この作品、なんで今出版されていないのか不思議です。
もっと読まれて良い作品です。
小林豊さんの『せかいいちうつくしいぼくの村』を、読み語りボランティアで使おうかな、と思っていた時に、
この絵本を含む三部作(『ぼくは弟とあるいた』『ぼくの家から海がみえた』『ぼくは弟と歩きつづける』)に出会いました。
カフカス地方・黒海沿岸を舞台にしたお話の繋がっている三部作ですが、それぞれ一冊を独立して読んでも良さそうです。
この巻の内容は、両親の元を離れ、おじいちゃんの元に疎開した少年兄弟二人が、
おじいちゃんが死んだ後、子どもたちだけで生きて、両親と再会できる停戦を待つ、
というものです。
家で読みながら、
自分の子どもを重ねて、
そして、過去にいて、今もいる、無数の同じような境遇の子どもたち、それも、この絵本のようにハッピーエンドでなく、親との再会をずっと待ちながら、生きながらえなかった子どもたちを思い、
涙涙でした。
読み語りの時は、読み語りの時間ばっか気にして、涙涙なんかになりませんでしたけれどね。
子どもたちは、よく聞いていたと思います。
私は知らなかったのですが、読み語り対象のクラスは、ちょうど沖縄戦について学んだばかりだったみたいで、タイミングが良かったらしいです。
今、世界中にあって、日本も昔あった、そして、これからあるかも知れないお話です。
戦争を考えるという思想なしに、単純に、ちょっとしたハラハラする冒険的お話(危機や人との出会いがある)としても読めると思います。
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ぼくと弟はあるきつづける (レインボーえほん 10) 大型本 – 2007/6/1
小林 豊
(著)
- 本の長さ35ページ
- 言語日本語
- 出版社岩崎書店
- 発売日2007/6/1
- ISBN-104265069800
- ISBN-13978-4265069804
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登録情報
- 出版社 : 岩崎書店 (2007/6/1)
- 発売日 : 2007/6/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 35ページ
- ISBN-10 : 4265069800
- ISBN-13 : 978-4265069804
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,357,524位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2016年11月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
幼稚園の息子(長男)が借りてきた絵本を、今日はどういう本を借りてきたのかと手に取ってみた、それが何年か前のこと、この絵本との出会いでした。我が家も二人の息子、尚更身に詰まされる思いでした。
「ぼくは弟とあるいた」三部作の完結編、この一冊だけでも充分。
彼等の旅に、本当にお疲れさまでしたと声を掛けています。
「ぼくは弟とあるいた」三部作の完結編、この一冊だけでも充分。
彼等の旅に、本当にお疲れさまでしたと声を掛けています。
2010年9月13日に日本でレビュー済み
まずは、『ぼくは弟とあるいた』、『ぼくの家から海がみえた』と続いた三部作の完結を喜びたい。
小林がこだわり続けている戦争と子どもを描いた秀作です。
戦火を逃れて「ぼく」と弟のエルタンは祖父の元へ。両親の行方は知れなくなってしまいます。祖父が亡くなって、保護者が誰もいなくなった二人は、どうして生き延びていくのか。
短い語りと、クローズアップを排除し、抑えた画で全体を押さえながら、隅々まで心配りをした絵。
絵本ではとても描ききれないと思われる素材を、絵本だからこそ描ける作品に仕上げた小林の情熱に拍手です。
もちろん、シアワセは訪れますとも!(ひこ・田中)
小林がこだわり続けている戦争と子どもを描いた秀作です。
戦火を逃れて「ぼく」と弟のエルタンは祖父の元へ。両親の行方は知れなくなってしまいます。祖父が亡くなって、保護者が誰もいなくなった二人は、どうして生き延びていくのか。
短い語りと、クローズアップを排除し、抑えた画で全体を押さえながら、隅々まで心配りをした絵。
絵本ではとても描ききれないと思われる素材を、絵本だからこそ描ける作品に仕上げた小林の情熱に拍手です。
もちろん、シアワセは訪れますとも!(ひこ・田中)