歴史的な琥珀の間をめぐる伝説と、現代の蒐集家の争奪戦に引き込まれるが、登場人物のあまりに容赦のない残酷な所業にちょっと引いてしまう。
映画化されていてもよさそうな作品だが、心当たりの作品がないのは何故だろうか?
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琥珀蒐集クラブ (ランダムハウス講談社文庫) 文庫 – 2006/3/2
ロシアが世界に誇る至宝「琥珀の間」。
ナチスに略奪されて以降、歴史の闇に忽然と姿を消した。そしてこの謎に迫った者たちが今、次々と不審な死を遂げる。新聞記者、旧ソ連特別機関の関係者——誰もが“琥珀の間の呪い”と噂した。そんな中、世界有数の蒐集家に雇われた秘宝ハンターたちが、命を賭けて獲物に挑む!
至宝に隠された歴史的トリックを、魔女伝説の残るドイツ・ハルツ山地を舞台に描く、歴史サスペンス大作
ナチスに略奪されて以降、歴史の闇に忽然と姿を消した。そしてこの謎に迫った者たちが今、次々と不審な死を遂げる。新聞記者、旧ソ連特別機関の関係者——誰もが“琥珀の間の呪い”と噂した。そんな中、世界有数の蒐集家に雇われた秘宝ハンターたちが、命を賭けて獲物に挑む!
至宝に隠された歴史的トリックを、魔女伝説の残るドイツ・ハルツ山地を舞台に描く、歴史サスペンス大作
- 本の長さ608ページ
- 言語日本語
- 出版社ランダムハウス講談社
- 発売日2006/3/2
- ISBN-10427010032X
- ISBN-13978-4270100325
商品の説明
著者について
ニュージャージー州キャムデン在住。25年以上にわたり、裁判所で活躍している法律家。1990年から執筆活動を始め、 2000、 2001年に短篇2作品がジョージア州 の文学賞を受賞した。そして処女長篇となる本作で本格デビュー。世界的なベストセラーとなり、ダン・ブラウンやデイヴィッド・マレルをはじめとする著名人から数々の賛辞が寄せられている。
登録情報
- 出版社 : ランダムハウス講談社 (2006/3/2)
- 発売日 : 2006/3/2
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 608ページ
- ISBN-10 : 427010032X
- ISBN-13 : 978-4270100325
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,643,904位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 45位ランダムハウス講談社文庫
- - 19,060位英米文学研究
- - 24,548位英米文学
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2009年1月13日に日本でレビュー済み
非常に興味深いトピックを扱っているし、冒頭部分はスリリングでこれからどうなるのかドキドキした。ところが!メインの登場人物であるレイチェルの描写があまりにもおそまつ。教育もあり現役の判事でもある人間が父親の警告も無視してドイツに旅立つという。まだ幼い子どもを二人も残して!とても良識ある人間の行動とは思えない。その後も物語全体を通してこのレイチェルがまるで10代の小娘みたいにふるまっているのにはもうあきれてしまった。悪役で登場するノルとスザンヌもマンガのキャラクターのよう。全く深みがなく残念。大いに期待を裏切られた。
2008年2月11日に日本でレビュー済み
ロシア旅行でツァールスコエ・セローにも行ったのですが、琥珀の部屋は修復中(というか、準備中)で見られず、残念でした。いつかは見たい!
という経験があったので、題名に惹かれて本書を読みました。
もうちょっと歴史の謎に迫ってくれるのかと期待してましたが、まあ普通の冒険小説でしたね。
この作家は、きっと善人が嫌いなんだろうな。本来主役のはずの善玉二人がどうも人好きのしない感じ。特にヒロインが。「子どもたちのこと『も』考えなくちゃ」なんて、ふつう母親なら、『を』でしょ、絶対。
対照的に悪玉二人(こちらも男女)は、実に生き生きしてます。果断にしてすこぶる有能。行動原理も明快。どうせなら、こっちサイドを主役にすればよかったのに。事実上、ほとんどそうなってはいるんですが。
悪の魅力に浸りたい方にはオススメの一冊です。
という経験があったので、題名に惹かれて本書を読みました。
もうちょっと歴史の謎に迫ってくれるのかと期待してましたが、まあ普通の冒険小説でしたね。
この作家は、きっと善人が嫌いなんだろうな。本来主役のはずの善玉二人がどうも人好きのしない感じ。特にヒロインが。「子どもたちのこと『も』考えなくちゃ」なんて、ふつう母親なら、『を』でしょ、絶対。
対照的に悪玉二人(こちらも男女)は、実に生き生きしてます。果断にしてすこぶる有能。行動原理も明快。どうせなら、こっちサイドを主役にすればよかったのに。事実上、ほとんどそうなってはいるんですが。
悪の魅力に浸りたい方にはオススメの一冊です。
2006年6月6日に日本でレビュー済み
エカテリーナ宮殿を飾っていたソ連/ロシアの至宝”琥珀の間”。第2次世界大戦中にナチス・ドイツに略奪されて以来、その行方は杳として知れない。その琥珀の間をめぐって、手段を選ばぬ秘宝ハンターたちが暗躍する。アメリカの判事レイチェル・カトラーは、父親が琥珀の間にいわくを持つロシア人移民である事から、争奪戦に巻き込まれていく。
実は、琥珀の間にはちょっとした思い出がある。ン十年前、NHKラジオのドイツ語講座で、”琥珀の部屋”という話をやっていたのだ。語学基礎講座の教材の割には異色でおもしろい話で、結構楽しんだのが記憶に残っている。そこで、琥珀の部屋(琥珀の間)をテーマにした本書を知り、なつかしくて飛びついた次第である。
閑話休題、本書はとてもおもしろかった。奇をてらわない、良い意味でのオーソドックスな物語で、最初から最後までわくわくドキドキ楽しめた。琥珀の間の解説が詳しくてわかりやすいうえ、物語にしっくり溶け込んでいるのもさすがである。主人公レイチェルとその前夫ポールの善玉キャラクターが平板なのが惜しいが、個性的な秘宝ハンターたちの生き生きとした悪役ぶりが物語に華を添えている。
なお本書の邦題は、原題("The Amber Room")と同じく、そのものズバリ「琥珀の間」の方が良かったと思う。
実は、琥珀の間にはちょっとした思い出がある。ン十年前、NHKラジオのドイツ語講座で、”琥珀の部屋”という話をやっていたのだ。語学基礎講座の教材の割には異色でおもしろい話で、結構楽しんだのが記憶に残っている。そこで、琥珀の部屋(琥珀の間)をテーマにした本書を知り、なつかしくて飛びついた次第である。
閑話休題、本書はとてもおもしろかった。奇をてらわない、良い意味でのオーソドックスな物語で、最初から最後までわくわくドキドキ楽しめた。琥珀の間の解説が詳しくてわかりやすいうえ、物語にしっくり溶け込んでいるのもさすがである。主人公レイチェルとその前夫ポールの善玉キャラクターが平板なのが惜しいが、個性的な秘宝ハンターたちの生き生きとした悪役ぶりが物語に華を添えている。
なお本書の邦題は、原題("The Amber Room")と同じく、そのものズバリ「琥珀の間」の方が良かったと思う。