ブランドを文化的な観点から検証したという点では大変ユニークであり、これまでのブランド論とは一線を画すものだと思います。
ただし、レッドネック、ヒルビリー、スラッカーといったアメリカの中でも特殊な人たちの存在やそれらの人たちが重視するものを理解していないと、そもそも論のところが理解できないという構成になっており、われわれ日本人には不向き。(これらの言葉の意味が不明という場合は、本書を読んでも理解することはほとんど不可能だと思います。かくいう私もレッドネックしか知りませんでしたが。)
また、同様な観点で、素材となっているさまざまなTVCMについて、それらの内容、それらに対する人々の反応、放映されていた時期、背景(スーパーボウル用のCMなど)を知らないと、書いてあることがピンとこないでしょう。
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ブランドが神話になる日 (HARVARD BUSINESS SCHOOL PRESS) 単行本 – 2005/8/26
ダグラス・B・ホルト
(著),
斉藤 裕一
(翻訳)
世界は文化的イコン、イコン的ブランドに満ちている。
シャネル、ハーレー・ダビッドソン、コカ・コーラ……。それらはサウスウエスト航空のような品質や信頼性に基づいたブランドではなく、消費者の自己表現の道具であり、ブランドの中に消費者はアイデンティティを見出す。これまで、このイコン的ブランドへの認識は不十分であった。イコン的ブランドが従っている原理は、従来のブランディングのフレームワークとは全く異なる。
(1)社会に満ちている不安や矛盾を突く(2)神話を体現する(3)儀式性を獲得する(4)独自の空間性を体現する(5)文化の先端を行く(6)突出したパフォーマンス(7)神話性が品質を取り込む、の7点である。いままで暗黙的に行なわれてきたイコン的ブランディングを詳細に分析し、新たなブランディングのフレームワークを指し示す画期的な一冊。
シャネル、ハーレー・ダビッドソン、コカ・コーラ……。それらはサウスウエスト航空のような品質や信頼性に基づいたブランドではなく、消費者の自己表現の道具であり、ブランドの中に消費者はアイデンティティを見出す。これまで、このイコン的ブランドへの認識は不十分であった。イコン的ブランドが従っている原理は、従来のブランディングのフレームワークとは全く異なる。
(1)社会に満ちている不安や矛盾を突く(2)神話を体現する(3)儀式性を獲得する(4)独自の空間性を体現する(5)文化の先端を行く(6)突出したパフォーマンス(7)神話性が品質を取り込む、の7点である。いままで暗黙的に行なわれてきたイコン的ブランディングを詳細に分析し、新たなブランディングのフレームワークを指し示す画期的な一冊。
- 本の長さ376ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2005/8/26
- ISBN-104270000732
- ISBN-13978-4270000731
商品の説明
著者について
ダグラス・B・ホルト
オックスフォード大学教授(マーケティング学)。スタンフォード大学を卒業後、シカゴ大学でMBA、ノースウエスタン大学ケロッグスクールでPh.D(マーケティング学)を取得。ペンシルベニア州立大学、イリノイ大学、ハーバード・ビジネススクールでの教職を経て、2004年から現職。文化および社会学の視点から、消費とブランドをテーマに幅広く論文を発表している。
オックスフォード大学教授(マーケティング学)。スタンフォード大学を卒業後、シカゴ大学でMBA、ノースウエスタン大学ケロッグスクールでPh.D(マーケティング学)を取得。ペンシルベニア州立大学、イリノイ大学、ハーバード・ビジネススクールでの教職を経て、2004年から現職。文化および社会学の視点から、消費とブランドをテーマに幅広く論文を発表している。
登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2005/8/26)
- 発売日 : 2005/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 376ページ
- ISBN-10 : 4270000732
- ISBN-13 : 978-4270000731
- Amazon 売れ筋ランキング: - 540,043位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 635位マーケティング・セールス一般関連書籍
- - 10,704位ビジネス・経済ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2007年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブランドについて知りたい人にはお勧め!
本当に勉強になりました。
本当に勉強になりました。
2006年10月21日に日本でレビュー済み
内容は上の商品説明の通り。カルチュラルブランディングを提唱してる本。
ブランディングの文化的側面を突いたことは評価に値すると思う。
ただ、やはり文化的側面から見ているためか、この本はアメリカの
事例しか取り上げていないので、文化の違う日本にはそのまま
当てはめることができない。
あと、CMの効果とかブランド形成の過程の説明がこじつけくさすぎるのが残念。
結局、
「成功したCM=カルチュラルブランディング」
「失敗したCM≠カルチュラルブランディング」
として議論を進めていくから、ほとんど説明になってないという・・・
ブランディングの文化的側面を突いたことは評価に値すると思う。
ただ、やはり文化的側面から見ているためか、この本はアメリカの
事例しか取り上げていないので、文化の違う日本にはそのまま
当てはめることができない。
あと、CMの効果とかブランド形成の過程の説明がこじつけくさすぎるのが残念。
結局、
「成功したCM=カルチュラルブランディング」
「失敗したCM≠カルチュラルブランディング」
として議論を進めていくから、ほとんど説明になってないという・・・