手塚治虫先生の大傑作『火の鳥』シリーズの最も初期の作品集です。
『エジプト編』『ギリシャ編』『ローマ編』が１９５６年〜１９５７年にかけて少女クラブに連載された作品です。
『黎明編』の漫画少年版が一緒に収録されています。
少女クラブ版は、火の鳥が地球にやってくるところから物語が始まります。
初代の火の鳥から後継者のチロルに引き継がれます。
チロルには、カメとウサギとサルの保護者がいます。
『ジャングル大帝』にどこか似たようなタッチで、火の鳥はとても可愛らしいです。
同じく、漫画少年の『黎明編』は、文字通り後のＣＯＭに連載された『黎明編』のオリジナルです。
漫画少年連載は１９５５年ですが、廃刊となったため休載となってしまいました。
壮大な構想を描く場としてＣＯＭが必要であったのだと思います。
それまで１０年懸かったんですね。
少年少女漫画として可愛らしく楽しく描かれたものですが、今読んでも素晴らしい作品です。
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