呉と魏が争っているあいだに蜀が城を奪ってしまうあたりから、蜀が四郡を抜くあたりまでが描かれます。
呉と魏の戦いは、エコヒイキがないので、純粋に、周瑜、曹仁、後半では張遼などの活躍が見られ、むしろ面白く、先が読めない部分であります。そこを蜀が横取りしますが、これを呂布がやったら口を極めて罵るだろうに、蜀がやる分にはよいというのが演義のくだらないところ。
四郡を抜く部分では、当初は敵として、弓の名人・黄忠が登場します。趙雲、張飛、関羽の三大豪傑が順に個性を描かれながら活躍し、相手としても第四の豪傑・黄忠が登場するという具合で、とても面白い部分です。
黄忠と共に魏延も参加。直前に相手方の裏切者を喜んで迎え入れたにも関わらず、おなじことをやった魏延のことは外道みたいに罵倒するのは、本作が孔明中心で、のちに魏延が孔明と対立する派閥となるからですが、これまた非常にくだらないところであると思います。
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