出版業界に身を挺していたからこそ描ける独自の批評となっている。
針に糸を通すかのようにトリヴィアルな題材が多くミクロ的であるが
視点がユニークで熱く通説を覆しているところがポイントです。
決して大きな主張をしている訳では無く小噺的で柔軟でスキゾキッズ的な
戦術を仕掛けていてハックをしていて紋切り型を痛快に切っています。
今までなかった批評で一石を投じているといえます。何かしら漠然と
無意識に思っていたことを言語化してくれていてスッキリしました。
とにかく新しい感性の持ち主でニュータイプの批評スタイルでした。
何はともあれ物申していて、いつもと違う気づきに巡り合えるかと思います。
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紋切型社会――言葉で固まる現代を解きほぐす 単行本(ソフトカバー) – 2015/4/25
武田 砂鉄
(著)
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購入オプションとあわせ買い
第25回(2015年度)Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞!
第9回(2016年)「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞!
「新しい意味でのジャーナリズムであるとともに文化人類学の範疇に入る」
……藤原新也さん(ドゥマゴ文学賞選評)
「柔軟剤なしのタオルと同じ。読むとヒリヒリ痛くて、クセになる。」
……重松清さん
「世に溢れる陳腐な言葉と格闘することはこの世界と格闘することだ。」
……白井聡さん
「言葉の政治学についての好著である。読後感は正に痛快。」
……池澤夏樹さん(毎日新聞)
「麻痺してしまった脳ミソに「思考」という清冽かつ凄烈な刺激を与えてくれる。」
……藤沢周さん(東京新聞/中日新聞)
「途中で嘔吐しなかった根性も見事なら、最終的に排泄まで持って行った技巧も並大抵の新人のものではない。」
……小田嶋隆さん(文學界)
「育ててくれてありがとう」「全米が泣いた」「国益を損なうことになる」
「会うといい人だよ」「ニッポンには夢の力が必要だ」「うちの会社としては」……
日本人が連発する決まりきったフレーズ=定型文を入り口に、
その奥で硬直する現代社会の症状を軽やかに解きほぐす。
初の著作、全編書き下ろし。
【目次】
はじめに
「乙武君」………障害は最適化して伝えられる
「育ててくれてありがとう」………親は子を育てないこともある
「ニッポンには夢の力が必要だ」………カタカナは何をほぐすのか
「禿同。良記事。」………検索予測なんて超えられる
「若い人は、本当の貧しさを知らない」………老害論客を丁寧に捌く方法
「全米が泣いた」………〈絶賛〉の言語学
「あなたにとって、演じるとは?」………「情熱大陸」化する日本
「顔に出していいよ」………セックスの「ニュートラル」
「国益を損なうことになる」………オールでワンを高めるパラドックス
「なるほど。わかりやすいです。」………認め合う「ほぼ日」的言葉遣い
「会うといい人だよ」………未知と既知のジレンマ
「カントによれば」………引用の印鑑的信頼
「うちの会社としては」………なぜ一度社に持ち帰るのか
「ずっと好きだったんだぜ」………語尾はコスプレである
「“泣ける"と話題のバラード」………プレスリリース化する社会
「誤解を恐れずに言えば」………東大話法と成城大話法
「逆にこちらが励まされました」………批評を遠ざける「仲良しこよし」
「そうは言っても男は」………国全体がブラック企業化する
「もうユニクロで構わない」………ファッションを彩らない言葉
「誰がハッピーになるのですか?」………大雑把なつながり
おわりに
第9回(2016年)「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」受賞!
「新しい意味でのジャーナリズムであるとともに文化人類学の範疇に入る」
……藤原新也さん(ドゥマゴ文学賞選評)
「柔軟剤なしのタオルと同じ。読むとヒリヒリ痛くて、クセになる。」
……重松清さん
「世に溢れる陳腐な言葉と格闘することはこの世界と格闘することだ。」
……白井聡さん
「言葉の政治学についての好著である。読後感は正に痛快。」
……池澤夏樹さん(毎日新聞)
「麻痺してしまった脳ミソに「思考」という清冽かつ凄烈な刺激を与えてくれる。」
……藤沢周さん(東京新聞/中日新聞)
「途中で嘔吐しなかった根性も見事なら、最終的に排泄まで持って行った技巧も並大抵の新人のものではない。」
……小田嶋隆さん(文學界)
「育ててくれてありがとう」「全米が泣いた」「国益を損なうことになる」
「会うといい人だよ」「ニッポンには夢の力が必要だ」「うちの会社としては」……
日本人が連発する決まりきったフレーズ=定型文を入り口に、
その奥で硬直する現代社会の症状を軽やかに解きほぐす。
初の著作、全編書き下ろし。
【目次】
はじめに
「乙武君」………障害は最適化して伝えられる
「育ててくれてありがとう」………親は子を育てないこともある
「ニッポンには夢の力が必要だ」………カタカナは何をほぐすのか
「禿同。良記事。」………検索予測なんて超えられる
「若い人は、本当の貧しさを知らない」………老害論客を丁寧に捌く方法
「全米が泣いた」………〈絶賛〉の言語学
「あなたにとって、演じるとは?」………「情熱大陸」化する日本
「顔に出していいよ」………セックスの「ニュートラル」
「国益を損なうことになる」………オールでワンを高めるパラドックス
「なるほど。わかりやすいです。」………認め合う「ほぼ日」的言葉遣い
「会うといい人だよ」………未知と既知のジレンマ
「カントによれば」………引用の印鑑的信頼
「うちの会社としては」………なぜ一度社に持ち帰るのか
「ずっと好きだったんだぜ」………語尾はコスプレである
「“泣ける"と話題のバラード」………プレスリリース化する社会
「誤解を恐れずに言えば」………東大話法と成城大話法
「逆にこちらが励まされました」………批評を遠ざける「仲良しこよし」
「そうは言っても男は」………国全体がブラック企業化する
「もうユニクロで構わない」………ファッションを彩らない言葉
「誰がハッピーになるのですか?」………大雑把なつながり
おわりに
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2015/4/25
- 寸法13.2 x 2.5 x 18.9 cm
- ISBN-104255008345
- ISBN-13978-4255008349
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商品の説明
著者について
武田砂鉄(たけだ・さてつ)
1982年生まれ。ライター。東京都出身。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、2014年秋よりフリーへ。
「cakes」「CINRA.NET」「Yahoo!ニュース 個人」「beatleg」等で連載を持ち、多くの雑誌、ウェブ媒体に寄稿。
インタビュー・書籍構成も手掛ける。本書が初の著作となる。
1982年生まれ。ライター。東京都出身。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、2014年秋よりフリーへ。
「cakes」「CINRA.NET」「Yahoo!ニュース 個人」「beatleg」等で連載を持ち、多くの雑誌、ウェブ媒体に寄稿。
インタビュー・書籍構成も手掛ける。本書が初の著作となる。
登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2015/4/25)
- 発売日 : 2015/4/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4255008345
- ISBN-13 : 978-4255008349
- 寸法 : 13.2 x 2.5 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 274,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,954位社会一般関連書籍
- - 53,290位ノンフィクション (本)
- - 75,767位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2015年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読むのに時間がかかる。
一つの事象に対するテーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼが順不同、項不揃いで表れ、その一つづつに対して自分の
解釈を検証していく。こうして多様性に対応するなかで、80年の思考の凝固、流出、歪みが溶解、回帰、矯正される。
傘寿を迎えて、これからの人生への価値ある指標を確認するにはよい参考書である。
ドライになった世の中を尾崎紅葉の金色夜叉終末に出てくるお宮の候文のウエット状態に戻すことを考えていた時に
ジャストインタイムした本である。
一つの事象に対するテーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼが順不同、項不揃いで表れ、その一つづつに対して自分の
解釈を検証していく。こうして多様性に対応するなかで、80年の思考の凝固、流出、歪みが溶解、回帰、矯正される。
傘寿を迎えて、これからの人生への価値ある指標を確認するにはよい参考書である。
ドライになった世の中を尾崎紅葉の金色夜叉終末に出てくるお宮の候文のウエット状態に戻すことを考えていた時に
ジャストインタイムした本である。
2015年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スッキリしそうと思って読んだらどうにもスッキリしない本だった。スッキリしてはいけないという主旨なので当然だけれども、わかりにくいというより、生煮え。天声人語的なるものNHKなるものはじめ紋切型フレーズは昔からあるけれども、それを公共の場で使えるのはものを書く職業の人間だけだった。いまや誰もが表現者の時代。紋切型フレーズは歩道にまではみ出して溢れ返っている。そのなかから「これは」というものを拾い上げるセンスはとてもいい。たとえば「良記事」「誰がハッピーになるのですか」などは明らかにだれかが掃除しなくてはならないゴミであるから。ただ、掃除しきれてない。本人もあとがきで認めているとおり、また散らかしている。
紋切型フレーズは受け流し、中立、同調の道具なので、人とのつながりが広がればその使用頻度が上がるのはしかたがたない。一人の人が継続性をもってつきあえる人の数は150~200人といわれており、これを超える人間との関係を維持するためには紋切型の言葉は日常必需品なのだ。つながりは時間と自由を奪う。「大雑把につながっている」ことを強制されることにより「離れたところから洞察して対話へ持ち込んだり、意識的に近付いて相手側の声に耳を傾けたりするプロセス」がぶった切られるという著者の指摘はそのとおりだと思う。そういう行為を支援する者として解説者やファシリテーター、キュレーターの役割が増している。ただそういう人たちに拾い上げられる言説にしてもよほど強度のあるものに限られる。
結局、紋切型社会を打破するものは「どうしようもなく好き」だとか「嫌なものは嫌」といった強い感情しかない。そういう意味でいえばこの人が好きなのは本田靖春的なもので、嫌いなのは糸井重里的なものだ、ということはわかった。この二つの論考は面白かった。しかし、このふたつは実は対立しない。本田靖春的なものと糸井重里的なものは一見対極に見えて根っこではつながっている。吉展ちゃん事件を追ったルポを「きわめて不幸なかたちで人生を終わった二人の冥福を改めて祈りたい」と結んだ本田と、「なるほど。わかりやすいです」と目の間にいる本人の未来をも全部引き受けて話を前に進める糸井は、ともに俯瞰の視点でどこまでも対象に寄り添っていく。本田の言説も糸井の言説も二段構造になっていて、どちらが地表に出ているかという違いなのだ。著者が反応しているのは「見せ方」の部分だけであり「本質」でないように思う。そこがスッキリしない理由なのかもしれない。
紋切型フレーズについては著者が嘆くほど使っている人間は無自覚ではない。個人や個人のふりをした企業の発する情報がこれだけ氾濫してくると、人々のメタリテラシーは確実に上がっている。本書に、「総合学習」で取り組まされる「環境」や「心」といった大人のきれいごとに子供たちが苦笑いしながらつきあっている様子が書かれているが、紋切型の感動フレーズや批判フレーズなどをいやおうなしに毎日大量に目にする私たちは、彼らと同じように苦笑いしながらそれらを受け流す術を身に着けている。ネットで「クソリプ」という言葉が使われ出したのは、ある種の自己浄化作用だろう。自虐やパロディは同化圧力に対する防御反応なのだ。星井七億の「クソリプだらけの桃太郎」や「J-POPによくある歌詞だらけの桃太郎」は本書の挑む紋切型社会を再現しながら破壊する。つまりは優れた批判になっている。
紋切型フレーズは受け流し、中立、同調の道具なので、人とのつながりが広がればその使用頻度が上がるのはしかたがたない。一人の人が継続性をもってつきあえる人の数は150~200人といわれており、これを超える人間との関係を維持するためには紋切型の言葉は日常必需品なのだ。つながりは時間と自由を奪う。「大雑把につながっている」ことを強制されることにより「離れたところから洞察して対話へ持ち込んだり、意識的に近付いて相手側の声に耳を傾けたりするプロセス」がぶった切られるという著者の指摘はそのとおりだと思う。そういう行為を支援する者として解説者やファシリテーター、キュレーターの役割が増している。ただそういう人たちに拾い上げられる言説にしてもよほど強度のあるものに限られる。
結局、紋切型社会を打破するものは「どうしようもなく好き」だとか「嫌なものは嫌」といった強い感情しかない。そういう意味でいえばこの人が好きなのは本田靖春的なもので、嫌いなのは糸井重里的なものだ、ということはわかった。この二つの論考は面白かった。しかし、このふたつは実は対立しない。本田靖春的なものと糸井重里的なものは一見対極に見えて根っこではつながっている。吉展ちゃん事件を追ったルポを「きわめて不幸なかたちで人生を終わった二人の冥福を改めて祈りたい」と結んだ本田と、「なるほど。わかりやすいです」と目の間にいる本人の未来をも全部引き受けて話を前に進める糸井は、ともに俯瞰の視点でどこまでも対象に寄り添っていく。本田の言説も糸井の言説も二段構造になっていて、どちらが地表に出ているかという違いなのだ。著者が反応しているのは「見せ方」の部分だけであり「本質」でないように思う。そこがスッキリしない理由なのかもしれない。
紋切型フレーズについては著者が嘆くほど使っている人間は無自覚ではない。個人や個人のふりをした企業の発する情報がこれだけ氾濫してくると、人々のメタリテラシーは確実に上がっている。本書に、「総合学習」で取り組まされる「環境」や「心」といった大人のきれいごとに子供たちが苦笑いしながらつきあっている様子が書かれているが、紋切型の感動フレーズや批判フレーズなどをいやおうなしに毎日大量に目にする私たちは、彼らと同じように苦笑いしながらそれらを受け流す術を身に着けている。ネットで「クソリプ」という言葉が使われ出したのは、ある種の自己浄化作用だろう。自虐やパロディは同化圧力に対する防御反応なのだ。星井七億の「クソリプだらけの桃太郎」や「J-POPによくある歌詞だらけの桃太郎」は本書の挑む紋切型社会を再現しながら破壊する。つまりは優れた批判になっている。
2017年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいて嫉妬をしました。
それぐらいキレキレの視座で、日常で当たり前におもわれていることを崩していく。
「言葉で固まる現代を解きほぐす」とは上手に言ったものです。読んでいるうちに頭もほぐれてきます。
こういう見方ができればなと思いました。
それぐらいキレキレの視座で、日常で当たり前におもわれていることを崩していく。
「言葉で固まる現代を解きほぐす」とは上手に言ったものです。読んでいるうちに頭もほぐれてきます。
こういう見方ができればなと思いました。
2016年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
耳にするたびにアレ?と違和感をおぼえたり、
「それ本気で言ってんの?」とつっこみたくなる世の中のねじれを、
とっても丁寧に、情熱的に解説されているとおもいました。
無意識のうちになんだか、そうなっている事に、
疑問をもって取り組んでいる姿勢に大変感銘を受けました。
「それ本気で言ってんの?」とつっこみたくなる世の中のねじれを、
とっても丁寧に、情熱的に解説されているとおもいました。
無意識のうちになんだか、そうなっている事に、
疑問をもって取り組んでいる姿勢に大変感銘を受けました。
2016年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日頃もやもや感じていることをくっきりと彫りだしてくれたように感じました。
普段使うフレーズは便利なものが多くて、それはそれで生活をたやすくする知恵だと思います。また、人は、言語を巧みに使う人、政治家や文筆業の人、詩人の言葉に自分の思いを重ねて、あたかも自分の気持ちを代弁してくれているのだと思います。そう言う意味で、一定程度の紋切り型は必要悪だと思いつつ、この本を読むと、いかに紋切り型が人の思考を停止し、抑圧し、問題の根源を隠蔽しているのか気付かされます。
もっぱら今の時事問題に関しては安倍政権を利する言説をやり玉に挙げていましたが、左翼的・労組的言説の硬直具合も相当紋切り型が横行しているのは間違いないと思うので、左派も他人事ではないと思います。
自分の言葉で語ることは難しい。それも他人との軋轢が生じかねない現場では。誰にでもすぐに出来ることでは無いけれども、これって紋切り型では?という違和感に気が付く感受性を失わないようにしなくてはと思わせてくれる良著。
普段使うフレーズは便利なものが多くて、それはそれで生活をたやすくする知恵だと思います。また、人は、言語を巧みに使う人、政治家や文筆業の人、詩人の言葉に自分の思いを重ねて、あたかも自分の気持ちを代弁してくれているのだと思います。そう言う意味で、一定程度の紋切り型は必要悪だと思いつつ、この本を読むと、いかに紋切り型が人の思考を停止し、抑圧し、問題の根源を隠蔽しているのか気付かされます。
もっぱら今の時事問題に関しては安倍政権を利する言説をやり玉に挙げていましたが、左翼的・労組的言説の硬直具合も相当紋切り型が横行しているのは間違いないと思うので、左派も他人事ではないと思います。
自分の言葉で語ることは難しい。それも他人との軋轢が生じかねない現場では。誰にでもすぐに出来ることでは無いけれども、これって紋切り型では?という違和感に気が付く感受性を失わないようにしなくてはと思わせてくれる良著。
2015年6月25日に日本でレビュー済み
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ここんところ、ずーとくだらない世の中だなあと思っていたことの薄々感じていた理由を明快にしてくれた本です。読みながら、そうそうそうなんだよとにやけてしまいました。この世に何の疑問も持たず、どっぷりとつかっちゃてる方には、耳の痛いあるいは痛いとすら感じない本だと思います。まあ自己否定されちゃうわけですからね。文章自体は勢いで書かれたような感じで、わかりにくい所が多々あります。読んでいて疲れます。
2017年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく文章がひとりよがり。切り口は確かに悪くないのだけれど、結局何がイイタイのか、ずいぶん「読み取って」差し上げないといけないタイプの。VERYでこの方連載されてますが、同じく連載されてる古市憲寿氏の文章と比べて(比べちゃだめか)分かりにくい&おもしろくないことこの上ない、ということに今月美容院にて気付きました。
「全米が泣いた」は例えば確かに紋切り型ですよ。ただその紋切り口調に関してよくわからん論考もどきをこね回すよりも、陣内みたいにコントのネタにして笑うほうが100倍正しいのではないかと。
Kindleで買ったのでまだあきらめはつきますが。あー紙で買わなくてほんとに良かった。
「全米が泣いた」は例えば確かに紋切り型ですよ。ただその紋切り口調に関してよくわからん論考もどきをこね回すよりも、陣内みたいにコントのネタにして笑うほうが100倍正しいのではないかと。
Kindleで買ったのでまだあきらめはつきますが。あー紙で買わなくてほんとに良かった。