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その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく) 単行本 – 2010/9/1
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“ちょっと寂しい”が、ちょうどいい。
暴力などトラウマティックな事件があった“その後”も、専門家がやって来て去って行った“その後”も、当事者たちの生は続く。
しかし彼らはなぜ「日常」そのものにつまずいてしまうのか。なぜ援助者を振り回してしまうのか。
そんな「不思議な人たち」の生態を、薬物依存の当事者が身を削って書き記した当事者研究の最前線!
普通の生活の“有り難さ”に気づく1冊。
暴力などトラウマティックな事件があった“その後”も、専門家がやって来て去って行った“その後”も、当事者たちの生は続く。
しかし彼らはなぜ「日常」そのものにつまずいてしまうのか。なぜ援助者を振り回してしまうのか。
そんな「不思議な人たち」の生態を、薬物依存の当事者が身を削って書き記した当事者研究の最前線!
普通の生活の“有り難さ”に気づく1冊。
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社医学書院
- 発売日2010/9/1
- ISBN-104260011871
- ISBN-13978-4260011877
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出版社より


商品の説明
著者について
上岡 陽江
1957年生まれ。ダルク女性ハウス代表。精神保健福祉士。
子どものころから重度のぜんそくで、小学校6年から中学3年まで入院生活を送る。その中で処方薬依存と摂食障害になり、19歳からはアルコール依存を併発。27歳から回復プログラムにつながった。
自身の回復の経験から、依存症などの女性をサポートする「ダルク女性ハウス」を設立、回復プログラム、自助グループを実践しつづけている。現在は依存症の親をもつ子どものプログラムづくりに力をそそぐ。
大嶋 栄子
1958年生まれ。NPO法人リカバリー代表。
北星学園大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程単位取得退学。
精神科ソーシャルワーカーを経て、被害体験を持つ女性の福祉的支援を行う「それいゆ」を立ち上げる。現在はNPO法人リカバリーを運営。北星学園大学、日本福祉学院講師。
1957年生まれ。ダルク女性ハウス代表。精神保健福祉士。
子どものころから重度のぜんそくで、小学校6年から中学3年まで入院生活を送る。その中で処方薬依存と摂食障害になり、19歳からはアルコール依存を併発。27歳から回復プログラムにつながった。
自身の回復の経験から、依存症などの女性をサポートする「ダルク女性ハウス」を設立、回復プログラム、自助グループを実践しつづけている。現在は依存症の親をもつ子どものプログラムづくりに力をそそぐ。
大嶋 栄子
1958年生まれ。NPO法人リカバリー代表。
北星学園大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程単位取得退学。
精神科ソーシャルワーカーを経て、被害体験を持つ女性の福祉的支援を行う「それいゆ」を立ち上げる。現在はNPO法人リカバリーを運営。北星学園大学、日本福祉学院講師。
登録情報
- 出版社 : 医学書院 (2010/9/1)
- 発売日 : 2010/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4260011871
- ISBN-13 : 978-4260011877
- Amazon 売れ筋ランキング: - 30,823位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 184位社会病理
- - 224位看護学 (本)
- - 7,821位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みました。2010年発行の本ですが、今の時代でも何も変わらずためになる本でした。ところどころ、医療者に対する思いも書いてあり、とても救われました。多分僕はハルエさんのことが好きなんだろうと思います。2005年くらいに一度お会いして、「いいね」と言ってもらったことを覚えています。
2022年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どんなふうに生きればいいのかについて一つの選択肢が提示されてる本だなぁと思いました。
読んでいくとフラバおこす可能性ありですので、自分体調見ながら読んでんいくことをおススメします。
読んでいくとフラバおこす可能性ありですので、自分体調見ながら読んでんいくことをおススメします。
2018年2月9日に日本でレビュー済み
「その後」ということだが、まだ過ぎ去っていない、癒されていない、解決されていない過去をもつ人々の話なので、別に「その後」という感じはしない。もっと、今まで光が当たっていない「その後」の話なのかと思ったけれど、一般的に支援を必要とする状態の話だった。このシリーズ、著者の選択とか題名の付け方とか、出版社の方がうまいなあと思う。
実践的なハウツーとしては、とても良い本なのかもいれない。だけど、直接的にこういう支援活動とかピアサポートの業界にいるのではなく、ただ世界を理解したり、自分が今いる所の参考にするために読んだ者にとっては、疑問が残る記載もある。例えば、重くしんどいけど、核心的な過去の話はしないって、それはどういうことで、どういう結果を生み出す方針なのか、この本だけでは解せない。一方で、どんな過去や、現在の心の状態をもつ人にも、今の体の世話をし、生活を立て直すことを手伝うのが有効ということに関しては、説得力をもって納得させられた。
この著者、このシリーズなら、もう一歩踏み込んだ面白さがあるかと思ったけど。雑多な印象だった。でも、この界隈の雰囲気を知るために、読んで良かったと思う。
実践的なハウツーとしては、とても良い本なのかもいれない。だけど、直接的にこういう支援活動とかピアサポートの業界にいるのではなく、ただ世界を理解したり、自分が今いる所の参考にするために読んだ者にとっては、疑問が残る記載もある。例えば、重くしんどいけど、核心的な過去の話はしないって、それはどういうことで、どういう結果を生み出す方針なのか、この本だけでは解せない。一方で、どんな過去や、現在の心の状態をもつ人にも、今の体の世話をし、生活を立て直すことを手伝うのが有効ということに関しては、説得力をもって納得させられた。
この著者、このシリーズなら、もう一歩踏み込んだ面白さがあるかと思ったけど。雑多な印象だった。でも、この界隈の雰囲気を知るために、読んで良かったと思う。
2020年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
困難を乗り越えるだけでなく、乗り越えた後の痛みや怠さとどう折り合いをつけて生きていくか。
当事者やサポートする立場から、個人的な事例を含めて振り返って見つめ直していく。
扱っている事は切実だが、堅苦しくなく、挿絵が入っており読みやすいように工夫してあると思った。
「嵐」の後の状態が具体的にイメージできる本です。
当事者やサポートする立場から、個人的な事例を含めて振り返って見つめ直していく。
扱っている事は切実だが、堅苦しくなく、挿絵が入っており読みやすいように工夫してあると思った。
「嵐」の後の状態が具体的にイメージできる本です。
2021年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
依存症関連の本で生理について詳しく書かれている事が非常に画期的で凄い本だと思いました。
一般的にPMSや生理の問題は「ホルモンバランスによる、人それぞれ」とザックリし過ぎる西洋医学的診断か、はたまた「ケミカルなナプキンが子宮を冷やす、界面活性剤入りのシャンプー、白い食べ物、陰性食品の取り過ぎが悪い」などのやる事多すぎ制限多すぎやろがいの東洋医学的診断の派閥に分かれているような気がしますが、いつも〝そこじゃない感〟がありました。ツボがずれてると言うか
この生理痛やPMSの事についての一般的な認識の〝そこじゃない感〟に答えを出してくれたのが、この本の中にある女性メンバーの生理についての記述です。
生理時に身体や気持ちに沸き上がってくる感覚についての女性メンバーの話を一部抜粋します↓
生理の時に誰にも優しくされなかった寂しさ、適切なナプキンの使い方や身体の処置の仕方を教えてもらえなかった孤独感や見捨てられた感覚、初潮が来た頃に父親が家で暴力を振るっていた事を思い出して悲しみ苦しみを感じる、生理のことを親に汚いと言われた事を思い出す
などなど…
つまり生理時と言うデリケートな体調の時に心身共に深く傷付けられた経験がトラウマとなっている。
普段は抑え付けてなかった事にしていても、生理前になりホルモンが平常時と変わってくると過緊張と自分の感覚スイッチをオフにして(いわゆる解離ですね)抑え付ける事が出来ていたフタがゆるみ、傷付けられたまま時が止まっている〝生理中に深く傷付けられた少女〟が顔を覗かせる
「生理時の身体感覚」と「深く傷付けられた悲しみと誰にもケアして貰えない不安感」がセットになってしまっているから、生理前から原因不明の憂鬱や不安感、希死念慮に苛まれる。
生理によって心身のバランスが乱れるのは、単なる身体の冷えやホルモンバランスだけでなく生理時に経験したたくさんのネガティブな事象が「心」にたくさん堆積していく事によって引き起こされるのだと読んでいて気付かされました。
女性メンバーたちは過酷な生育環境で苦しみながら育ち、誰かに守られることも自分を適切にケアする事も知らないまま生きざるを得なかった為に心身の緊張のスイッチが入りっぱなしになっている。
その自分では切れなくなった過緊張のスイッチを強制的にブレーカーを落とすようにオフにする手段が薬物やアルコール依存であると言う事が読んでいたら深く理解する事が出来た。
それと同時に、自分自身の生きづらさの原因も様々な部分に発見する事が出来て凄く人生の参考になる本です。
一般的にPMSや生理の問題は「ホルモンバランスによる、人それぞれ」とザックリし過ぎる西洋医学的診断か、はたまた「ケミカルなナプキンが子宮を冷やす、界面活性剤入りのシャンプー、白い食べ物、陰性食品の取り過ぎが悪い」などのやる事多すぎ制限多すぎやろがいの東洋医学的診断の派閥に分かれているような気がしますが、いつも〝そこじゃない感〟がありました。ツボがずれてると言うか
この生理痛やPMSの事についての一般的な認識の〝そこじゃない感〟に答えを出してくれたのが、この本の中にある女性メンバーの生理についての記述です。
生理時に身体や気持ちに沸き上がってくる感覚についての女性メンバーの話を一部抜粋します↓
生理の時に誰にも優しくされなかった寂しさ、適切なナプキンの使い方や身体の処置の仕方を教えてもらえなかった孤独感や見捨てられた感覚、初潮が来た頃に父親が家で暴力を振るっていた事を思い出して悲しみ苦しみを感じる、生理のことを親に汚いと言われた事を思い出す
などなど…
つまり生理時と言うデリケートな体調の時に心身共に深く傷付けられた経験がトラウマとなっている。
普段は抑え付けてなかった事にしていても、生理前になりホルモンが平常時と変わってくると過緊張と自分の感覚スイッチをオフにして(いわゆる解離ですね)抑え付ける事が出来ていたフタがゆるみ、傷付けられたまま時が止まっている〝生理中に深く傷付けられた少女〟が顔を覗かせる
「生理時の身体感覚」と「深く傷付けられた悲しみと誰にもケアして貰えない不安感」がセットになってしまっているから、生理前から原因不明の憂鬱や不安感、希死念慮に苛まれる。
生理によって心身のバランスが乱れるのは、単なる身体の冷えやホルモンバランスだけでなく生理時に経験したたくさんのネガティブな事象が「心」にたくさん堆積していく事によって引き起こされるのだと読んでいて気付かされました。
女性メンバーたちは過酷な生育環境で苦しみながら育ち、誰かに守られることも自分を適切にケアする事も知らないまま生きざるを得なかった為に心身の緊張のスイッチが入りっぱなしになっている。
その自分では切れなくなった過緊張のスイッチを強制的にブレーカーを落とすようにオフにする手段が薬物やアルコール依存であると言う事が読んでいたら深く理解する事が出来た。
それと同時に、自分自身の生きづらさの原因も様々な部分に発見する事が出来て凄く人生の参考になる本です。
2017年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1 私たちはなぜ寂しいのか
2 自傷からグチへ
3 生理のあるカラダとつきあう術
4 「その後の不自由」を生き延びるということ
5 生き延びるための10のキーワード
6 対談 では援助者はどうしたらいい?
という構成。
当たり前のことが当たり前にはわからなくて、できなくて、いつも「これでいいの?」。
でも誰に尋ねたらいいのかがわからない。
そこに「それ『で』」ではなく「それ『が』」いいのよと声をかけてもらったように感じた。
フェミニズムとかそういうことではなく、やはり女性どうしだからこそ語り合えることというのはあると思う。
内容はもちろん、イラストがとても良い。何度も「この感じわかる‼」と思い笑ってしまった。
私も使える手段は全部使ってこれからも生き延びようと思う。読んで良かった。
2 自傷からグチへ
3 生理のあるカラダとつきあう術
4 「その後の不自由」を生き延びるということ
5 生き延びるための10のキーワード
6 対談 では援助者はどうしたらいい?
という構成。
当たり前のことが当たり前にはわからなくて、できなくて、いつも「これでいいの?」。
でも誰に尋ねたらいいのかがわからない。
そこに「それ『で』」ではなく「それ『が』」いいのよと声をかけてもらったように感じた。
フェミニズムとかそういうことではなく、やはり女性どうしだからこそ語り合えることというのはあると思う。
内容はもちろん、イラストがとても良い。何度も「この感じわかる‼」と思い笑ってしまった。
私も使える手段は全部使ってこれからも生き延びようと思う。読んで良かった。
2017年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コラムニストの小田嶋隆さんがアルコール依存症になった際の体験を語っていた。それを思い出す内容であった。
彼いわく、アルコールを辞めること自体が大変なんじゃない。
アルコールをやめることで直面しなければならない、当たり前の日常が大変なのだ。
日常が耐えがたいものであるという事実が、彼をアルコールに向かわせたのだと。
目標は薬物をやめることではなく、日常と対峙できるかどうかということなのだ。
アルコール依存は原因ではなく結果である。
本書も、いかにその日常が苦痛に満ちたものであったのか、直視しがたい、幼少期の性的暴行、親からの過剰な操作行為、主体性剥奪などが
語られる。読むのが耐えがたい描写も多々ある。確かに、これは、眼をそむけたくなる。
その眼をそむける方法が薬物依存であったのだ。
当然、対処方法は薬物を辞めることより前に、日常を組み立て直すことである。
だから、本書では、「薬物を辞めるべきでない時期もある」
と常識的には考えられない考え方も提示されるが、上記の理由で納得である。
人間の日常は、実は、人からやさしくされた、だから、好きになった、だから、相手が快いと思うことをしてあげる、
そして、たまに自分も感謝される、そして、うれしくなって、・・・なんかいいことして、というように、
よい循環を生み出してなんとか信頼関係、気分のいい秩序が生まれていく。
しかし、始めに暴力的な行為をうけて、恐怖、不信にかられてしまったら、この循環はうまれない。
信頼や安心なんて片時もなく、それを証明する手段もないから、「試し行為」としての自傷行為もしてしまう。
しかし、自傷行為をみた人はドン引きしてしまう。だから不安になってしまう、という悪循環が生まれていく。
本書ではこれらの循環を「ぐるぐる」と表現しているが、実は、いい循環をほとんど経験していないひとが、
気分のいい信頼関係、秩序を作り出すことは至難のわざなのだ。だれかがまず、いい循環をはじめないといけない。
しかし、その「だれか」を誰がやるのか。「だれか」はこのぐるぐるにまきこまれて傷つく可能性さえある。
本書はいかによい「ぐるぐる」を傷つきながらも組み立てていくか。
非常に実際的な内容を教えてくれる。
しかし、一人でそのぐるぐるをつくりだすことは、危険で、疲れる。
だから、チームで、作り上げていく。
薬物依存をただ、だらしないこと、自分が楽しむためにやった「自業自得の犯罪」。
だから依存症になってしまった人に共感する必要もないし、知る必要もない。
自分もそう考えている部分があった。
しかし、それはあまりに薬物依存の一部分しか見えていなかったことがよくわかる。
大変お勧めです。
※この気分のいい、活力のある「ぐるぐる」を始めることを、
だれが担うかについて、本書と同じテーマを扱っている映画に
呉美保監督の「きみはいい子」がある。本書に興味をもったかたに是非お勧めしたい。高良健吾の最後のシーンが、
「ぐるぐる」を始めるその一歩を象徴している。
※不安の過剰さ、その結果の試し行為については
鬼束ちひろ 「call」にほんとうによく表現されていると個人的にはおもう。
これじゃ、いい「ぐるぐる」はうまれないと思う。 一聴をおすすめする。
彼いわく、アルコールを辞めること自体が大変なんじゃない。
アルコールをやめることで直面しなければならない、当たり前の日常が大変なのだ。
日常が耐えがたいものであるという事実が、彼をアルコールに向かわせたのだと。
目標は薬物をやめることではなく、日常と対峙できるかどうかということなのだ。
アルコール依存は原因ではなく結果である。
本書も、いかにその日常が苦痛に満ちたものであったのか、直視しがたい、幼少期の性的暴行、親からの過剰な操作行為、主体性剥奪などが
語られる。読むのが耐えがたい描写も多々ある。確かに、これは、眼をそむけたくなる。
その眼をそむける方法が薬物依存であったのだ。
当然、対処方法は薬物を辞めることより前に、日常を組み立て直すことである。
だから、本書では、「薬物を辞めるべきでない時期もある」
と常識的には考えられない考え方も提示されるが、上記の理由で納得である。
人間の日常は、実は、人からやさしくされた、だから、好きになった、だから、相手が快いと思うことをしてあげる、
そして、たまに自分も感謝される、そして、うれしくなって、・・・なんかいいことして、というように、
よい循環を生み出してなんとか信頼関係、気分のいい秩序が生まれていく。
しかし、始めに暴力的な行為をうけて、恐怖、不信にかられてしまったら、この循環はうまれない。
信頼や安心なんて片時もなく、それを証明する手段もないから、「試し行為」としての自傷行為もしてしまう。
しかし、自傷行為をみた人はドン引きしてしまう。だから不安になってしまう、という悪循環が生まれていく。
本書ではこれらの循環を「ぐるぐる」と表現しているが、実は、いい循環をほとんど経験していないひとが、
気分のいい信頼関係、秩序を作り出すことは至難のわざなのだ。だれかがまず、いい循環をはじめないといけない。
しかし、その「だれか」を誰がやるのか。「だれか」はこのぐるぐるにまきこまれて傷つく可能性さえある。
本書はいかによい「ぐるぐる」を傷つきながらも組み立てていくか。
非常に実際的な内容を教えてくれる。
しかし、一人でそのぐるぐるをつくりだすことは、危険で、疲れる。
だから、チームで、作り上げていく。
薬物依存をただ、だらしないこと、自分が楽しむためにやった「自業自得の犯罪」。
だから依存症になってしまった人に共感する必要もないし、知る必要もない。
自分もそう考えている部分があった。
しかし、それはあまりに薬物依存の一部分しか見えていなかったことがよくわかる。
大変お勧めです。
※この気分のいい、活力のある「ぐるぐる」を始めることを、
だれが担うかについて、本書と同じテーマを扱っている映画に
呉美保監督の「きみはいい子」がある。本書に興味をもったかたに是非お勧めしたい。高良健吾の最後のシーンが、
「ぐるぐる」を始めるその一歩を象徴している。
※不安の過剰さ、その結果の試し行為については
鬼束ちひろ 「call」にほんとうによく表現されていると個人的にはおもう。
これじゃ、いい「ぐるぐる」はうまれないと思う。 一聴をおすすめする。
2020年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
依存性や共依存といわれる人は、どこをもって完治したといえるの?という長年のギモンの答えがみつかりました。
ていねいで正直な本です。
ていねいで正直な本です。