昨今の工学部志望者が激減とのニュースを憂慮しており、
大いなる期待を抱きつつ一晩で読みきった。
読み終わってみると、これから進路を考える人向けではなく、
既に、自分は理系だと信じている人へのメッセージと理解できた。
そもそも、中学や高校で数学の成績が優れていると理系、
そうでなければ文系というように学校教育による刷り込みが強すぎた。
社会の中では、境界が曖昧になりつつあるので複雑な心境だが、
既に理系として社会に出ている仲間には、一服の清涼剤といえる一冊だ。
特に、リーダーになる際の心構えも触れており嬉しい限り。
理系はチャレンジ精神が旺盛であると自認しているので、
本書を読んで、新たな一歩を踏み出す仲間が増えることを期待している。
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理系思考 エンジニアだからできること 単行本 – 2005/9/23
大滝 令嗣
(著)
メカトロニクス系、システム系、バイオ系……。活躍の場は違えど、この「技術大国ニッポン」を支えているのはいつだってエンジニアたちだ。
だがこのところ、そのエンジニアに元気がない。「エンジニアは話が通じない」「いつ利益を生むかわからない“ムダ金食い”」などと陰口をたたかれることもしばしばだ。もしかしたら当のエンジニアも、学生時代から同じ研究分野を突き進む我が身を顧みて、「オレってつぶしがきかないよなぁ」などとため息をついているかもしれない。
しかし、そんな心配は無用だ。なぜなら、いまの時代もっともつぶしがきいて自由度が高いのは、「理系思考」という最強の能力を持つエンジニアたちだからだ。
本書は、30代半ばでエンジニアを“卒業”してコンサルタントに転身した著者が、悩める理系人間たちに向けてつづったキャリア・アドバイス。論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力を、どうすれば自分のキャリアに活かすことができるのか。ある日突然プロジェクトリーダーになってしまったとき、どうやってメンバーを導いていけばよいのか。次代を担う理系人間たちの“おもしろがり精神”をくすぐる考え方やアドバイスが満載!
だがこのところ、そのエンジニアに元気がない。「エンジニアは話が通じない」「いつ利益を生むかわからない“ムダ金食い”」などと陰口をたたかれることもしばしばだ。もしかしたら当のエンジニアも、学生時代から同じ研究分野を突き進む我が身を顧みて、「オレってつぶしがきかないよなぁ」などとため息をついているかもしれない。
しかし、そんな心配は無用だ。なぜなら、いまの時代もっともつぶしがきいて自由度が高いのは、「理系思考」という最強の能力を持つエンジニアたちだからだ。
本書は、30代半ばでエンジニアを“卒業”してコンサルタントに転身した著者が、悩める理系人間たちに向けてつづったキャリア・アドバイス。論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力を、どうすれば自分のキャリアに活かすことができるのか。ある日突然プロジェクトリーダーになってしまったとき、どうやってメンバーを導いていけばよいのか。次代を担う理系人間たちの“おもしろがり精神”をくすぐる考え方やアドバイスが満載!
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2005/9/23
- ISBN-104270000937
- ISBN-13978-4270000939
商品の説明
出版社からのコメント
メカトロニクス系、システム系、バイオ系……。活躍の場は違えど、この「技術大国ニッポン」を支えているのはいつだってエンジニアたちだ。
だがこのところ、そのエンジニアに元気がない。「エンジニアは話が通じない」「いつ利益を生むかわからない“ムダ金食い”」などと陰口をたたかれることもしばしばだ。もしかしたら当のエンジニアも、学生時代から同じ研究分野を突き進む我が身を顧みて、「オレってつぶしがきかないよなぁ」などとため息をついているかもしれない。
しかし、そんな心配は無用だ。なぜなら、いまの時代もっともつぶしがきいて自由度が高いのは、「理系思考」という最強の能力を持つエンジニアたちだからだ。
本書は、30代半ばでエンジニアを“卒業”してコンサルタントに転身した著者が、悩める理系人間たちに向けてつづったキャリア・アドバイス。論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力を、どうすれば自分のキャリアに活かすことができるのか。ある日突然プロジェクトリーダーになってしまったとき、どうやってメンバーを導いていけばよいのか。次代を担う理系人間たちの“おもしろがり精神”をくすぐる考え方やアドバイスが満載!
だがこのところ、そのエンジニアに元気がない。「エンジニアは話が通じない」「いつ利益を生むかわからない“ムダ金食い”」などと陰口をたたかれることもしばしばだ。もしかしたら当のエンジニアも、学生時代から同じ研究分野を突き進む我が身を顧みて、「オレってつぶしがきかないよなぁ」などとため息をついているかもしれない。
しかし、そんな心配は無用だ。なぜなら、いまの時代もっともつぶしがきいて自由度が高いのは、「理系思考」という最強の能力を持つエンジニアたちだからだ。
本書は、30代半ばでエンジニアを“卒業”してコンサルタントに転身した著者が、悩める理系人間たちに向けてつづったキャリア・アドバイス。論理的に物事を考え、因果関係を理路整然と分析できるその能力を、どうすれば自分のキャリアに活かすことができるのか。ある日突然プロジェクトリーダーになってしまったとき、どうやってメンバーを導いていけばよいのか。次代を担う理系人間たちの“おもしろがり精神”をくすぐる考え方やアドバイスが満載!
著者について
静岡県清水市出身。東北大学工学部応用物理科卒、カリフォルニア大学サンディエゴ校電子工学科博士課程終了。東芝、米系コンサルティングファームを経て、1988年マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングに取締役として入社。1995年に代表取締役社長、2000年に代表取締役会長、および同社のアジア代表に就任。シンガポール経済開発庁(EDB)ボードメンバー。
著書に『営業プロフェッショナル 高業績の秘訣』(ダイヤモンド社、1996年)、『プラス思考のアメリカ人・マイナス思考の日本人』(共著、ジャパンタイムズ、1997年)、『「アリ」が笑うとき「キリギリス」が笑うとき 21世紀の人生設計』(扶桑社、2001年)、Mastering Business in Asia:Human Resource Management(JohnWiley & Sons,2004)がある。
著書に『営業プロフェッショナル 高業績の秘訣』(ダイヤモンド社、1996年)、『プラス思考のアメリカ人・マイナス思考の日本人』(共著、ジャパンタイムズ、1997年)、『「アリ」が笑うとき「キリギリス」が笑うとき 21世紀の人生設計』(扶桑社、2001年)、Mastering Business in Asia:Human Resource Management(JohnWiley & Sons,2004)がある。
登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2005/9/23)
- 発売日 : 2005/9/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 255ページ
- ISBN-10 : 4270000937
- ISBN-13 : 978-4270000939
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,211,616位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- - 163,725位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理系出身者の考え方というのが、いろいろな分野へ応用できるという内容の本です。
本人の体験や知人の体験をもとに書かれてあり説得力はありますが、
体験談が短いために物足りなさを感じるところも多いです。
20代後半のエンジニアで将来に不安を感じている人にはおすすめです。
これを読むと、これからの選択肢が広くなると思います。
本人の体験や知人の体験をもとに書かれてあり説得力はありますが、
体験談が短いために物足りなさを感じるところも多いです。
20代後半のエンジニアで将来に不安を感じている人にはおすすめです。
これを読むと、これからの選択肢が広くなると思います。
2011年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前あった、青色LED訴訟の話や、ノーベル化学賞をもらった田中さんの話、「事業仕分け」の時のスパコンの話などを聞くにつけ、日本はエンジニアが冷遇されている国だなと感じます。
生涯賃金では文系出身者のほうが上との調査結果もあったり、学生の理系離れが進んでいたりと「科学技術立国」を謳いながらこのありさま。
本書の最初のほうを読んでるとますます「自分だけが感じてるんじゃないんだな」って思います。
日本では「調子よく要領よく空気を読んで生きていくほうが無難」なのかもしれません。
でも、やっぱり時代を切り開くのは「理系思考」、現状を変化させるのも「理系思考」があればこそです。
ネットが世界中を結び、地球の裏の出来事すら瞬時に伝わるこの時代、日本に居ながらにして世界を相手にできる時代です。
なにも日本だけにこだわる必要もないですしね。
「組織に飼殺しにされることを潔しとせず、持ち前の理系思考を活かして、現状を打破すべくがんばろう!」
そんな気にさせてくれる、元気をもらえる1冊だと思います。
理系の学生さんや将来に不安を感じる若いエンジニアの方にも是非読んでみてもらいたい1冊です。
生涯賃金では文系出身者のほうが上との調査結果もあったり、学生の理系離れが進んでいたりと「科学技術立国」を謳いながらこのありさま。
本書の最初のほうを読んでるとますます「自分だけが感じてるんじゃないんだな」って思います。
日本では「調子よく要領よく空気を読んで生きていくほうが無難」なのかもしれません。
でも、やっぱり時代を切り開くのは「理系思考」、現状を変化させるのも「理系思考」があればこそです。
ネットが世界中を結び、地球の裏の出来事すら瞬時に伝わるこの時代、日本に居ながらにして世界を相手にできる時代です。
なにも日本だけにこだわる必要もないですしね。
「組織に飼殺しにされることを潔しとせず、持ち前の理系思考を活かして、現状を打破すべくがんばろう!」
そんな気にさせてくれる、元気をもらえる1冊だと思います。
理系の学生さんや将来に不安を感じる若いエンジニアの方にも是非読んでみてもらいたい1冊です。
2015年12月17日に日本でレビュー済み
他の本にも書いてあるような内容が多かった。レビュータイトルにあげた2項目が参考になった。
オルフェウスシス内管弦楽団のオーケストラ組織。
無能な指揮者はいないほうがまし。ということで指揮者を立てていない。
オルフェウスシス自分たちでリーダーを選出してオーケストラを構成している。
これは、権限、責任、役割などが与えられ、メンバーのモチベーションを高く維持しやすい。
ベンチャーなどの小規模な組織であれば、これが可能。しかし、大規模な組織になるとそれぞれのグループでリーダーをたてざるを得ず、破綻する。
参考:理系思考2: 気の向くままに・・本紹介 [・・・]
MBAの本についていくつかおすすめが紹介されており参考になった。
オルフェウスシス内管弦楽団のオーケストラ組織。
無能な指揮者はいないほうがまし。ということで指揮者を立てていない。
オルフェウスシス自分たちでリーダーを選出してオーケストラを構成している。
これは、権限、責任、役割などが与えられ、メンバーのモチベーションを高く維持しやすい。
ベンチャーなどの小規模な組織であれば、これが可能。しかし、大規模な組織になるとそれぞれのグループでリーダーをたてざるを得ず、破綻する。
参考:理系思考2: 気の向くままに・・本紹介 [・・・]
MBAの本についていくつかおすすめが紹介されており参考になった。
2008年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読むまでもなく理系の学生は金融、コンサルティングファーム、商社などへの就職を選択肢に入れている人が多くなっている。すなわち昔の理系人間、エンジニアが視野がせまく自分の能力を活かしきれてなかっただけで、今の若い人達は自分の頭で思考して自分のキャリアを切り開いているということ。文系と理系の分類はあるときには有効だし、あるときには柔軟な思考を阻害する。ケースバイケースで使い分ければいいはず。
2007年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
理系人間の思考プロセスは、いろいろな分野において有効です・・・ということを切り口に、社会人としての生き様をレクチャーしている本です。私も理系でエンジニア道をひたすら深掘りしてきたクチなので、ピンとくることも少なからず書かれていました。ただ、比較的若年齢者向けに書かれているように感じ、ちょっと皮相的でディープに考えさせられる部分が少なかったのが残念です。20代後半くらいの人は読むと良いかもしれません。
2005年9月27日に日本でレビュー済み
書名の印象は「理系思考」そのものが主題のように見えるが、理系人間への「キャリア指南」だと帯にある。エンジニアの仕事の見方、リーダーになったとき、エンジニアを卒業するとき、などのアドバイスが書かれている本。
著者ご自身が電機メーカーから米系コンサルティングファームへ転身したキャリヤの持ち主だけに、素材は実務的でインフォーマティブである。少なくとも自分たちの上司・先輩からは聞けないような話題が盛りだくさんだ。
序章で「人間は自分に合った競争原理に身をおくべきだ」と、リスク回避に走りがちな理系人間にカツをいれ、続く各章で、トップやコンサルたちの戦略思考法を引いて、エンジニア自身のためのキャリアプランの手ほどきをしている。
近頃めずらしく再読させる本に出会った。中韓の追い上げに立ち向かうエンジニア、できればエンジニアの卵たちにも、ご一読をお奨めする。
著者ご自身が電機メーカーから米系コンサルティングファームへ転身したキャリヤの持ち主だけに、素材は実務的でインフォーマティブである。少なくとも自分たちの上司・先輩からは聞けないような話題が盛りだくさんだ。
序章で「人間は自分に合った競争原理に身をおくべきだ」と、リスク回避に走りがちな理系人間にカツをいれ、続く各章で、トップやコンサルたちの戦略思考法を引いて、エンジニア自身のためのキャリアプランの手ほどきをしている。
近頃めずらしく再読させる本に出会った。中韓の追い上げに立ち向かうエンジニア、できればエンジニアの卵たちにも、ご一読をお奨めする。
2008年11月15日に日本でレビュー済み
他のレビュワー方も書いてますが、理系思考の解説ではなく
理系思考を活かしたキャリアアドバイスの本です。
理系人がビジネスの現場で何故軽んじられるのか。
この難題と格闘し考え続けて早10数年。
結論らしきものは見えて来たような気がするが、解決策は
見えて来ない。
「科学技術立国」を謳っているはずの日本が、実は科学的
思考が習慣づいていない事実は様々な社会現象を見れば
どうやら明らかだと思います。子供の理数離れと学力低下、
米国発不況への株式市場の過剰反応、偽装建築の問題など。
理系人間が軽く扱われる原因は、科学的思考自体を忌み嫌う
この国の上流階層(・・という言葉を使うのはためらうが)の
意識にあるのなあ、という漠とした感触はあります。
変わって行くには子の世代まで時代が進むくらいの時間が
必要かもしれませんね。
それまでを生き抜かなければならない現有世代の我々は、
著者のように、個々人、各々に見合った解決策を工夫して、
何とか組織から使い潰しにされないようサバイバルする
しかなさそうです。コンサルタントへの転身に成功した
著者は一つの「参考例」でしょうか。
自分も理系人間の端くれとして、生き方の工夫の必要性を
教えてくれた本書を広くお薦めしたいと思います。
理系思考を活かしたキャリアアドバイスの本です。
理系人がビジネスの現場で何故軽んじられるのか。
この難題と格闘し考え続けて早10数年。
結論らしきものは見えて来たような気がするが、解決策は
見えて来ない。
「科学技術立国」を謳っているはずの日本が、実は科学的
思考が習慣づいていない事実は様々な社会現象を見れば
どうやら明らかだと思います。子供の理数離れと学力低下、
米国発不況への株式市場の過剰反応、偽装建築の問題など。
理系人間が軽く扱われる原因は、科学的思考自体を忌み嫌う
この国の上流階層(・・という言葉を使うのはためらうが)の
意識にあるのなあ、という漠とした感触はあります。
変わって行くには子の世代まで時代が進むくらいの時間が
必要かもしれませんね。
それまでを生き抜かなければならない現有世代の我々は、
著者のように、個々人、各々に見合った解決策を工夫して、
何とか組織から使い潰しにされないようサバイバルする
しかなさそうです。コンサルタントへの転身に成功した
著者は一つの「参考例」でしょうか。
自分も理系人間の端くれとして、生き方の工夫の必要性を
教えてくれた本書を広くお薦めしたいと思います。