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ブッダ 12 (潮漫画文庫) コミック – 1993/2/24
手塚 治虫
(著)
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萩尾望都(漫画家)「解説」より
手塚治虫著の「ブッダ」は、たんねんに織られた一枚のタピストリーのような物語だ。物語は世界だ。世界とはまた生命だ。生命を織りなす多くの糸が、互いにからみ合い支え合って絵模様をえがいている。そこには細い糸も太い糸も荒い糸もある。糸の方向によって布はツヤを出したり影に沈んだりする。
目次
【第六部】
第11章 陥穽/第12章 シャカ族の滅亡
【第七部】
第1章 悲報/第2章 ダイバダッタ/第3章 アジャセ王の微笑/第4章 旅の終わり
あとがきにかえて〔ゴータマ・ブッダ実伝〕 手塚治虫
解説 萩尾望都(漫画家)
【第12巻】あらすじ
【第六部】
第11章 陥穽
カピラヴァストウへ向かったルリ王子は、ブッダにとめられて兵を引きあげた。もどってきた王子をパセーナディ王は叱り、お気に入りのレスラーを養子にして王位をつがせようとした。これを知ったルリ王子は王を捕らえ、自分が王となった。ルリ王はブッダを迎え、「生涯帰依つかまつる」と宣言した。
スダッタとジェータ王子のコンビは大僧院をつくりあげた。
ボッカラサティにそそのかされた女弟子がブッダを招く。そのとき、ものかげにかくれていたボッカラサティが女を殺し、ブッダが殺したと叫んだ。
ブッダはルリ王の父が幽閉されているところへいき、文字を書き残していった。「左の壁の下を見よ あなたの味方がいる」と。そこには雑草がはえていた。
カピラヴァストウ城にやってきたタッタは、コーサラ国に殺された人たちの墓を見て怒りに燃えていた。騎士ベーランダがコーサラ国を憎んでいるグループのメンバーをタッタに引き合わせる。彼らが決起すると聞いて、タッタは張りきった。
第12章 シャカ族の滅亡
ボッカラサティが女を殺した犯人であることが判明し、ルリ王は部下に追わせる。ところがその部下がタッタと遭遇し、誤って殺されてしまった。ルリ王は追っ手を殺したのがシャカ族であると知って、一個大隊でせん滅に向かわせた。
カピラヴァストウでは血の気の多い者が集まってコーサラにいくさをしかけようとし、平和をのぞむ者は国を追われた。ヤショダラたちはコーサラ国へ逃げてくるが、ブッダの話を聞いて、王がみんなで国にもどろうとしたとき、戦争が始まってしまったとの報告が届いた。そのきっかけがタッタだったと聞いて、ブッダは衝撃をうける。ブッダはルリ王に「もうおひきとめはいたしません」といった。
タッタはルリ王のゾウに踏み殺され、コーサラ軍はカピラヴァストウ城へ攻め込んだ。シャカ族は全滅した。夜明けにカピラヴァストウへ着いて、タッタの死骸を見つけたブッダは「おまえには私の教えが通じなかったのか」と激しく嘆く。
【第七部】
第1章 悲報
カピラヴァストウ全滅の報せを聞いて、もっともはげしく悲嘆にくれたのはブッダであった。ブッダは、タッタやシャカ族の人々に自分の教えが結局なんの救いにもならなかったことに、はげしくうちひしがれていた。
アナンダの背後にマーラが忍び寄り、ブッダを捨てて自分といこうと誘う。しかし、アナンダはブッダのもとへいき「あなたはけっしてむだだったのではありません!」という。「私という極悪人の人殺しが救われたんですよ!!」と。
マーラは「私のことばが聞こえないのか」というが、アナンダは「だまれ 消え失せろっ 悪魔!!」と叫ぶ。マーラは小さなヘビの姿になって消えた。
アナンダのことばがブッダにちからをよみがえらせた。アナンダは、なぜタッタがブッダを追いかけて竹林精舎からやってきたのかといぶかる。
ルリ王は牢獄に父をたずね、牢獄から出すかわりに隠居せよと迫る。パセーナディ王が聞くはずもない。ルリ王子が去ると、パセーナディ王はブッダにいわれたことを思い出し、壁の下にある雑草を見ると、「けなげなものよ わしも……見ならうか……」とつぶやいた。
1年たったある日、竹林精舎からデーパがやってくると一大事を告げた。ビンビサーラ王がアジャセ王子に幽閉されたこと、アジャセが王位につき、ダイバダッタは王から大金をもらって勢力をのばした。教団の者たちは動揺しており、このままでは教団は破滅してしまうという。
ブッダはデーパに、「これをのりこえることがまことの試練だ」とサーリプッタに伝えよといって先に出発させた。ブッダはアナンダとふたりだけで出発した。ルリ王子に父を解放するようにといいおいて。
パセーナディ王は扉が開いているのに気づき、牢を出てマガダ王国をめざした。城門の前で名乗りをあげるが、門衛は相手にしない。翌朝、老人のなきがらが城門の前にころがっていた。門衛はその老人を共同墓地へ運んでいった。
第2章 ダイバダッタ
ブッダとアナンダはマガダ王国についた。アジャセはブッダにビンビサーラ王への面会を禁じ、ダイバダッタが竹林精舎の指導者になったという。
ダイバダッタは、ブッダが選ばれた人間であると証明するために、安全なほうの盃を選べという。ダイバダッタはふたつとも毒を入れるように指示してあったが、ブッダは平然としていた。ダイバダッタの部下が毒を入れなかったのだった。
ダイバダッタはブッダを竹林精舎へ誘い、途中で大石を落とすが、石は砕けてしまう。毒矢で狂ったゾウにブッダを襲わせると、ブッダはゾウの心の中に入って毒矢を抜かせた。ダイバダッタは自分の爪に毒をぬってブッダを殺そうとするが、転んだため自分のからだを傷つけて死んでいった。
第3章 アジャセ王の微笑
大公妃はからだに蜜をぬってビンビサーラ王になめさせていた。
アジャセ王はダイバダッタが死んだと聞いて部屋に閉じこもる。額に大きな膿腫ができて、痛みに苦しんでいるのだった。
ブッダはビンビサーラ王が幽閉されている塔にやってきた。そのとき王の容態が急変し、ブッダは王のもとへ駆けつけた。王はアジャセを弟子にして救ってやってほしいと頼んで死ぬ。ブッダは城へもどり、アジャセ王の額に人差し指をあてた。それから毎日12時間アジャセの額に指をあてつづけた。しかも3年間。
3年目、ブッダが「では明日」といって去ろうとすると、アジャセが微笑んだ。ブッダは「あの微笑みは……まるで……神のようだった」と思う。
その瞬間、ブッダは悟った。ブッダは喜びのあまり走りつづけさけびつづけた。そして近くの山の頂きに登り天にむかってなおもさけんだ。
ブッダは霊鷲山に台座をつくらせ、ときには瞑想にふけり、ときには人々に教えを説いた。その話はいままでの弟子たちへ説く教えとはまったくちがっていた。僧たちへのきびしい戒律やいましめのことばではなく、どちらかというと一般の人むきで深い人生の味わいがあった。だからどんな身分の人間にもよくわかった。
アジャセ王がやってきてブッダの話を聞くと、泣きながら、宰相に前王の盛大な国葬の準備を命じ「ブッダよ、予は生あるかぎりあなたの弟子だ……」といった。
手塚治虫著の「ブッダ」は、たんねんに織られた一枚のタピストリーのような物語だ。物語は世界だ。世界とはまた生命だ。生命を織りなす多くの糸が、互いにからみ合い支え合って絵模様をえがいている。そこには細い糸も太い糸も荒い糸もある。糸の方向によって布はツヤを出したり影に沈んだりする。
目次
【第六部】
第11章 陥穽/第12章 シャカ族の滅亡
【第七部】
第1章 悲報/第2章 ダイバダッタ/第3章 アジャセ王の微笑/第4章 旅の終わり
あとがきにかえて〔ゴータマ・ブッダ実伝〕 手塚治虫
解説 萩尾望都(漫画家)
【第12巻】あらすじ
【第六部】
第11章 陥穽
カピラヴァストウへ向かったルリ王子は、ブッダにとめられて兵を引きあげた。もどってきた王子をパセーナディ王は叱り、お気に入りのレスラーを養子にして王位をつがせようとした。これを知ったルリ王子は王を捕らえ、自分が王となった。ルリ王はブッダを迎え、「生涯帰依つかまつる」と宣言した。
スダッタとジェータ王子のコンビは大僧院をつくりあげた。
ボッカラサティにそそのかされた女弟子がブッダを招く。そのとき、ものかげにかくれていたボッカラサティが女を殺し、ブッダが殺したと叫んだ。
ブッダはルリ王の父が幽閉されているところへいき、文字を書き残していった。「左の壁の下を見よ あなたの味方がいる」と。そこには雑草がはえていた。
カピラヴァストウ城にやってきたタッタは、コーサラ国に殺された人たちの墓を見て怒りに燃えていた。騎士ベーランダがコーサラ国を憎んでいるグループのメンバーをタッタに引き合わせる。彼らが決起すると聞いて、タッタは張りきった。
第12章 シャカ族の滅亡
ボッカラサティが女を殺した犯人であることが判明し、ルリ王は部下に追わせる。ところがその部下がタッタと遭遇し、誤って殺されてしまった。ルリ王は追っ手を殺したのがシャカ族であると知って、一個大隊でせん滅に向かわせた。
カピラヴァストウでは血の気の多い者が集まってコーサラにいくさをしかけようとし、平和をのぞむ者は国を追われた。ヤショダラたちはコーサラ国へ逃げてくるが、ブッダの話を聞いて、王がみんなで国にもどろうとしたとき、戦争が始まってしまったとの報告が届いた。そのきっかけがタッタだったと聞いて、ブッダは衝撃をうける。ブッダはルリ王に「もうおひきとめはいたしません」といった。
タッタはルリ王のゾウに踏み殺され、コーサラ軍はカピラヴァストウ城へ攻め込んだ。シャカ族は全滅した。夜明けにカピラヴァストウへ着いて、タッタの死骸を見つけたブッダは「おまえには私の教えが通じなかったのか」と激しく嘆く。
【第七部】
第1章 悲報
カピラヴァストウ全滅の報せを聞いて、もっともはげしく悲嘆にくれたのはブッダであった。ブッダは、タッタやシャカ族の人々に自分の教えが結局なんの救いにもならなかったことに、はげしくうちひしがれていた。
アナンダの背後にマーラが忍び寄り、ブッダを捨てて自分といこうと誘う。しかし、アナンダはブッダのもとへいき「あなたはけっしてむだだったのではありません!」という。「私という極悪人の人殺しが救われたんですよ!!」と。
マーラは「私のことばが聞こえないのか」というが、アナンダは「だまれ 消え失せろっ 悪魔!!」と叫ぶ。マーラは小さなヘビの姿になって消えた。
アナンダのことばがブッダにちからをよみがえらせた。アナンダは、なぜタッタがブッダを追いかけて竹林精舎からやってきたのかといぶかる。
ルリ王は牢獄に父をたずね、牢獄から出すかわりに隠居せよと迫る。パセーナディ王が聞くはずもない。ルリ王子が去ると、パセーナディ王はブッダにいわれたことを思い出し、壁の下にある雑草を見ると、「けなげなものよ わしも……見ならうか……」とつぶやいた。
1年たったある日、竹林精舎からデーパがやってくると一大事を告げた。ビンビサーラ王がアジャセ王子に幽閉されたこと、アジャセが王位につき、ダイバダッタは王から大金をもらって勢力をのばした。教団の者たちは動揺しており、このままでは教団は破滅してしまうという。
ブッダはデーパに、「これをのりこえることがまことの試練だ」とサーリプッタに伝えよといって先に出発させた。ブッダはアナンダとふたりだけで出発した。ルリ王子に父を解放するようにといいおいて。
パセーナディ王は扉が開いているのに気づき、牢を出てマガダ王国をめざした。城門の前で名乗りをあげるが、門衛は相手にしない。翌朝、老人のなきがらが城門の前にころがっていた。門衛はその老人を共同墓地へ運んでいった。
第2章 ダイバダッタ
ブッダとアナンダはマガダ王国についた。アジャセはブッダにビンビサーラ王への面会を禁じ、ダイバダッタが竹林精舎の指導者になったという。
ダイバダッタは、ブッダが選ばれた人間であると証明するために、安全なほうの盃を選べという。ダイバダッタはふたつとも毒を入れるように指示してあったが、ブッダは平然としていた。ダイバダッタの部下が毒を入れなかったのだった。
ダイバダッタはブッダを竹林精舎へ誘い、途中で大石を落とすが、石は砕けてしまう。毒矢で狂ったゾウにブッダを襲わせると、ブッダはゾウの心の中に入って毒矢を抜かせた。ダイバダッタは自分の爪に毒をぬってブッダを殺そうとするが、転んだため自分のからだを傷つけて死んでいった。
第3章 アジャセ王の微笑
大公妃はからだに蜜をぬってビンビサーラ王になめさせていた。
アジャセ王はダイバダッタが死んだと聞いて部屋に閉じこもる。額に大きな膿腫ができて、痛みに苦しんでいるのだった。
ブッダはビンビサーラ王が幽閉されている塔にやってきた。そのとき王の容態が急変し、ブッダは王のもとへ駆けつけた。王はアジャセを弟子にして救ってやってほしいと頼んで死ぬ。ブッダは城へもどり、アジャセ王の額に人差し指をあてた。それから毎日12時間アジャセの額に指をあてつづけた。しかも3年間。
3年目、ブッダが「では明日」といって去ろうとすると、アジャセが微笑んだ。ブッダは「あの微笑みは……まるで……神のようだった」と思う。
その瞬間、ブッダは悟った。ブッダは喜びのあまり走りつづけさけびつづけた。そして近くの山の頂きに登り天にむかってなおもさけんだ。
ブッダは霊鷲山に台座をつくらせ、ときには瞑想にふけり、ときには人々に教えを説いた。その話はいままでの弟子たちへ説く教えとはまったくちがっていた。僧たちへのきびしい戒律やいましめのことばではなく、どちらかというと一般の人むきで深い人生の味わいがあった。だからどんな身分の人間にもよくわかった。
アジャセ王がやってきてブッダの話を聞くと、泣きながら、宰相に前王の盛大な国葬の準備を命じ「ブッダよ、予は生あるかぎりあなたの弟子だ……」といった。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社潮出版社
- 発売日1993/2/24
- 寸法15.2 x 10.6 x 1.4 cm
- ISBN-104267013128
- ISBN-13978-4267013126
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登録情報
- 出版社 : 潮出版社 (1993/2/24)
- 発売日 : 1993/2/24
- 言語 : 日本語
- コミック : 264ページ
- ISBN-10 : 4267013128
- ISBN-13 : 978-4267013126
- 寸法 : 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
- カスタマーレビュー:
著者について
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1928年、大阪府豊中市生まれ。本名・治。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。翌年、ス トーリー漫画の単行本『新宝島』がベストセラーになり、注目される。以後、幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、子どもたちに夢を与えつづけてきた。『ネ オ・ファウスト』など3作連載中の89年2月9日に胃ガンのため死去。無類の昆虫好きとして知られ、「オオムラサキを守る会」の理事や「日本昆虫倶楽部」 の初代会長を務めた(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 手塚治虫の昆虫博覧会 (ISBN-13: 978-4900963474)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
仏教入門書代わりに読んでみました。漫画というより人生の指南書を読んでいるような内容で楽しめました。
2021年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔に揃えたブッダと少し絵が違うので少し残念ですが〜すぐに届いて嬉しい
2005年10月8日に日本でレビュー済み
本書で、ブッダの旅は終わりを迎えます。
ところで、「宗教」と聞くと、有無を言わさず拒否反応を起こす方も多いのではないでしょうか?
実は、私も昔はそうでした。
日本では、宗教がらみの事件がよく報道されるので、無理もないですよね。
でも、「宗教」=「悪」なんてことはもちろんありません。
本当は「宗教」=「人の心の支え」くらいに考えるのが良いのではないでしょうか。
私は海外ひとり旅をしている時に、宗教が人の心の支えとなっていることを痛感しました。
特に、カルカッタにあるマザー・テレサ始めた「死を待つ人の家」でボランティアをした際に、一番初めに聞かれたのが、国籍でも年齢でもなく「宗教」だった時です。
私が「特定の宗教を信仰してません」と説明すると、「そんなはずはない」と一喝されました(苦笑)。
そして、あえて言うなら私は「Buddist」なので、それを伝えると、私は仏教徒の患者さんを担当することになりました。
因みに、カルテの一番左上が「Religion」となっていました。
世界中の人々にとって、「宗教」というものはなくてはならないものです。
拒否反応を起こすのではなく、少しだけでも良いので触れてみてください。
それぞれの良さがあります。
『ブッダ』(手塚治虫著)の全12巻にレビューを載せてきました。
レビューを読んで、参考にしていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。
どうもありがとうございました。
ソレデハ…
ところで、「宗教」と聞くと、有無を言わさず拒否反応を起こす方も多いのではないでしょうか?
実は、私も昔はそうでした。
日本では、宗教がらみの事件がよく報道されるので、無理もないですよね。
でも、「宗教」=「悪」なんてことはもちろんありません。
本当は「宗教」=「人の心の支え」くらいに考えるのが良いのではないでしょうか。
私は海外ひとり旅をしている時に、宗教が人の心の支えとなっていることを痛感しました。
特に、カルカッタにあるマザー・テレサ始めた「死を待つ人の家」でボランティアをした際に、一番初めに聞かれたのが、国籍でも年齢でもなく「宗教」だった時です。
私が「特定の宗教を信仰してません」と説明すると、「そんなはずはない」と一喝されました(苦笑)。
そして、あえて言うなら私は「Buddist」なので、それを伝えると、私は仏教徒の患者さんを担当することになりました。
因みに、カルテの一番左上が「Religion」となっていました。
世界中の人々にとって、「宗教」というものはなくてはならないものです。
拒否反応を起こすのではなく、少しだけでも良いので触れてみてください。
それぞれの良さがあります。
『ブッダ』(手塚治虫著)の全12巻にレビューを載せてきました。
レビューを読んで、参考にしていただけたなら、こんなに嬉しいことはありません。
どうもありがとうございました。
ソレデハ…
2016年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注文品は速やかに届きました。
本のカバーが思った以上のスレや日焼けがあり残念。
本のカバーが思った以上のスレや日焼けがあり残念。
2006年1月14日に日本でレビュー済み
手塚治虫氏によるブッダの物語です。
歴史的なブッダの正確な生涯の描写ではありませんが、命の限りを人々のためにささげる生き方を描いています。
ブッダは触れる人すべての心との共感から、苦しみを共感しながらも、ともに生きようとします。
歴史的なブッダもまたそのような人であり、それがために無理な旅までしてでも、多くの人に教えを使えたかったのでしょう。
手塚治虫が描くテーマのひとつである生きることの尊さを描いたとてもすばらしい作品です。
歴史的なブッダの正確な生涯の描写ではありませんが、命の限りを人々のためにささげる生き方を描いています。
ブッダは触れる人すべての心との共感から、苦しみを共感しながらも、ともに生きようとします。
歴史的なブッダもまたそのような人であり、それがために無理な旅までしてでも、多くの人に教えを使えたかったのでしょう。
手塚治虫が描くテーマのひとつである生きることの尊さを描いたとてもすばらしい作品です。
2006年2月16日に日本でレビュー済み
悟りを開いたからといっても、人間の心と肉体を持っているのだから、悩みも苦しみもすると思います。要はそれをどう扱うかではないでしょうか。だから、この作品のブッダには、かえってリアリティーを感じます。
人によって死生観は違うと思いますが、本作品と「火の鳥」を読めば、少なくとも、凡百の仏教解説書より、生老病死についての考えが深まると思います。
現在、小学校5年生の息子がむさぼるように読んでいます。何かを得てくれると確信しています。
人によって死生観は違うと思いますが、本作品と「火の鳥」を読めば、少なくとも、凡百の仏教解説書より、生老病死についての考えが深まると思います。
現在、小学校5年生の息子がむさぼるように読んでいます。何かを得てくれると確信しています。
2005年11月6日に日本でレビュー済み
悟りを開いていない手塚治虫自身のように、覚醒し悟りを開いたはずの釈迦が、うじうじと最後まで悩み苦しみます。
悲惨な尻すぼみの結末で、読者を暗澹たる気持ちにさせます。
死後の世界や神の存在を無記で通した釈尊が
入滅した後、あの世でブラフマンとの合一の(梵我一如)のシーンの挿入など
結局、バラモン教かよ!!(WWWW)
「人生は苦である」の釈迦の悟りの基本を飛び越え、「生きるって素晴らしい」に換骨奪胎する
とずっこけまくる解釈のオンパレード。
衰退期の手塚作品の悲惨さを、ぜひ貴方も読んでみましょう。
悲惨な尻すぼみの結末で、読者を暗澹たる気持ちにさせます。
死後の世界や神の存在を無記で通した釈尊が
入滅した後、あの世でブラフマンとの合一の(梵我一如)のシーンの挿入など
結局、バラモン教かよ!!(WWWW)
「人生は苦である」の釈迦の悟りの基本を飛び越え、「生きるって素晴らしい」に換骨奪胎する
とずっこけまくる解釈のオンパレード。
衰退期の手塚作品の悲惨さを、ぜひ貴方も読んでみましょう。
2023年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マンガは読者のこころを狙って作られます。しかし、この『ブッダ』は、フィクションを混ぜてありますから、わたしは、このようにこころを安らげたい、という願いの産物であるように思います。それをどう受け取るかは、読者に一任されているのです。
作者は、医師免許を持つ科学的思考の可能な人物でした。ひょっとしたら、現代人にも通用する心理学的説明を以てブッダの姿を描きたかったのかも知れません。納得のうえのブッダ像であるとともに、説明的ブッダの形式をとっていると思います。
比較対象として、ピーター・ミルワード著『聖パウロによる福音書とは何か』を挙げておきましょうか。記事では、聖書には見当たらないイエズス・キリストの「笑い」がそこにはあったのではないか? という仮定の話がなされています。
作者は、医師免許を持つ科学的思考の可能な人物でした。ひょっとしたら、現代人にも通用する心理学的説明を以てブッダの姿を描きたかったのかも知れません。納得のうえのブッダ像であるとともに、説明的ブッダの形式をとっていると思います。
比較対象として、ピーター・ミルワード著『聖パウロによる福音書とは何か』を挙げておきましょうか。記事では、聖書には見当たらないイエズス・キリストの「笑い」がそこにはあったのではないか? という仮定の話がなされています。