どうしてこんなに読みにくいのか?
私の頭が悪いのか?
それもあるだろうが,このカタカナ用語の羅列は何だ?適した日本語の訳語があるにもかかわらず,だ。
コンサルタント業界の人によく見られることだが,それで「素人」を煙に巻いている節もある。
(もちろん,巻かれる側にも問題はある。)
カタカナ用語の使用を止めるだけで,ページ数は半減とまでは言わずとも,かなり減って読み易くなるはずだ。
「上げ底」本だ,とも言えよう。
結局,「調べた結果」の羅列でしかないように思えるのも,この種の本では止むを得ないことか?
むしろ「データ」として「自分で読み込む」ための「資料」と考えるべきなのか?
ひと言で言えば
「長期的展望に立った経営判断が難しい」
これをうまくこなすには「雇われ社長」よりも,一族の存続に重きを置いて「長い眼」でものを見られるという点で「同族経営者」の方が有利,というだけのことではないのか?
(特にアメリカのような,株主重視・短期成果重視の状態においては。)
また,「同族社長」の人間的資質にももう少し踏み込むべき。
「三代目が潰す」という言い伝えによくある事例も多くある。
「同族」というキーワードに「自己陶酔」し,この言葉でひとくくりにしようとしたところに大きな無理がある。
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同族経営はなぜ強いのか? (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS) 単行本 – 2005/7/20
同族経営企業には、一般企業にはない特質がある。それは、投資、人材育成、社会貢献における長期的視野である。一般企業が株主からの圧力を受けて4半期ごとの数字に振り回されているのに対し、同族経営企業は5年後、さらには数10年後をにらんで、社内のコミュニティを醸成し、社外のサプライヤーや顧客との信頼関係を築き、果敢に投資を行う。事実、データは、同族企業がパフォーマンスの多くの側面で一般企業を上回り、会社存続年数も大幅に上回っていることを示している。本書は、ウォルマート、ニューヨーク・タイムズ、リーバイ・ストラウスといった成功を収めている同族経営企業の戦略を具体的に紹介しつつ、従来は「腐敗」「見当違いの利他主義」「企業統治の不透明さ」「世襲」といった問題点ばかりが指摘されてきた同族経営企業がもつ強みに焦点を当てて、短期的視点にとらわれた経営戦略に警鐘を鳴らす。
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2005/7/20
- ISBN-104270000724
- ISBN-13978-4270000724
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登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2005/7/20)
- 発売日 : 2005/7/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 480ページ
- ISBN-10 : 4270000724
- ISBN-13 : 978-4270000724
- Amazon 売れ筋ランキング: - 686,612位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月24日に日本でレビュー済み
アメリカ発の競争戦略論の隆盛の中、「同族経営」は厳しい市場を勝ち抜くことのできない「悪い経営」「古い経営」の代名詞でもあった。
本書は、敢えて同族経営の強さについての分析を試みている。
実際は、同族経営企業は驚くほど高いパフォーマンスをあげている。S&P500社の3分の1は同族経営企業だ。
従来の分析では「同族経営というハンデを負いながらも、うまくマネジメントした結果、成功している」という論調であったが、本書は「同族でも強い企業がある」のではなく、「同族だから強い」という同族経営の強さの源泉を分析していることが注目に値する。
考えてみれば、日本でも武田薬品、サントリー、村田製作所、等々、強い競争力を維持している同族経営は多数ある。
また、ローテク業界だけではなく、変化の激しいハイテク業界でも同族経営は高いパフォーマンスを出していることがわかり、同族経営が実にイノベーティブであるということを立証している。同族経営は環境変化に弱いという通念を打ち破るものである。
かつての日本企業の強さの源泉は、まさに本書にあるような国際的に競争力を持つ同属経営企業にみられた、強い忠誠心と集団主義だった。
それらは不幸にも、旧時代の遺物とされ、バブル後は批判の対象となってきた。
海外の強い同族経営企業から、集団主義の優れた運用方法を学ぼうとせず、アメリカ企業から成果主義やリストラ手法を学んだ不幸が、現在の経済低迷の原因なのかもしれない。ここ20年近く、本書のようなテーマに見向きもせず、安易な新しい経営手法を日本企業に合うかどうかの吟味もせず日本に紹介し続けた経営学者達、またそれを安易に受け入れた経営者の責任は重い。
本書は、敢えて同族経営の強さについての分析を試みている。
実際は、同族経営企業は驚くほど高いパフォーマンスをあげている。S&P500社の3分の1は同族経営企業だ。
従来の分析では「同族経営というハンデを負いながらも、うまくマネジメントした結果、成功している」という論調であったが、本書は「同族でも強い企業がある」のではなく、「同族だから強い」という同族経営の強さの源泉を分析していることが注目に値する。
考えてみれば、日本でも武田薬品、サントリー、村田製作所、等々、強い競争力を維持している同族経営は多数ある。
また、ローテク業界だけではなく、変化の激しいハイテク業界でも同族経営は高いパフォーマンスを出していることがわかり、同族経営が実にイノベーティブであるということを立証している。同族経営は環境変化に弱いという通念を打ち破るものである。
かつての日本企業の強さの源泉は、まさに本書にあるような国際的に競争力を持つ同属経営企業にみられた、強い忠誠心と集団主義だった。
それらは不幸にも、旧時代の遺物とされ、バブル後は批判の対象となってきた。
海外の強い同族経営企業から、集団主義の優れた運用方法を学ぼうとせず、アメリカ企業から成果主義やリストラ手法を学んだ不幸が、現在の経済低迷の原因なのかもしれない。ここ20年近く、本書のようなテーマに見向きもせず、安易な新しい経営手法を日本企業に合うかどうかの吟味もせず日本に紹介し続けた経営学者達、またそれを安易に受け入れた経営者の責任は重い。