脳科学の深海へ一気にダイブ。
「今までで一番好きな作品」と自らが語る感動の講義録。
◆まったく新しい読書のスタイル!
動画特設サイトにリンク
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20年前に卒業した母校で、著者が後輩の高校生たちに語る、脳科学の「最前線」。
切れば血の吹き出る新鮮な情報を手に、脳のダイナミズムに挑む。
・手を見れば、理系か文系か判別できる?
・ひらめきは寝て待て
・決断した理由は、脳ではなく、身体が知っている
・「心が痛む」ときは、脳でほんとに痛みを感じている
・進化の過程で、動物のパーツを使い回してヒトが完成した
・「君は30秒後にミスをする」
・僕らにある「自由」は、自由意志ではなく自由否定だ
・ランダムなノイズから生み出される美しい秩序――創発
・遺伝子は生命の「設計図」じゃない!
かつてないほどの知的興奮が沸きあがる、
4つの講義を収録。
- ISBN-104255004323
- ISBN-13978-4255004327
- 出版社朝日出版社
- 発売日2009/5/8
- 言語日本語
- 本の長さ421ページ
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商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2009/5/8)
- 発売日 : 2009/5/8
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 421ページ
- ISBN-10 : 4255004323
- ISBN-13 : 978-4255004327
- Amazon 売れ筋ランキング: - 368,837位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
─ 池谷裕二(いけがやゆうじ) 東京大学・薬学部・教授 ──
こんにちは、池谷です。脳の健康や発達、老化を探求する基礎研究を行いながら、脳に関する一般向けの本を書いています。
脳は知れば知るほど奥が深く、さらなる探究心がくすぐられます。研究現場は毎日がわくわくの連続です。この高揚感を自分だけにとどめておくのはもったいない ── 脳研究の最前線のトピックを、できるだけ噛み砕いて語ることで、「知の興奮」を皆様と共有したいと願っています。
初めて拙著を読まれる方は、高校生への講義シリーズ『進化しすぎた脳』『単純な脳、複雑な「私」』『夢を叶えるために脳はある』(講談社)の3冊を、まずはお手に取ってみてください。私の「脳観」を感じ取っていただけると思います。
『脳はこんなに悩ましい』(新潮社)、『脳はみんな病んでいる』(新潮社)、『ココロの盲点 完全版』(講談社)も個人的に大好きな本です。より手軽な本としては、『海馬』(新潮社)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社)、『パパは脳研究者』(扶桑社)、『記憶力を強くする』(講談社)などもございます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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かなり衝撃を受けた記憶があった(内容は覚えていない)ため
あらためて、今の自分がどう感じるかに興味を持って
本書を手に取った。
すぐさま、当時の興奮が蘇ってきた。
ああ、そうか。分からないことを
仮説と検証をもって埋めていくことの楽しさは
いくつ歳を重ねても変わらないと実感した。
コミカルな授業風景だけど、著者は学者であって
我々は、著者のように脳の立場になって考えることや
脳を卑近な例に見立てて実感するイメージを持たない。
そもそも、我々は大事だと思えていないことや
気づけていないことには、雑にならざるえない生き物である。
だからこそ新鮮なのだけど
結局、本書でも単純な脳にさえ、答えを出せていない。
脳から生み出された心や
心から生み出される愛や、自由といった形がない概念に対して
脳の構造と、現時点で観測できた、ほんの一部の実験結果とをこじつけて
これが、○○っていうんだ。面白いでしょ?
と切り取っただけにも見える。
本書の冒頭で、科学で証明できることは、相関関係だけであって
因果の証明はできないと語られている。
今を生きる我々は現時点で不思議なことが
否定されるまで、確からしい何かとを
意味付けて、生きていくしかないのだろう。
直感とひらめきは違う。ふらめきは思いついた後に理由が言える。直感は理由がわからない。脳の部位でいうと、ひらめきは理屈や論理に基づく判断なので、大脳皮質がメインで担当し、直感は基底核が担当している。脳は寝ることにより情報の整理や保管を行うため、ひらめきは寝て待つ効果がある。基底核は前頭葉と同じく、大人でも成長を続けるため、私たちが学習したり、人生で経験したりすることは、基底核(直感力)を育む。
このように本書は、脳の部位と機能と生活との相関関係を明らかにしていく。私が特に参考になったのは、後半にある自由意志の問題だ。
被験者にイスに座ってもらってテーブルに手を置く、目の前の時計を見ながら好きなときに手を動かす。この実験によると、次のような順となる。
「準備→動かそう→動いた→指令」
つまり、本人が動かそうと意図したときには、脳はすでに動かす「準備」がまずはじまる。そして「動かそう」という意識が生まれる。次に「動いた」と感じた後に「動け」と指令が手に行く。自分の意志で手を動かしているようで、脳が勝手に手を動かしているのである。
自由意志の自由とは次の3つで表すことができる。
1)自分の意図が行動結果と一致する
2)意図が行動よりも先にある
3)自分の意図のほかに原因となるものが見当たらない
これらの3つの条件が満たされているということは自由であることは確かだ。同じように、マウスとPCをつながっていない状態で別の人間がマウスを動かす実験をすると、自分でカーソルを動かしていると意識するという。つまり、他者が制御していても、被験者は自由を感じるのである。
自由意志とは行動する内容を自由に決められると思いがちだが、実は自分のとった行動を見て、その行動が思い通りだったら遡って自由意志を感じるのである。結果が伴わない限り自由はない。
神経科学者のベンジャミン・リベットの実験によって、自発的な行為でも1秒ほど前に運動皮質の電気活動の緩やかな上昇があるということが分かってきた。これは、自由意志を決めているのは神経活動であることを意味する。つまり、脳の神経活動そのものが、自由意志をPrediction(予測)して対応しているのだ。一方、Predictionの反意語でPostdictionという後付再構築の考えがある。これは、脳がアクティブに「自由だ」「強制された」と後付再構築して、自分の自由意志で行ったと捉えかえしているのだ。つまり、Postdictionによって、人間は自由の感覚がでてくるのだろう。脳の「Postdiction機能」のことは知っていたが、「自由意志」と絡めて考えたことがなかったため、目から鱗が落ちた思いがした。『自分を超える心とからだの使い方 ゾーンとモチベーションの脳科学』
「準備→動かそう→動いた→指令」
「準備」から「動いた」という行動まで、1秒とか1.5秒かかる。行動したくなるより、行動することの方が必ず遅い。つまり、あえて今回は動かさないという自由意志は残っているのだ。たとえば、ハゲた人に向かい「ハゲ」というと言わない自由否定があるということだ。これは自由否定を生み出す自由意志があるとも言える。
また、脳の海馬だけを取り出して栄養液に漬けておくと、内発活動をしながら最長2年ぐらい生きるという。この内発活動(自発活動)は「ゆらぎ」だ。コンピュータは入力があると同じ計算式ではいつも同じ結果を出力するが、脳はゆらふぎがあるため、次のようになる。
「入力+ゆらぎ=出力」
これは運動や知覚、記憶にも影響する。このゆらぎは環境や身体によって規定される。頑張れ!と応援されることで、脳のゆらぎが反射的に固定される。
脳は結果を予測して、筋肉をこう動かすと指示している。つまり、私たちの行動の大半は、過去の学習によって習得した記憶に基づいて、つねに未来を予測しているため、「動いた」と感じてから「動く」という現象になる。
生まれ持った遺伝的な差は可塑性で克服できる。可塑性とは、変化できる能力を指す。遺伝に頼るのではなく、環境に適応しなければならないため、可塑性の高い動物が生き残ってきた。進化は次の2つのステージで起こる。
ステージ1:遺伝子で決まる「基礎力」に差がある場合でも、学習や訓練によって、その差が克服できる。つまり、可塑性が強い個体が生存上有利になる。
ステージ2:可塑性を使う量が少ない個体が生存していく。すべての個体の可塑性が高くなるので、優れた基礎力をもつ個体が生存上有利になる。つまり、遺伝的に均一になってしまう。
現在の人間はステージ1で、可塑性こそが遺伝的多様性を担保する唯一の要素となる。Creative Organized Technologyでは、人間=A+BXと表現する。Aは遺伝で、BXは生まれた後に獲得した能力を指す。A>BXとなる多様性がなくなるということだ。
最後にワーキングメモリーについて。ワーキングメモリーとは短期の記憶を指すが、平行処理はここで行われ、7つまでが限度だという。小説やドラマで登場人物が7人を超えると複雑なストーリーに感じるのはそのためだ。
本書により、自由意志と脳の未来予測機能との関係、可塑性と多様性の関係などが明らかになった。脳の研究は日々深化していくため、一つの結論に至ることは難しい領域だと思うが、本書はあらゆる切り口からそれを提示してくれるので、私たちの存在意味を改めて考えさせてくれる。
もともと高校生向け講義なので、面白そうな論点をたくさん盛り込みつつ
よみやすい文章でぐいぐい進んでいきます。楽しい啓蒙書です。
でも、一つ一つの説明が簡潔なので、よく考えると不可解な点もあります。
例えば、有名なブーバ・キキは「直感」で分かるのだといいつつ、同時に
「直感」は訓練によって獲得されるものだと説明されています。
しかし、ブーバが曲線でキキが鋭角な直線だという経験(訓練)を
わたしは生まれてこの方、一度もしたことがありません。
直感のなかには生得的な連合によるものもあるのでしょうか。
著者によるもっと体系的な記述が出版されることを期待します。
高校生を相手に対話形式で解説をするというスタイルです。
その狙いは成功していると思います・
最新の脳科学の進展が実にわかりやすく詳しく書かれています。
論の展開は高校生たちとの対話ですが、スリリングな展開です。
ニューロン、シナプス、スパイクの働きをこんなにわかりやすく詳細に書かれた本は初めてです。
脳のバイアスについて書かれています。
脳はなんと思い込みが強く、間違いを多く犯すモノなのか数々の実験で説明されていて、驚きの連続です。
心や識とは何かについても、脳科学の成果を踏まえて説明しています。
古今東西の哲学者、宗教家、思想家、心理学者達は、意識とは何か、心とは何か、自分とは何か、存在とは何か、についての膨大な思索・考察を重ねてきました。
それが最新の脳科学研究の成果で、かなりの部分が解明されています。
脳科学研究が進めば進むほど、脳の未知分野が多くなっています。
脳神経細胞は1000億個あり、それぞれが1万個のシナプスをもって複雑多岐に絡み合って電気を発生させて人間の活動につなげています。
脳研究が進んだとは言え、全容の解明は気の遠くなるような時間が必要でしょう。
ニュートンの次の言葉を思い出しました。
「私は、海辺で遊んでいる少年のようである。ときおり、普通のものよりもなめらかな小石やかわいい貝殻を見つけて夢中になっている。真理の大海は、すべてが未発見のまま、目の前に広がっているというのに。」
巻末に108の参考資料の一欄があります。
すべて英語の書籍と学術論文です。
脳科学研究の最先端はアメリカであることがよくわかります。