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地球の法則と選ぶべき未来 ドネラ・メドウズ博士からのメッセージ 単行本 – 2009/7/30
生前に遺した現在に生きる人たちへの
貴重な言葉
特別寄稿
デニス・メドウズ「彼女が伝えたかったこと」収録
名作「成長の限界」を書いた著書が、書かずにはいられなかったこと。
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我々は正しい方向に向っているのか――。
地球上のあらゆる種の中でも自らちっぽけな危機を地球全体の危機だと
勘違いしてしまうほどうぬぼれが強いのは、私たち人間だけです。(中略)
危機にさらされているのは、地球でも、地球上の生命でも、
人類の存亡でもありません。
危機にさらされているのは、私たちが後世大事にしている考え方のいくつかなのです。
(chapter1「危機に瀕しているのは地球ではなく、私たちの考え方である」より)
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社武田ランダムハウスジャパン
- 発売日2009/7/30
- ISBN-104270005076
- ISBN-13978-4270005071
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商品の説明
著者について
カールトン大学で化学、ハーバード大学で生物物理学を修める。
1972年、「成長の限界プロジェクト」に加わる。
ダートマス大学環境研究プログラム助教授として、コンピュータモデルを使って社会、
環境、エネルギー、農業などのシステムを研究した。
共著に『成長の限界』『限界を超えて』『地球のなおし方』などがある。
2002年逝去。
登録情報
- 出版社 : 武田ランダムハウスジャパン (2009/7/30)
- 発売日 : 2009/7/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4270005076
- ISBN-13 : 978-4270005071
- Amazon 売れ筋ランキング: - 480,272位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 747位都市開発・都市問題 (本)
- - 1,332位宇宙学・天文学 (本)
- - 1,775位科学読み物 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
環境ジャーナリスト、翻訳家。
幸せ経済社会研究所所長、有限会社イーズ代表、有限会社チェンジ・エージェント会長
大学院大学至善館教授
幸せ経済社会研究所
https://www.ishes.org/
イーズ未来共創フォーラム
https://www.es-inc.jp/
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。
『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学をもとにしたビジョンづくりやセルフマネジメント術でひとり一人の自己実現をお手伝いするとともに、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場づくり・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐとともに、島根県隠岐諸島の海士町や熊本県の水増(みずまさり)集落、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創りなおすプロジェクトにアドバイザーとしてかかわっている。
主な著訳書に、
『「エコ」を超えて-幸せな未来のつくり方』(海象社)
『地球のためにわたしができること』(大和書房)
『不都合な真実』(武田ランダムハウスジャパン)
『地球のなおし方』(ダイヤモンド社)、
『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(東洋経済新報社)
『学習する組織』(訳・英治出版)
『世界はシステムで動く』(訳・英治出版)
『大転換-新しいエネルギー経済のかたち』(訳・岩波書店)
『「定常経済」は可能だ!』(岩波書店)
『不都合な真実 2』(訳・実業之日本社)
『地元経済を創りなおす』(岩波新書)
『アニマルウェルフェアとは何かー倫理的消費と食の安全』 他多数。
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「100人の村・・」を読んだ時、とてもわかりやすく心に染みる本で
感激したので、今回も期待しながら手に取りました。
感激です。
自分の魂が「そうそう!」って一緒にうなずくような本で
読んでいてドキドキしました。
やっぱり地球は愛おしいし、私たちはいろんなものとつながっていて、
だからほんのすこしの行動でも影響は広がっていく・・
たとえほんのちっぽけだとしても素敵な波をおこしたい。
いろんな方にぜひ読んでほしい本です。
1990年にメドウズ博士が著した小文をきっかけとした「If the world were a village of 100 people」(邦題「世界がもし100人の村だったら」)は、2000年代に全世界に広まった。
メドウズ博士と夫のデニス・L・メドウズ博士が主著者を務め、1972年に発表された『The Limits to Growth』(邦題『成長の限界』)は、日本語をはじめ35の言語に翻訳され、世界の総発行部数は300万部を超える。私は1980年代半ばに、大学教養課程の授業のテキストとして『成長の限界』を手にし、「このまま経済成長や人口増加が続けば、地球は遠からず限界に達する」という主旨は理解したと思うのだが、その後、バブル経済の渦中で程なく忘れてしまい、資本主義的考え方に何の疑問を感じることもなく、仕事でもプライベートでも行動してきた。
そして、ビジネスとは関係のない様々な本を意識的に読むようになった10年ほど前から、(新自由主義的な)資本主義に大いに疑問を感じ、ポスト資本主義のあるべき姿に関心を持つようになって、今は斎藤幸平氏の『人新世の「資本論」』や社会学者・広井良典氏の主張に共感を覚えるようになっている。
本書については、たまたま新古書店で目にし、『成長の限界』の主著者が発するメッセージに興味を持ち、読んでみた。
本書は、メドウズ博士が様々な新聞に連載した800本ものコラムの中から選ばれた32編を、日本語訳したものである。博士は、若くしてダートマス大学を辞めて、フリーのライターに転じたのだが、それは、『成長の限界』に書かれた3つの結論のうち、マスコミが「危険なもの」と「緊急性のあるもの」だけを取り上げ、「希望のもてるもの」には触れなかったことをずっと不本意に思い、「人間が生き方を変え、世界がシステムを変えるなら、持続可能な道を歩むことができる」という真意を伝えるため、メディアで発信し続けることが大事だと考えたからだという。
それぞれのコラムは、様々な切り口で書かれてはいるが、資本主義自体に疑問を感じている私にとっては、共感を覚えることばかりで、その全てのベースとなるのは「足るを知ること」である。また、技術的な点で私がなるほど思ったのは、フィードバックが為されること、すなわち、自分が何をしたらどれだけの効果があるのかが都度わかること(博士は、ホンダのHV車が、どのように運転すれば環境負荷が小さくなるかを各種メーターで逐一示してくれることを、好例として挙げている)の重要性であった。更に、実効性を考えれば、レジ袋やおむつ(紙か布か)について論争するよりも、はるかに影響の大きい交通手段(飛行機or電車or車or自転車等)について考えるべき、という指摘なども実に的を射ている。
本書を若い頃に読んでいたら、賛成できない部分もあったのかも知れないが、それよりも寧ろ、ピンとこない部分が多かったのではないかという気がするし、もしそうだとすれば、読むことによって、考えや行動の変化につながったのかも知れない。そういう意味では、博士の言う通り、メディアの力を使って市井の人々にメッセージを直接発信し続けることの意義は大きく、博士の何にも代え難い大きな功績だったと言えるのだろう。
日本でも大いに読まれて欲しいし、更には、我々日本人により身近な話題でこうしたことを発信してくれる人が現れて欲しいと思う次第である。
(2024年6月了)
わたしたちが「選ぶべき未来」を考えることは
自分にとって何が大切なのかを問い直すことでもあると思います。
大事なのは「ひとりひとり」。
そこからが始まりなのでは、と原点回帰したところです。
今は亡きドネラさんの想いが、こころにスッと入ってきました。
「伝える」ってこういうことなのだなぁ。
デニス・メドウズ氏の特別寄稿も必読です。
とってはたいした問題ではないのです。地球は別に、苦境に陥ってなどいません。
苦境に陥っているのは、現在地球に生きている生物たちです。
著者のやさしい語りが、私たちの考え方やこころを変えていかなくては、と気づ
かせてくれる、そんな1冊です。
今、世界がおかれている状況をこれほど端的に、しかも相応のインパクトをもって表現したメッセージではないか。そして、これは現代の社会の根底に流れるパラダイムへの批判でもある。後世大事にしている考え方とは、「永久に続く経済成長」、「技術があれば問題を解決できる」、「人類のルールがすべて」、「世界は経済を中心に動いており、経済成長がなければ豊かになれない」といったことである。
また、「世界経済はあまりにも大きくなりすぎ、成長のスピードが速すぎるために、持続可能でなくなったうえ、人間の手に負えなくなりつつある」とも主張する。
一方、我々に問われているのは、貪欲さ、傲慢さ、浪費を一人ひとりがコントロールできるかということであり、そのためには「足るを知ること」、「分かち合うこと」、「今の暮らし方や考え方を変えること」が必要と訴える。
「我々の考え方が危機に瀕している」といった表現にはハッとさせられるインパクトがあり、今我々に必要なことは立ち止まって、これまでの価値観や考え方、生き方を見つめなおしてみることだと思う。
一方、世界には依然として貧しい暮らしをしている人々が大勢おり、彼らの暮らしを豊かなものにしていくことは、人類の責務でもある。したがって、このような問題は全体を俯瞰して考えていく必要があり、一方的な主張は先進l国のエゴと捉えられ、新たな対立構造を生み出す可能性がある。
大切なのは、成熟した先進国が足るを知ることであり、経済成長ではなく持続可能な社会を作り上げていくことである一方、世界には経済成長が必要なステージにある国もある。
「現状の豊かさに満足することは衰退である」と主張する経営者もいるが、皆さんはどう考えますか。
今の日本の姿は、他ならぬ我々が選んだ結果でもある。やれグローバル化だの成果主義だの社内英語化だの欧米の考えを盲目的に取り入れるのではなく、我々にとって本当に必要なことは何かを立ち止まって考える勇気が必要なのではないか。
プリンシプルを持たない日本は、欧米の価値観や考え方を盲目的に取り入れてきた。また、これまではそれがお手本のように上手く機能してきた。
しかし、ここにきてそれが崩れつつあるなか、我々が本当に大切にしなければならないことは何かということを自分たちで考えなければならない。それは、我々一人ひとりの生き方や価値観についても同じことである。
一方、皮肉にも欧州の一部ではブータン王国が提唱するGNH(国民幸福度)という考え方に注目し始めているが、わが国はどうあるべきなのか、「下手の考え休むに似たり」と言われようとも努力だけはしてみようと思う。
本書を読んでそんなことを考えた次第
持続可能な世界を願って書き下ろした数多くの新聞コラムから抜粋されたものです。
持続可能な世界になるようにと、力強いメッセージが伝わってきます。
ドネラ・メドウズのファンの方には必須アイテムだと思います。
ただ、個人的には『成長の限界 人類の選択』の続編として、
体系的な戦略を期待して手に取りましたので★1つへらしました。
2011/2/27読了
環境について考える機会の増えた今こそ、このような本が輝きを増していると思います。
世間では今、不況の真っ只中で物が売れないと言っています。各国は、景気対策として補助金をつけて新車や家電製品の購入意欲を高めようと必死です。
残念なことに経済学では、より多くの消費によってのみわれわれは豊かになるとして、GDPの水準でしか物事を考えていません。著者は、今までの経済学の考えに地球という有限の世界、環境という考えを融合させようとしています。
「足るを知る」〜この言葉こそ、これからの地球の未来を左右するくらいのとても大切な言葉だと思えて仕方がありません。
これからの経済を考えるうえで大切な指標。モノを購入することによって得られるささやかな満足感ではなく、人々の幸せの度合いを計るいわば幸せ指数というようなもの。
これからの永続的な経済を考えるためのヒントがここにあります。