2006年時点での世界の宇宙開発事情を日本に重点を当てて!書いた快書。何しろ貴重★★★★★、翻訳じゃないよ。
はやぶさ/MUSES-Cのイトカワ着陸までが載っている。出版社が変わって「新版」が出たらしい。着陸のころのハヤブサ実情が日本で一番うまく書かれている本だろう。
全体にはロケット打ち上げ場の紀行と日本の宇宙開発への考察が併記された本。技術的な興味のある向きも満足されよう。そしてどこか一箇所にでも行こうと考えた方、この本はとても貴重な情報源です。貴重なプレセツクへの旅の記述は大いに参考になりそうだ。
p.157 コリョロフのモスクワの家(知っている人は少なそう)で夫人に会ったという記録はもう稀有なものになっていると思われる。
国内での車移動の事情がたくさん書かれていたりして冗長な面はあるがこれはこれで似たような目にあっている方には許されよう。パリ航空ショーの話も出てくるがp.58、航空機産業の話はロケットにしか関心のない方にはぜひ読んでほしい。マジャンタ駅というのが使えるんだなp.70。執筆時点でのバート・ルータンとの質疑も今振り返ると楽しいp.73。ドルニエ博物館の近くの私設ツェッペリン博物館p.97やツァイス博物館p.112というのも行ってみたくなる。
おまけ
p.128 ソユーズカプセルが筑波宇宙センターに置かれたことはないと思う。
p.150 モスクワ市内の博覧会場のチタンのタワー下のモスクワ市立宇宙博物館は2009年に改装されたものすごい博物館になっています。説明板がロシア語のみなのが痛い。
p.269 飛行士の滞在する建物は空軍側ではなくてケネディ宇宙センター内です。
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宇宙へのパスポート(3) 単行本(ソフトカバー) – 2006/8/5
宇宙開発現場取材日記
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日ソノラマ
- 発売日2006/8/5
- ISBN-104257037261
- ISBN-13978-4257037262
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商品の説明
出版社からのコメント
宇宙開発現場取材日記 第3弾!
JAXA発足後の種子島や内之浦、最後のアリアンIV、再開スペースシャトル、ロシアのプレセツクと打ち上げ最前線を駆け巡った取材日記第3弾。松浦晋也が世界の宇宙開発事情を解説する。
JAXA発足後の種子島や内之浦、最後のアリアンIV、再開スペースシャトル、ロシアのプレセツクと打ち上げ最前線を駆け巡った取材日記第3弾。松浦晋也が世界の宇宙開発事情を解説する。
登録情報
- 出版社 : 朝日ソノラマ (2006/8/5)
- 発売日 : 2006/8/5
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 384ページ
- ISBN-10 : 4257037261
- ISBN-13 : 978-4257037262
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,581,405位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,428位宇宙学・天文学(一般)関連書籍
- - 386,361位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年東京生れ。1984年、妖精作戦でソノラマ文庫よりデビュー。
「宇宙人が攻めてくる巨大ロボットもの」ARIEL、「女子高生がある日突然宇宙海賊の船長になる」ミニスカ宇宙海賊などの小説の他、宇宙開発最前線取材をまとめた宇宙へのパスポートのシリーズなどを執筆。
2016年、早川書房より新シリーズ、放課後地球防衛軍を開始。
カスタマーレビュー
星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
3グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2006年8月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者がロケット取材に手馴れた感じがします。
ただ、それが悪いほうに出てしまっているようで、今までの宇宙へのパスポートであった トラブル >> どたばた >> なんとか解決 はありません。(事前にトラブルシュートしてあったり、妙に諦めが早かったり、、、)
あと、イラストがほとんど無いので、字面を追いかけていると私は眠くなってきます。
最後に、最近宇宙作家クラブのホームページの更新が最近されていないようですが、、、 << 気にかかっている
(あさりよしとう先生のイラストが恋しい)
ただ、それが悪いほうに出てしまっているようで、今までの宇宙へのパスポートであった トラブル >> どたばた >> なんとか解決 はありません。(事前にトラブルシュートしてあったり、妙に諦めが早かったり、、、)
あと、イラストがほとんど無いので、字面を追いかけていると私は眠くなってきます。
最後に、最近宇宙作家クラブのホームページの更新が最近されていないようですが、、、 << 気にかかっている
(あさりよしとう先生のイラストが恋しい)
2008年2月12日に日本でレビュー済み
自分が好きな分野2つにわたっているものがあります。
そんなものに出会うと、とっても得をした気分になります。
例えば、自分が鉄っちゃんで、外食が好きだったら、駅弁や、食堂車なんかにはまると楽しいんじゃないかな。
いずれにしても、マニアックな道になるのは間違いありませんが。
本書は、おいらにとっては2度おいしい本です。
・ロケットの打ち上げのレポートでありながら
・紀行本でもあります
ああ、やっぱりマニアックだ。
ロケットの打ち上げ自体は、全体の数パーセントです。
後は、世界各地をぐるぐると旅をしているレポートです。
スペースシャトルの打ち上げもあるので、オーランド近辺のレポートもあります。
ってことを考えると、3度おいしい本かもしれません。
そんなものに出会うと、とっても得をした気分になります。
例えば、自分が鉄っちゃんで、外食が好きだったら、駅弁や、食堂車なんかにはまると楽しいんじゃないかな。
いずれにしても、マニアックな道になるのは間違いありませんが。
本書は、おいらにとっては2度おいしい本です。
・ロケットの打ち上げのレポートでありながら
・紀行本でもあります
ああ、やっぱりマニアックだ。
ロケットの打ち上げ自体は、全体の数パーセントです。
後は、世界各地をぐるぐると旅をしているレポートです。
スペースシャトルの打ち上げもあるので、オーランド近辺のレポートもあります。
ってことを考えると、3度おいしい本かもしれません。