知的発達に障害のある人たちが社員である横河電機の関連会社の
お話です。
まず、第一に思ったことは、このような会社が広く認知されて全国に
活動が広まれば、知的障害に限らず、様々な障害を持った人たちが
活き活きと能力を発揮できる場が福祉を基盤とした慈善事業ではなく、
営利という社会貢献をも果たす場として広く設けられることになると
思えたことです。
著者はその会社における発起人であり、中心人物として社の方針の
策定などを行い、また障害を持つ社員達のよき相談相手であり、
更には上司(指導者)としてすべてを両立してたつ姿が非常に
印象的です。
会社設立6年が経過しており、一先ずの成功を納めていることも、
障害を持つ社員に特別な対処をした訳ではなく、通常の会社運営に
必要な処置を行ってきただけのことである、と述べています。
つまりは、障害者であっても接する態度からは偏見を徹底して除いて、
常に健常者と同じ態度をとりつづけることが求められており、必要で
あることは彼らに対する深い洞察力と、コミュニケーション時の
相手の観察から成り立っているということとあります。
これは、これまでの福祉関連の立場からすれば、実践することは
とても簡単なことではないでしょうが、行動することで必ずや
障害者の勤労意思の向上に効果が得られるというのは、一つの
方法論として非常な安心を関係者に与えるのではないかと思います。
そのような安心は、障害を持つ人の親だけではなく、健常な人の親を
はじめ、これから子供をもちたいと考える人たちにとっても強く
感じることができると思い、結局は社会全体の向上に役立つのでは
ないかと私は考えています。
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チャレンジする心: 知的発達に障害のある社員が活躍する現場から 単行本 – 2005/8/1
箕輪 優子
(著)
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社家の光協会
- 発売日2005/8/1
- ISBN-104259546805
- ISBN-13978-4259546809
登録情報
- 出版社 : 家の光協会 (2005/8/1)
- 発売日 : 2005/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 205ページ
- ISBN-10 : 4259546805
- ISBN-13 : 978-4259546809
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,030,847位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2006年8月15日に日本でレビュー済み
知的発達に障害のある人たちが社員として働く
横河電機の横河ファウンドリーの設立(1999年)から5年にわたる内容です。
相談はするけど、社員として、1社会人としての社員教育をなされ
適材適所にあった仕事を提供し、事業の拡大、ひいては社員の職勤を広げられております。
特に印象に残ったのは、
・障害をもつ方々がお互いに相手を『おもいやる気持ち』を持たれていること
・気を使いすぎずに『やってみせる姿勢』、『僕にやらせて』と積極的に、仕事へのチャレンジする姿には驚きを感じました。
池袋の夜の話も、普通の新人社員がはまったりすることでしたし
パソコンの利用についても、今後学校で、あるいは職業訓練として積極的に利用されることを期待します
知的障害者を指導されるかた、先生にもぜひ読んでいただきたいものです。箕輪さんが出されている「知的障害者の就業におけるパソコン利用マニュアルなどの開発に関する研究」についても一読されるといいかと思います。自閉症の親ですが、このような社会参加の体制が1つでも多くの企業に広がるとうれしく思います。
横河電機の横河ファウンドリーの設立(1999年)から5年にわたる内容です。
相談はするけど、社員として、1社会人としての社員教育をなされ
適材適所にあった仕事を提供し、事業の拡大、ひいては社員の職勤を広げられております。
特に印象に残ったのは、
・障害をもつ方々がお互いに相手を『おもいやる気持ち』を持たれていること
・気を使いすぎずに『やってみせる姿勢』、『僕にやらせて』と積極的に、仕事へのチャレンジする姿には驚きを感じました。
池袋の夜の話も、普通の新人社員がはまったりすることでしたし
パソコンの利用についても、今後学校で、あるいは職業訓練として積極的に利用されることを期待します
知的障害者を指導されるかた、先生にもぜひ読んでいただきたいものです。箕輪さんが出されている「知的障害者の就業におけるパソコン利用マニュアルなどの開発に関する研究」についても一読されるといいかと思います。自閉症の親ですが、このような社会参加の体制が1つでも多くの企業に広がるとうれしく思います。
2005年10月25日に日本でレビュー済み
講演を聴いて、早速購入し読みました。障害者に対する既成概念を打ち破る前向き思想(まさにチャレンジする心)、共感するところ一杯です。具体的にどう進めているのか分かりやすく書かれているほんです。
150ページに記載されているPCの利用のくだりでは、自分の新入社員時代にボールペン・印鑑・そろばんを渡され、字が綺麗に掛けない、そろばんが出来ない。「大学をでても使い物にならない」とさんざ言われた事を思い出しました。今考えるとまさに、PC(表計算ソフト)、ワープロはまさに点の助けでした。あのままで道具が進歩していなければ、今日えらい顔してサラリーマンを続けていられなかったかもしれません。
知的障害がまさに個性と感じられるのは、すぐにわかります。
また、分かりやすく丁寧に書かれた本書を実践するためには、企業の理解・著者のような、推進者、確立した教育等著者にはあたりまえのことなのだが、大変難しいのだと思えるのではないだろうか?
150ページに記載されているPCの利用のくだりでは、自分の新入社員時代にボールペン・印鑑・そろばんを渡され、字が綺麗に掛けない、そろばんが出来ない。「大学をでても使い物にならない」とさんざ言われた事を思い出しました。今考えるとまさに、PC(表計算ソフト)、ワープロはまさに点の助けでした。あのままで道具が進歩していなければ、今日えらい顔してサラリーマンを続けていられなかったかもしれません。
知的障害がまさに個性と感じられるのは、すぐにわかります。
また、分かりやすく丁寧に書かれた本書を実践するためには、企業の理解・著者のような、推進者、確立した教育等著者にはあたりまえのことなのだが、大変難しいのだと思えるのではないだろうか?