本巻では、ひたすら魏が蜀の策略にひっかかり、負け続ける……しかも壊滅的打撃を受けるという、北伐開始以来特に顕著になったワンパターン展開が相変わらず続きます。とっくの昔に魏の国民は絶滅し、蜀が楽勝で都を攻略していなければおかしいくらいに百戦百勝、しかも圧倒的な大勝が繰り返されます。
それだけ勝ちに勝ちを重ねているのに、なんで毎度撤退するのかという、それは史実では勝ててないからなわけですが、演義ではどういう言い訳をつけているのかを読むのが見どころと言えましょう。
ちなみに史実では司馬懿がいなくても全然勝てなかった蜀ですが、実際にも、このあたりから司馬懿が参戦することになります。
曹真や郭淮は実際には蜀の北伐を阻んでいるのに、連戦連敗の無能扱いされて可哀想ですね。
一方の演義の司馬懿も孔明に手も足も出ません。手も足もでない実例として、魔法のような陣形だの幻術もどきだのが出てくるのが幼稚でくだらなく見えますが、悪い意味でリアルです。実戦での武官の活躍を知らない、あるいは軽視して興味のない文官が自分で机上で戦術を考え、その戦術や文官絡みの与太話みたいなエピソードを文官が記録し、それをまた知識人が小説にする。そうするとまあ、こういう話が出来上がるというわけです。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
三国志 28 (愛蔵版) コミック – 2009/6/3
横山 光輝
(著)
孔明の帰国
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社潮出版社
- 発売日2009/6/3
- 寸法13 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-104267017883
- ISBN-13978-4267017889
新品まとめ買い 三国志
ページ 1 / 1最初に戻るページ 1 / 1
すべての商品はAmazon.co.jpから販売、配送されます。 配送料および配達日はレジでご確認ください。
1点以上の商品はAmazon.co.jp以外の出品者から販売または配送されます。 詳細を見る
1点以上の商品は現在、購入することができません
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 潮出版社 (2009/6/3)
- 発売日 : 2009/6/3
- 言語 : 日本語
- コミック : 416ページ
- ISBN-10 : 4267017883
- ISBN-13 : 978-4267017889
- 寸法 : 13 x 2.7 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 428,676位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
1934年(昭和9年)6月18日、兵庫県神戸市須磨区生まれ。銀行員、映画興行会社などを経て、55年「音無しの剣」でデビュー。56年「鉄人28号」 の連載を開始、大人気となる。2001年1月に完結した「殷周伝説」が遺作となった。91年「三国志」で漫画家協会賞優秀賞、04年「全作品」で文部科学 大臣賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『横山光輝「三国志」大研究』(ISBN-10:4267018502)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
19グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2009年2月14日に日本でレビュー済み
孔明VS仲達、その互いの読み合いが面白い。
孔明「よく物を職ってる人間を計るには
その人間の知識の裏をゆくのも策となる」(本文から)
組織の中ではいろんなヤツが、各々いろんなことを考えている。
そこで組織のルール、掟がないがしろにされる時、組織は危ない。
相手の心に届かぬ罰はむしろ相手の反感を増長する。
罪の意識、誤りの認識をもたぬ者への罰はよくよく考える。
孔明「よく物を職ってる人間を計るには
その人間の知識の裏をゆくのも策となる」(本文から)
組織の中ではいろんなヤツが、各々いろんなことを考えている。
そこで組織のルール、掟がないがしろにされる時、組織は危ない。
相手の心に届かぬ罰はむしろ相手の反感を増長する。
罪の意識、誤りの認識をもたぬ者への罰はよくよく考える。
2012年10月25日に日本でレビュー済み
三国志の中では珍しく、蜀が魏を圧迫する状況が続きます。
諸葛孔明は、亡き劉備の漢朝復興の遺志を果たそうとします。
しかし、呉は蜀と結んだかと思うと次は魏と結ぶという計略をもって安泰を図ります。
いよいよ魏蜀呉は一進一退の膠着状態に入ってきました。
全力でぶつかりこの状態が長引けば、国力に影響が出ます。
その時均衡が破れるのかもしれません。
諸葛孔明は、亡き劉備の漢朝復興の遺志を果たそうとします。
しかし、呉は蜀と結んだかと思うと次は魏と結ぶという計略をもって安泰を図ります。
いよいよ魏蜀呉は一進一退の膠着状態に入ってきました。
全力でぶつかりこの状態が長引けば、国力に影響が出ます。
その時均衡が破れるのかもしれません。
2009年8月28日に日本でレビュー済み
中国の戦国時代 三国志を扱ったマンガ
この巻はなんと言っても、魏の知恵者で唯一生き残った武将、仲達と
孔明の攻防だと思います。
まず、前の巻同様、魏と蜀がぶつかり合い、知恵者孔明が勝ちを迎えますが
連戦の疲れか、孔明は倒れてしまい、一旦漢中へと引きます。
それを知った魏は、漢中へと攻め入ろうとしますが、自然の猛威
長雨により行く手を阻まれます。
引き上げる魏をまたもや蜀が襲います。このとき魏の唯一生き残っていた
曹真も孔明の檄文にて死んでしまいます。
さらに、その蜀も仲達が流した噂により、再度漢中へと引き返します。
さらにさらに、漢中へと引き返した孔明は、再再度(何度目でしょうか)
蜀へと兵をすすめるまでがこの巻になっています。
魏を滅ぼそうと、焦る孔明が内政をおろそかにして戦い続けて
いるのがこの巻です。2者の知恵比べという意味では面白いのですが
三国志ならではの魏、蜀、呉のにらみ合い、そして義を尽くすという
玄徳の面白さは少なくなってきました。
この巻を入れて残り3巻で蜀が滅ぶと思うとなんとも心苦しいのですが
物語を完結してよみたい私には読まざるを得ない巻になりました。
この巻はなんと言っても、魏の知恵者で唯一生き残った武将、仲達と
孔明の攻防だと思います。
まず、前の巻同様、魏と蜀がぶつかり合い、知恵者孔明が勝ちを迎えますが
連戦の疲れか、孔明は倒れてしまい、一旦漢中へと引きます。
それを知った魏は、漢中へと攻め入ろうとしますが、自然の猛威
長雨により行く手を阻まれます。
引き上げる魏をまたもや蜀が襲います。このとき魏の唯一生き残っていた
曹真も孔明の檄文にて死んでしまいます。
さらに、その蜀も仲達が流した噂により、再度漢中へと引き返します。
さらにさらに、漢中へと引き返した孔明は、再再度(何度目でしょうか)
蜀へと兵をすすめるまでがこの巻になっています。
魏を滅ぼそうと、焦る孔明が内政をおろそかにして戦い続けて
いるのがこの巻です。2者の知恵比べという意味では面白いのですが
三国志ならではの魏、蜀、呉のにらみ合い、そして義を尽くすという
玄徳の面白さは少なくなってきました。
この巻を入れて残り3巻で蜀が滅ぶと思うとなんとも心苦しいのですが
物語を完結してよみたい私には読まざるを得ない巻になりました。