長きに渡る「特撮冬の時代」の渇きを癒してきた季刊(隔月刊)雑誌「宇宙船」は、2005年7月号でその使命を終えて宇宙に帰りました。
しかし、光の国の使者は１年に１度だけ会える機会を与えました。土管に描かれた怪獣と子供達のように。
恒例、朝日ソノラマ宇宙船編集部による、2006年放映・公開、特撮・SFテレビ・映画の完全データブック。
その記事内容・編集方針はファンには評価が高く、今も復刊を待ち望む声は絶えません。
（番組単位でのムックなどは、今も「宇宙船編集部」名で不定期刊行を続けています。）
内容は2006年・2007年放映の特撮番組『仮面ライダー電王』『ゲキレンジャー』『仮面ライダーカブト』『ボウケンジャー』
『ウルトラマンメビウス』『リュウケンドー』や『WOO』『怪奇大作戦セカンドファイル』も含めて、
設定・キャラクター・怪獣怪人ロボット・メカ・放映リストなど徹底紹介。
特にライダー・戦隊・ウルトラなどは、敵キャラクター（例えば"プレシャス"も）を設定画で紹介しており、資料集的な楽しみ方も出来ます。
これらに加えて、他の特撮系テレビ番組・特撮系の公開映画（洋画・邦画）のデータも掲載。
特筆すべきは、特撮評論系ライターの2006年総括と、全作品に記された「宇宙船的レビュー」、そして掲載番組の選択基準。
これらこそが「宇宙船」が「宇宙船」たる所以(ゆえん)で、真正面から解説した総括と、的確な各レビューは読み応えがあります。
また、ほかでは取り上げられる機会が少ないテレビ作品でも、SF,怪奇,幻想などのジャンル作品については、数行ではあってもフォローは忘れていません。
そして、実相寺昭雄氏、佐々木守氏、曽我町子氏ら2006年になくなった方々も掲載。左記の3名の方はひとり１ページずつ使わせています。
巻末の「ウルトラマンティガ」10周年記念も面白い(レナ若い!)。
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