ホラーを期待してたけど、怖いいより切なかった。
「白眼子」は特に!
泣くとは思いませんでした。
私は買って良かったです。
でも怖くはないかも。
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白眼子 (希望コミックス (343)) コミック – 2000/11/1
山岸 凉子
(著)
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社潮出版社
- 発売日2000/11/1
- ISBN-104267903581
- ISBN-13978-4267903588
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登録情報
- 出版社 : 潮出版社 (2000/11/1)
- 発売日 : 2000/11/1
- 言語 : 日本語
- コミック : 199ページ
- ISBN-10 : 4267903581
- ISBN-13 : 978-4267903588
- Amazon 売れ筋ランキング: - 286,768位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年3月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初版が20年以上前の中古での購入ですが、とても状態がいい本でした。
2021年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
山岸涼子氏が、北海道の霊能者を描いた作品です。
本書は「月刊コミックトムプラス」で2000年に連載されていたもので、盲目の霊能者と数奇な運命で邂逅した少女との交流を描いていました。
(内容に触れていますので、未読の方はご注意下さい。)
時は終戦まもない頃、北海道小樽の闇市から物語は始まります。
初雪が降り始めた秋の夕方、幼い少女は親戚とはぐれて途方に暮れていました。
気温はどんどん下がり、心細くて泣いていたところを若い男女に保護されました。
彼らは姉弟で、弟は「白眼子」という盲目の霊能者、姉の加代は口は悪いけど優しい女性で、彼らは運命観相を仕事としていました。
少女は「光子」と名付けられ、姉妹と暮らすことになりました。
慣れない暮らしと姉の加代からのキツい物言いに戸惑いましたが、白眼子の穏やかな優しさに触れて緊張を緩めていきました。
やがて養女となり、学校にも通わせてもらい、観相の手伝いなどをしながら育ちます。
白眼子の元には行方不明の子供の消息を尋ねる夫婦、病気快癒の祈願、景気の行方を問う実業家などが訪れました。
彼は写真から生死を見極め、亡くなった我が子の霊と再会させ、快癒への祈りを捧げます。
異能ともいえる不思議な力を示しましたが、強欲に駆られた依頼者は忠告を無視して破産することもありました。
しかし白眼子自身は赤貧を受け入れ、力の及ぶ範囲で淡々と人助けをしていきました。
少女は彼の側で見えない目の代わりをしながら、その姿を焼き付けました。
光子が高校生へと成長して姉弟との生活に安定を見いだした頃、小樽で生き別れた身内と再会しました。
とんとん拍子に函館の祖母と暮らすことが決まり、白眼子らとは疎遠になってしまいました。
道子はその後、結婚、出産、子育て、離別など人生の浮き沈みを味わいます。
そして姉弟と再会の日を迎えますが、白眼子は癌を患って残された時間はわずかでした。
別れは万感の思いがこもっていて、胸に迫るものがありました。
本書はこのように北の国に生きた異能の人を、彼と数奇な縁で結ばれた少女の目を通して描いていました。
実在の人物をモデルとしているようで、昭和20~40年代には同名の盲目男性が道内で運命観相家として活躍していました。
66Pで描かれた広告欄は実際に「昭和35年2月21日の道新」に掲載されている様子が、ツイッターでアップされていました(猫蔵文芸サロン@プロフ文章添削サービス@pop534692con:2021年2月5日参照)
山岸氏自身も勘が鋭いことから、同郷の人物に興味を抱いたのかもしれません。
当時の資料を紐解き、丁寧に取材して構想したことが窺え、リアリティ溢れる展開に引き込まれました。
物語の中で、白眼子は口数少なく静けさを感じさせる人物として描かれていました。
しかし時折語る言葉は詩的で美しく、心に残りました。
「どうやら人の幸・不幸は、みな等しく同じ量らしいんだよ。
私にできるのは、それがどちらか一方に偏らせないことくらいだ。」
「災難を避けよう避けようとしてはいけない。
災難は来る時には来るんだよ。
それをどう受け止めるかが大事なんだ。
必要以上に幸運を望めば、隅に追いやられた小難は大難となって戻ってくる。」
本書を初めて手にとったのは随分と昔になりますが、今でも時おり読み返しています。
そのたびに胸に温かみが広がる、思い出深い作品です。
本書は「月刊コミックトムプラス」で2000年に連載されていたもので、盲目の霊能者と数奇な運命で邂逅した少女との交流を描いていました。
(内容に触れていますので、未読の方はご注意下さい。)
時は終戦まもない頃、北海道小樽の闇市から物語は始まります。
初雪が降り始めた秋の夕方、幼い少女は親戚とはぐれて途方に暮れていました。
気温はどんどん下がり、心細くて泣いていたところを若い男女に保護されました。
彼らは姉弟で、弟は「白眼子」という盲目の霊能者、姉の加代は口は悪いけど優しい女性で、彼らは運命観相を仕事としていました。
少女は「光子」と名付けられ、姉妹と暮らすことになりました。
慣れない暮らしと姉の加代からのキツい物言いに戸惑いましたが、白眼子の穏やかな優しさに触れて緊張を緩めていきました。
やがて養女となり、学校にも通わせてもらい、観相の手伝いなどをしながら育ちます。
白眼子の元には行方不明の子供の消息を尋ねる夫婦、病気快癒の祈願、景気の行方を問う実業家などが訪れました。
彼は写真から生死を見極め、亡くなった我が子の霊と再会させ、快癒への祈りを捧げます。
異能ともいえる不思議な力を示しましたが、強欲に駆られた依頼者は忠告を無視して破産することもありました。
しかし白眼子自身は赤貧を受け入れ、力の及ぶ範囲で淡々と人助けをしていきました。
少女は彼の側で見えない目の代わりをしながら、その姿を焼き付けました。
光子が高校生へと成長して姉弟との生活に安定を見いだした頃、小樽で生き別れた身内と再会しました。
とんとん拍子に函館の祖母と暮らすことが決まり、白眼子らとは疎遠になってしまいました。
道子はその後、結婚、出産、子育て、離別など人生の浮き沈みを味わいます。
そして姉弟と再会の日を迎えますが、白眼子は癌を患って残された時間はわずかでした。
別れは万感の思いがこもっていて、胸に迫るものがありました。
本書はこのように北の国に生きた異能の人を、彼と数奇な縁で結ばれた少女の目を通して描いていました。
実在の人物をモデルとしているようで、昭和20~40年代には同名の盲目男性が道内で運命観相家として活躍していました。
66Pで描かれた広告欄は実際に「昭和35年2月21日の道新」に掲載されている様子が、ツイッターでアップされていました(猫蔵文芸サロン@プロフ文章添削サービス@pop534692con:2021年2月5日参照)
山岸氏自身も勘が鋭いことから、同郷の人物に興味を抱いたのかもしれません。
当時の資料を紐解き、丁寧に取材して構想したことが窺え、リアリティ溢れる展開に引き込まれました。
物語の中で、白眼子は口数少なく静けさを感じさせる人物として描かれていました。
しかし時折語る言葉は詩的で美しく、心に残りました。
「どうやら人の幸・不幸は、みな等しく同じ量らしいんだよ。
私にできるのは、それがどちらか一方に偏らせないことくらいだ。」
「災難を避けよう避けようとしてはいけない。
災難は来る時には来るんだよ。
それをどう受け止めるかが大事なんだ。
必要以上に幸運を望めば、隅に追いやられた小難は大難となって戻ってくる。」
本書を初めて手にとったのは随分と昔になりますが、今でも時おり読み返しています。
そのたびに胸に温かみが広がる、思い出深い作品です。
2020年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっぱりまちかいなし!
山岸ワールド
山岸ワールド
2019年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公の女の子も白眼子さまもビジュアル的には魅力的ではないのに、一生懸命な生き方、清らかな生きざまに心をうたれます。あまりいいたとえではないかもしれないですが、フェリーニの『道』をはじめてみた時のような感動を覚えました。
2016年7月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孤高の霊能者「白眼子」様の物語です。
今はスピリチュアルブームですが、「本物の霊能者とはこうあるべき」と思わされます。
純粋で不器用な霊能者白眼子の素顔が、身寄りのない少女との交流で浮かび上がります。
スピリチュアル好きな方におススメの1冊。
今はスピリチュアルブームですが、「本物の霊能者とはこうあるべき」と思わされます。
純粋で不器用な霊能者白眼子の素顔が、身寄りのない少女との交流で浮かび上がります。
スピリチュアル好きな方におススメの1冊。
2016年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レビューが良かったので購入しました。
温かいお話で読後幸せな気持ちになりました。
今回も期待通りの作品でした。
温かいお話で読後幸せな気持ちになりました。
今回も期待通りの作品でした。
2013年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生幸せと不幸の分量は決まっている。深い言葉です。私事ですが、読むたび涙が出ます。