前作を読んだ後、その残酷さにゲンナリしたものの
本屋で見つけた時、迷いつつも買ってしまいました。
やはり、残酷な描写はあいも変わらずですが…。
今回の虫の世界の話は、とても興味深く
その不思議な世界は、読んでいて面白かったです。
(前作のSMより、数段に面白かった。)
マラリアというものの、恐ろしさを知りました。
しかし、その虫をを使っておぞましい拷問的な殺人を犯す犯人には
シャルコでなくても、読んでいて怒りが湧き上がります。
「人間を内側から殺す」とありますが、まさにその通りです。
死刑よりも残酷な仕打ち。
何故?どうして?
こんな酷いことが出来るのは、一体何があったから?
ひたすらに、その訳を知りたくてページをめくりました。
読み進む内、妻子の事故死から立ち直れず
精神がボロボロになっていくシャルコが、痛々しく。
まるで自殺行為のような無茶ぶりで、捜査をするシャルコに
ハラハラさせられ。
しかし、そのシャルコだからこそ
この犯人に立ち向かうことが出来たのでしょう。
まだ読んでない人は、その残酷さを心して読んで下さい。
体の内側が、ゾワゾワとします。
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七匹の蛾が鳴く (ランダムハウス講談社文庫) (ランダムハウス講談社 テ 1-2) 文庫 – 2008/4/10
全身の毛を剃られた死体
髑髏模様の蛾
無数の蛆虫を埋め込まれた身体
度重なる悲劇と凄惨な猟奇殺人の捜査。
警視シャルコの精神は崩壊の危機にあった――
『タルタロスの審問官』衝撃の第2弾!
愛する妻と娘を交通事故で失ったパリ警視庁警視シャルコ。
以来、頭の中でたえず話しかけてくる妻の声に悩まされていた。
そんな時、協会で死体が発見されたと警視庁から連絡が入る。
現場には全身の毛を剃られた女性の死体。
頭部には大きな蛾が七匹とまっていた。
外傷はないが、明らかに監禁されていた跡がある。
妻子の死を忘れるため、憑かれたように捜査に打ち込むシャルコ。
だが、彼の精神は少しずつほころびはじめていた――
髑髏模様の蛾
無数の蛆虫を埋め込まれた身体
度重なる悲劇と凄惨な猟奇殺人の捜査。
警視シャルコの精神は崩壊の危機にあった――
『タルタロスの審問官』衝撃の第2弾!
愛する妻と娘を交通事故で失ったパリ警視庁警視シャルコ。
以来、頭の中でたえず話しかけてくる妻の声に悩まされていた。
そんな時、協会で死体が発見されたと警視庁から連絡が入る。
現場には全身の毛を剃られた女性の死体。
頭部には大きな蛾が七匹とまっていた。
外傷はないが、明らかに監禁されていた跡がある。
妻子の死を忘れるため、憑かれたように捜査に打ち込むシャルコ。
だが、彼の精神は少しずつほころびはじめていた――
- 本の長さ448ページ
- 言語日本語
- 出版社武田ランダムハウスジャパン
- 発売日2008/4/10
- ISBN-104270101725
- ISBN-13978-4270101728
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商品の説明
著者について
フランク・ティリエ
1973年生まれ。
ベルギー国境近くの町マザンガルブに住み、本業のITエンジニアのかたわらに小説を執筆。
2003年に『タルタロスの審問官』(小社刊)でデビュー。
2006年にはその続篇となる『七匹の蛾が鳴く』を発表。
それ以外に、La chambre desmortsをはじめとする、女性警部補が活躍するシリーズでも好評を博している。
フランス国鉄推理小説賞受賞作家。
1973年生まれ。
ベルギー国境近くの町マザンガルブに住み、本業のITエンジニアのかたわらに小説を執筆。
2003年に『タルタロスの審問官』(小社刊)でデビュー。
2006年にはその続篇となる『七匹の蛾が鳴く』を発表。
それ以外に、La chambre desmortsをはじめとする、女性警部補が活躍するシリーズでも好評を博している。
フランス国鉄推理小説賞受賞作家。
登録情報
- 出版社 : 武田ランダムハウスジャパン (2008/4/10)
- 発売日 : 2008/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 448ページ
- ISBN-10 : 4270101725
- ISBN-13 : 978-4270101728
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,125,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年11月2日に日本でレビュー済み
前作に引き続き、読みました。
今度は前作のSMの世界から、昆虫好きの世界に舞台を移しました。
前作から読む人には、あまりにも残酷な事実を告げる冒頭から、今回も犯人を追い続ける刑事の執念と狂気にひきづられるように一気に読み通してしまいました。ラストの性急さは相変わらずですが、今回は二重底の解決を用意して、衝撃度をアップしています。
小説とはいえ、よくもこんな残虐な殺し方を思いつくなと思わせる殺人が続くので、読む前に心の準備が必要でしょう。
万人に受ける作品ではありませんが、この作家の作品が今後も続けて翻訳されることを切に願います。
今度は前作のSMの世界から、昆虫好きの世界に舞台を移しました。
前作から読む人には、あまりにも残酷な事実を告げる冒頭から、今回も犯人を追い続ける刑事の執念と狂気にひきづられるように一気に読み通してしまいました。ラストの性急さは相変わらずですが、今回は二重底の解決を用意して、衝撃度をアップしています。
小説とはいえ、よくもこんな残虐な殺し方を思いつくなと思わせる殺人が続くので、読む前に心の準備が必要でしょう。
万人に受ける作品ではありませんが、この作家の作品が今後も続けて翻訳されることを切に願います。