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アーバン・ヘラクレス (ソノラマ文庫 く 2-1) 文庫 – 2000/6/1

4.1 5つ星のうち4.1 23個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日ソノラマ (2000/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 319ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 425776905X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4257769057
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 23個の評価

著者について

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久保田 弥代
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これを購入した理由は3つ。

スマホを買い替えて念願の電子書籍に手が出せるようになったこと。
そんなおり我が愚妹から本書を薦められたこと。
何より450円とお手頃だったことから。

本作は九条隼人(27歳)という賞金稼ぎ(作中では「治安協力士」とも表現される)が近未来の街を舞台に活躍やくするオーソドックスなハードボイルドアクションもの。マニアニックな設定や何かしらに飛び抜けたキャラクター、ユニークで壮大な世界観があるわけでもない。しかしだからといって侮ることなかれ。このアーバン・ヘラクレス。それこそが最高の魅力なのだ。

先に書いた賞金稼ぎ=治安協力士のように本作品の世界設定は現実世界に則した設定になっており、無難にまとめられている。しかしその無難な設定が、実に見事に破綻なく物語り始めから終わりまで一貫しており、一々立ち止まって(しおりをはさみ)該当頁を探しだして読みなおす必要もない。美しいばかりの整合性と設定ひとつひとつの開帳の仕方。これが本当にうまい。

そしてそれらを盛り上げるは…現実味のある、まるで筆者自身が体験したかのような細かく丁寧な描写だ。
こう聞けば、文章が長ったらしくて読んでるうちに中弛みしそうな雰囲気だが、断言する。本書にはそれはない。スピーディーで迫力のあるアクションシーン。痛々しいばかりの主人公・九条の負傷。次々と迫る危機への緊張感…。比喩でも大袈裟でもなく、本当にまるで漫画やアニメを見ているかのような感覚で文字が読めた。こんな経験は久しく味わってなかった。

アーバン・ヘラクレスは巷でも人気の奇を衒うライトノベルと一線画し、
敢えて正統派を貫くぬくことでそれを作風(売り)として選択したのはでないかと自分は思う。

最近のいろいろな意味で豪華絢爛なライトノベルに疲れた。そんな方は是非この「アーバン・ヘラクレス」を手にとって欲しい。
本書はこれでもかと揺るぎなき王道を疾走し、心地良い読後感をきっとあなたに与えてくれるだろう。

また、そうでないかたも是非読んで欲しい一作。450円はむしろお得だとすら思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
購入したあとちょっとだけ見てみるつもりだったのが止まらなくなり、結局そのまま読破した。この本はちょっとずつ読んでゆく本ではなかった。アクション映画を観るように、時間に余裕を持ってページを開き、一息に読みきってしまうのがいい。今「アクション映画を観るように」と書いたが、この本を読むということは、まさに、「観る」ことでもある。車が吹っ飛び、人体が落下する。その異常なシチュエイションを、作者は、吹っ飛ぶ車に乗っている、あるいは落下してゆく当人の視点から的確に、しかし疾走感を損なわずに描く。世の中に一人称の小説は多いが、本書のような描き方をする小説は、案外少ない。

表紙はモノクロ。しかし描かれる風景は極彩色のカラーフィルムだ。ハロウィンのお祭り騒ぎで担がれる色鮮やかなたくさんの張りぼて。そういえばそんなシーンを何かの映画で観た気がする。主人公は花屋の屋台に落下する。それも映画で観たような。ジャッキー・チェンなんか花屋の屋台に落ちそうだよね。爆発までのタイムリミットを示す数字も映画でお馴染み。主人公がときどきつぶやく「泣けてくる」というセリフもとても映画っぽく、なぜか字幕で脳内再生。それから唐突に出てくる日本的な単語、たとえば渋柿なんてのが、妙に懐かしい。ちょっとお茶漬けの味?

そんなどことなく懐かしい、心地良い既視感を伴う風景も、どこからどこまで久保田弥代の色で塗り替えられているから、読んでいて古い感じはしない。むしろ新しい。現時点では。そう。現時点では。近未来小説は、あっという間に古くなる宿命だ。本書もまた、あっという間に古くなるだろう。大幅改定した作者の努力をあざ笑うかのように。そういうわけで、本書を読むなら早いほうがいい。古くなってもたぶんレトロ・フューチャー的に楽しめるが、どうせなら作者の努力によって新鮮になったブツを新鮮なうちにありがたくいただくほうがいいではないか。

最後のどんでん返しでは、いかにも小説らしい、古くて新しいアクロバットをやってのける。《Last Stage.》を書くとき、作者は細心の注意を払っていたに違いない。この本の最も素晴らしい点は、きっちりとしたカメラアイだ。カメラアイは爆走する車窓風景を映すときなどに大活躍するので、そういう派手なシーンにばかり目が行きがちだが、実際には地味なシーンを映し出すときにも的確に働いている。

いろいろ述べたが、要するに、おもしろかった。
とにかく読め。読め。大急ぎで!

【おまけ】

腐女子的観点→主人公はかっこいい。水も滴る27歳。でもさでもさあ、主人公以外にいい男がいないってのはあんまりじゃない? 峰岸じゃ萎えるし、浦沢くんも、ちょっと、ねえ。もうひとり九条並みにかっこいい男が必要だよ。

百合的観点→いい女は三人出てくる。看護師さん感動的にかわいい。ジョゼはかっこいい。美花はちょっと存在感に欠ける。そして素直すぎる、というか都合良すぎる。ジョゼと美花で妄想すると個人的にはたのしい。

私の本音→主人公はとにかく肉体的にぼろぼろになる。不眠不休全身打撲のところに麻薬を打っておでかけになる。死なないのが不思議。てか足や腕の一本、目玉の一個もなくならないのが不思議。どうせならもっといたぶろうよー。足切っちゃおうよー。これで五体満足なの変だよー。(←変なのはおまえだ!)
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「読むノンストップアクション」というキャッチフレーズで宣伝されていた本作。
小説という文字の分野でアクション物って。映像で魅せるハリウッドの映画には適わないだろう、と正直思っていたのですが、いやいや、期待以上でした。
ハリウッド映画のアクションばりに、いや、読者の想像力を喚起するので、映像で観る以上に迫力のあるアクションが楽しめました。
文字だけなのに映像で見る以上に迫力ある映像が頭の中に思い起こされるのですよ。これは楽しいったらない。ビルからビルへ。上下感のアクションの描写にハラハラドキドキ。

綾辻行人の「殺人鬼」でスプラッタ映画以上に吐き気のする映像が小説にて思い起こされるのを思い出しました。読者の想像力を喚起する小説。なんと素晴らしい!
ハリウッド映画でいえばダイハードといったアクションものが好きな人には間違いなくオススメ。極上のエンタメに仕上がっています。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夢中になって呼吸をするのを忘れるほど、スピード感を持って読み進められる。読み終わったあとは軽い酸欠状態になったくらいだ。ジャンルはSFハードボイルドでいいのかな。

主人公の設定はよくあるものだが、とにかくカッコつけたがる。でも、それが1つを除いてイヤミにならないのがいい。気になったのは「呪われろ」というセリフ。中途半端な感じで使われるているし、あまりカッコよくないと個人的には感じた。

結末はほぼ予想の範囲であり、あまり驚きはないが、冒頭で書いたように、スピード感があるので最後まで読んで飽きない。深く考えなくても物語を楽しめるのがよい。少し難解な本を読んだ後の息抜きなどにちょうどいいのではないだろうか。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年6月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
疾走感ある文体が奏で出すスリルにノッてアドレナリンドバドバ放出しながら一気に読み終えました!
賞金稼ぎと爆弾魔の壮絶な駆け引きがほんっとうに心臓に悪く、臓腑を絞られるような緊張感を感じる読書は久々でした。
一度読み終えたら最後まで休憩も入れずに一気に読んでしまうことをお勧めです。
読み終わったあとはグッタリしつつ満足感を得られることでしょう。

二巻目の電子書籍化もハリーハリーハリー!
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
時間も忘れ一気に読み進めてしまった。九条のカブリオレに自分も乗せられているような感覚。

一見想像しにくい高度かつ薄くてウェアラブル、操作が直感的な機器類も、違和感なく脳内に想像でき、九条に見せられている情報を我々も追体験できるこの心地よい不思議さ。
もちろん展開もスリリングで、主人公と一体になっていらだち怒り焦り、最後に冷静に思考できる気持ちになれる本は久々でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリー展開などの根幹は文庫版そのままですが、大きく改稿されたことで特にアクションシーンの疾走感が増しています。文庫版を読んだことのある方も楽しめるでしょう。
ただ、疾走感溢れるシーンほど、どうしても電子書籍のページ送りで発生する僅かなタイムラグが気になりました。物語が佳境に差し掛かると、誰でも読速が上がるものですが、読み進めようとする指の動きにページがついて来ず、小さなストレスが積み重なることに・・・
本作のようなアクション主体の小説だと、脳裏に流れるケレン味たっぷりの派手な動きがページ送りのたびに一時停止するかのようで、特にもどかしさを覚えてしまいました。ちょうど、回線速度の遅いスマホで動画を見ているような感覚。出来れば紙媒体でもう一度読みたいです。
その他、世界観を構成するギミックも、改稿によってよりビジュアルに訴えるものになっています。いくつかの設定は、続編を意識したものでは?と期待しています。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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