表題から、この本はライブラリやパッケージ、テンプレート、リソース編集、APIなどいった、言語の文法以外のことが書いてあるのか、と思ったら、そうではなかった。もし書いてあれば、中級向けの入門書ということなのだと思うが、これはそうではない。
この本は、筆者の独り言的なプログラミング解説が書いてあるように感じた。初心者がこれを読んで、プログラミングができるようになるか疑問に思う。
扱っている素材や内容は、初心者向けレベルが中心なのだが、結構難しい言葉や話題も出てくるので、初心者向けの本とは言いがたい。
プログラミングという作業に疑問やこだわりを持っている人向け、なのかな? 教える、という行為は、教えることの論理構造や、教わる人の受け止め方に対する想定とかがないといけないと思っているが、そこら辺の筆者の考えもあまりはっきり読み取れ無かった。
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なぜプログラミングができないのか: イメージとパターンで学ぶJavaプログラミング 単行本 – 2006/7/1
羽山 博
(著)
プログラミングを難しいと感じる人の多くは、文法は理解できるのになかなかプログラミングができないという悩みを抱えている。
本書は、「プログラミングとは現実の世界をいかに抽象化するかということ」という考えのもと、現実の世界と抽象化されたプログラムの世界を結ぶ「イメージ」と抽象化のさまざまな「パターン」を、できるだけ具体的にていねいに説明する。単なる文法書ではなく、プログラムを作るプロセスが手にとるようにわかる他に類を見ない一冊。
本書は、「プログラミングとは現実の世界をいかに抽象化するかということ」という考えのもと、現実の世界と抽象化されたプログラムの世界を結ぶ「イメージ」と抽象化のさまざまな「パターン」を、できるだけ具体的にていねいに説明する。単なる文法書ではなく、プログラムを作るプロセスが手にとるようにわかる他に類を見ない一冊。
- 本の長さ246ページ
- 言語日本語
- 出版社オーム社
- 発売日2006/7/1
- ISBN-10427420264X
- ISBN-13978-4274202643
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登録情報
- 出版社 : オーム社 (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 246ページ
- ISBN-10 : 427420264X
- ISBN-13 : 978-4274202643
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,321,654位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
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2010年4月21日に日本でレビュー済み
文法は覚えたのにプログラムが書けるようにならない、という人を対象としたプログラミング入門。変数、代入と演算、条件分岐、繰り返し、配列、クラスの6章構成。Java入門も兼ねており、各章末に練習問題が付されている(解答付き)。副題中の「パターン」とはデザインパターンのことではなく、定石とでもいった意味。
狙いは凄く良いと思う。「文法はわかるのに、プログラムが書けない」というのは、要するに「やりたいことをどのように表現すればいいかわからない」ということであり、本書では、変数の使い方や条件分岐・繰り返し処理との組合せ方について、基礎的な定石パターンを丁寧に解説している。
著者自身は、NHK語学番組で大西泰斗氏が展開していたような「イメージで理解する」方法を考えていたようだ。確かに出だしは良い感じなのだが、最後の方(特に最終章)は中途半端に終わってしまっている。私としてはむしろ本書に繰り返し示されていた、「結果として欲しいデータは何か(それが戻り値になる)」「そのために利用できるデータには何があるか(それが引数になる)」からプログラムを考える、という指針の方が印象に残った。
本書での著者の口調はやや自信過剰気味。読者としては、他の入門書(の著者)に対する皮肉と、著者が読者に本当に伝えたいと思っている「プログラミングの際にもつべきイメージ」とを分けて書いて欲しかった。同じ著者の『基礎Visual Basic 2008』(2008年 インプレスジャパン)はそのように書かれた良書だったのだが…。
プログラミング自体が全く初めてという読者が本書によってJava文法とプログラミングの定石の一挙両得を狙うのは難しいだろうと思う。本書の前に最初級のJava入門書に目を通しておき、本書の後により本格的な「入門書」に進めば効果的だろう。
狙いは凄く良いと思う。「文法はわかるのに、プログラムが書けない」というのは、要するに「やりたいことをどのように表現すればいいかわからない」ということであり、本書では、変数の使い方や条件分岐・繰り返し処理との組合せ方について、基礎的な定石パターンを丁寧に解説している。
著者自身は、NHK語学番組で大西泰斗氏が展開していたような「イメージで理解する」方法を考えていたようだ。確かに出だしは良い感じなのだが、最後の方(特に最終章)は中途半端に終わってしまっている。私としてはむしろ本書に繰り返し示されていた、「結果として欲しいデータは何か(それが戻り値になる)」「そのために利用できるデータには何があるか(それが引数になる)」からプログラムを考える、という指針の方が印象に残った。
本書での著者の口調はやや自信過剰気味。読者としては、他の入門書(の著者)に対する皮肉と、著者が読者に本当に伝えたいと思っている「プログラミングの際にもつべきイメージ」とを分けて書いて欲しかった。同じ著者の『基礎Visual Basic 2008』(2008年 インプレスジャパン)はそのように書かれた良書だったのだが…。
プログラミング自体が全く初めてという読者が本書によってJava文法とプログラミングの定石の一挙両得を狙うのは難しいだろうと思う。本書の前に最初級のJava入門書に目を通しておき、本書の後により本格的な「入門書」に進めば効果的だろう。
2006年10月15日に日本でレビュー済み
数多くのプログラミング書籍がプログラムの文法が整理され,わかりやすい解説がなされ,また,辞書的にも使えるよう工夫されているルールブックであるのに対し,この本は実践書と言える.
喩えて言うなら,オシムジャパンの標榜する「考えながら走る」サッカーがまさにそれかも.つまり,サッカーのルールを知らない日本代表の選手は一人としていないが,ルールを単に守るだけでは得点できない,勝てない.得点に結びつく動きをいかに行うかってことが重要.それを説明しているのがこの書籍だろう.
そういった意味からも,この書籍は,プログラミングで重要な抽象化のプロセスを,イメージが湧くようにさまざまなパターンを通して理解できるよう詳解しており,これまでの単なるルールブック的なプログラミング書籍とは一線を画す内容となっている.教科書ってのももちろんだが,とくにプログラミングに挫折してしまった方に手にとってもらいたい.
喩えて言うなら,オシムジャパンの標榜する「考えながら走る」サッカーがまさにそれかも.つまり,サッカーのルールを知らない日本代表の選手は一人としていないが,ルールを単に守るだけでは得点できない,勝てない.得点に結びつく動きをいかに行うかってことが重要.それを説明しているのがこの書籍だろう.
そういった意味からも,この書籍は,プログラミングで重要な抽象化のプロセスを,イメージが湧くようにさまざまなパターンを通して理解できるよう詳解しており,これまでの単なるルールブック的なプログラミング書籍とは一線を画す内容となっている.教科書ってのももちろんだが,とくにプログラミングに挫折してしまった方に手にとってもらいたい.
2006年7月17日に日本でレビュー済み
コンピュータソフトウェアのプログラミングとは、現実に存在する「もの・こと」を目的(望むべき結果)に合わせて、抽象化し、プログラミングコードとして表現していくこと(抽象化のプロセス)なんだけど、そのためのプロセスをちゃんと説明したプログラミング、プログラミング言語の入門書は皆無と言っていい。有名なプログラミング言語の入門書とされているC言語のK&R本、C++プライマーといった本でも、それぞれの言語仕様を説明するのみで、どうやってプログラムを作っていいかは説明してくれない。この点が僕がこれらの本を入門書として位置づけないし、プログラミング初学者にも勧めない理由だし、したり顔で学生捕まえてK&R本読めなんて言う人間を見るとこいつわかってないと思う。
この本ではこの抽象化のプロセスを変数、代入と演算、条件分岐〜配列、クラスという順番で段階的に説明していき、読者が抽象化プロセスの考え方を段階的にを学び身につけることが出来るようにしている。これは今まであまり類を見ない画期的なプログラム入門書であり、企業内での研修、学校での教科書として使用してほしい本だと思う。
この本ではこの抽象化のプロセスを変数、代入と演算、条件分岐〜配列、クラスという順番で段階的に説明していき、読者が抽象化プロセスの考え方を段階的にを学び身につけることが出来るようにしている。これは今まであまり類を見ない画期的なプログラム入門書であり、企業内での研修、学校での教科書として使用してほしい本だと思う。