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神経文字学: 読み書きの神経科学 単行本 – 2007/10/1

4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

ヒトの文化を形成する社会的能力の1つ、文字操作の始まりは、今から5,000年ほど前。その後、文字の社会的意義、文字を操作する手段、そして文字の形態そのものも絶えず変化し、それに合わせて脳機構も変化を遂げてきたはずである。本書は文字を操作する脳内機構を、歴史的変遷をみながら、日本語特有の漢字仮名問題も含め、第一線の研究者がわかりやすく解説する。

商品の説明

著者について

編集:岩田誠/河村満

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 医学書院 (2007/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 232ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 426000493X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4260004930
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 2個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年2月12日に日本でレビュー済み
 岩田先生の教授回診は、絶対にごまかしが効かなかった。外来での診察には、一切の無駄が無い。画像診断も、「あぁやっぱりね」という確認に過ぎない。症候学的に診断は付いているのだ。もう10年以上お目にかかっていない。

 序論から5章までが総論、6章と7章が読字、8章から12章までが書字。とりあえずは、第6章(特に106頁から109頁)と第2章(特に42頁から43頁)を先に読んでしまうのが良い。第6章は、もっと手前に持ってきて欲しかった。

 日本語文字の処理における、岩田、櫻井、河村の二重回路説が知られている。かなりいい加減に簡略化すると、文字情報が、左半球で後頭葉の一次視覚野からWernicke中枢の意味情報へ到達するに際して、腹側の側頭葉後下部を経る形態経路が障害されると漢字の失読失書になり、背側の外側後頭回(あるいは角回)を経る音韻経路が障害されると仮名の純粋失読になる(P.42-43, 106-109)。局所の脳機能と欠損症状が一対一で対応しないところが、神経内科のよく分からないところである。

 神経内科医でなくても、言語に理科的な興味を持っている読者なら、とりあえず読了できると思う。例えば、文字が、視覚、聴覚、運動覚を含めた共通感覚で成立していることを証明した第7章の論文は面白かった。臨床医学の一部門なので、ネズミの実験は無し。サルも出てこない。なぜか杉下守弘も寄稿していない。
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