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自宅でない在宅: 高齢者の生活空間論 単行本 – 2003/7/11
外山 義
(著)
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- ISBN-104260332910
- ISBN-13978-4260332910
- 出版社医学書院
- 発売日2003/7/11
- 言語日本語
- 本の長さ146ページ
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
生活は,「中間(あいだ)」にある 個室化,ユニットケア,グループホーム……。これらの制度的変化は,高齢者領域のみならず,あらゆるケア領域を揺るがす大規模な「ケアのパラダイム変換」を招くだろう。それはケア提供者に何をもたらすのか。「施設か在宅か」という硬直した二分法を切り裂いた著者の,まったく新しい空間的ケア論。
登録情報
- 出版社 : 医学書院 (2003/7/11)
- 発売日 : 2003/7/11
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 146ページ
- ISBN-10 : 4260332910
- ISBN-13 : 978-4260332910
- Amazon 売れ筋ランキング: - 280,755位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 730位社会福祉関連書籍
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外山先生の考えに触れることができ、ありがたく思っています。自分の学びや気付きに役立ってくれています。商品提供ありがとうございます。
2019年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高齢者にとって施設での生活とそれまでの自宅での生活との落差にはどのようなものがあるか、を解説しているのが本書の前半部分です。
後半には、高齢者にとっての生活空間としてどのようなものが望ましいのか、その物理的構造の部分について詳しく述べられています。
実際に施設ケアに携わる者にとって示唆に富んでいて勉強になるのは主に前半部分です。施設環境というのは、利用者の生活全般に他者の目が入っています。朝から晩まで集団生活をし、食事や入浴やレクリエーションといった日々の活動は常に他人の監視下において進行し、そして日々のスケジュールや規則も自分ではなく他者によって決められ管理されています。
上記のことは施設で働く職員にとっては「何をいまさら」と言いたくなるような当然のことかもしれません。しかしこれらのことが、それまで自宅で生活を送ってきた者にとっていかに「落差」の大きいものであり、ショックを生じるものであるかを解説してくれています。入所直後のまだその場に慣れていない高齢者にとって、施設環境というものがいかに落差の大きいものであるか、そしてどんなことに落差を感じるのか、を把握しておくことは施設ケアを行う者にとって非常に有用なことであると思うし、本書はその視点を授けてくれるものです。
後半の物理的環境については…現在の特養は基本的に要介護度3以上の方の新規入所しか受け入れていなかったり、特養に入所している方のほとんどは認知力の低下が大きかったりして、ユニット型の特養に限ってはあまり筆者の方の狙っているような状況は生まれていないかな?というのが個人的な感想です。しかし、高齢者の物理的住環境について思いを馳せる視点は非常に重要なものだと思いました。
後半には、高齢者にとっての生活空間としてどのようなものが望ましいのか、その物理的構造の部分について詳しく述べられています。
実際に施設ケアに携わる者にとって示唆に富んでいて勉強になるのは主に前半部分です。施設環境というのは、利用者の生活全般に他者の目が入っています。朝から晩まで集団生活をし、食事や入浴やレクリエーションといった日々の活動は常に他人の監視下において進行し、そして日々のスケジュールや規則も自分ではなく他者によって決められ管理されています。
上記のことは施設で働く職員にとっては「何をいまさら」と言いたくなるような当然のことかもしれません。しかしこれらのことが、それまで自宅で生活を送ってきた者にとっていかに「落差」の大きいものであり、ショックを生じるものであるかを解説してくれています。入所直後のまだその場に慣れていない高齢者にとって、施設環境というものがいかに落差の大きいものであるか、そしてどんなことに落差を感じるのか、を把握しておくことは施設ケアを行う者にとって非常に有用なことであると思うし、本書はその視点を授けてくれるものです。
後半の物理的環境については…現在の特養は基本的に要介護度3以上の方の新規入所しか受け入れていなかったり、特養に入所している方のほとんどは認知力の低下が大きかったりして、ユニット型の特養に限ってはあまり筆者の方の狙っているような状況は生まれていないかな?というのが個人的な感想です。しかし、高齢者の物理的住環境について思いを馳せる視点は非常に重要なものだと思いました。
2013年8月17日に日本でレビュー済み
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なぜ、ユニットケアが制度化されたのか。何を目指しているのか等々、改めてユニットケアの理解が深まりました。従来型では、叶わなかったことがユニットケアでは実現できる。お年寄りの人生を本当に大切にした自宅のような施設をつくろうと思ったら今のところ、ユニットケアが一番理想に近い手法ではないかと思いました。著者の思いも素直に文章化され、納得できる部分や考えさせられる点が多々ありました。ユニットケアを取り入れている介護施設の職員さんには必見です!
2010年12月16日に日本でレビュー済み
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この本の著者は建築を専門とする方であるが、ご本人の知識や見識を駆使して
様々な視点から自宅を離れた高齢者にとって、よい環境とは何なのか述べられている。
各分野のスペシャリストは、自身の意見を述べる時に、やや偏った視点から意見を述べることがあり
それは、望ましいことではないが当然そのような傾向が現れるだろう。
しかし、外山氏は建築のもつ力で全てを網羅できるということは考えておらず
高齢者の生活のバランスを保つための一つの要素として捉えている印象を受け
また、そこが共感できる点だった。
様々な視点から自宅を離れた高齢者にとって、よい環境とは何なのか述べられている。
各分野のスペシャリストは、自身の意見を述べる時に、やや偏った視点から意見を述べることがあり
それは、望ましいことではないが当然そのような傾向が現れるだろう。
しかし、外山氏は建築のもつ力で全てを網羅できるということは考えておらず
高齢者の生活のバランスを保つための一つの要素として捉えている印象を受け
また、そこが共感できる点だった。
2004年6月12日に日本でレビュー済み
特養が新型特養に移行する中、『ユニットケア』という言葉も
氾濫しています。
しかし、『ユニットケア』とは何かをじっくり考えたことがありますか?
『ユニットケア』がよりよいケアのためのツールであることを本当に理解できていますか?
この本は空間という視点からユニットケアの原点を描いています。
著者は介護の専門家ではありませんが、介護の専門家に劣らない鋭い視点で
ケアの現場に入り込んでいます。
自宅ではない在宅とはどういう空間なのか。
どんなケアがその空間を生み出せるのか。
実際にユニットケアに取り組んでいた私には
十分すぎる振り返りを与えてくれた本です。
なぜ、ユニットケアだったのかは日々の業務改善に流されてしまいがちです。
あなたが目指していた介護は、どこにありますか?
分からない時はぜひ読んでみて下さい。
氾濫しています。
しかし、『ユニットケア』とは何かをじっくり考えたことがありますか?
『ユニットケア』がよりよいケアのためのツールであることを本当に理解できていますか?
この本は空間という視点からユニットケアの原点を描いています。
著者は介護の専門家ではありませんが、介護の専門家に劣らない鋭い視点で
ケアの現場に入り込んでいます。
自宅ではない在宅とはどういう空間なのか。
どんなケアがその空間を生み出せるのか。
実際にユニットケアに取り組んでいた私には
十分すぎる振り返りを与えてくれた本です。
なぜ、ユニットケアだったのかは日々の業務改善に流されてしまいがちです。
あなたが目指していた介護は、どこにありますか?
分からない時はぜひ読んでみて下さい。