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クラウドコンピューティング―技術動向と企業戦略 単行本 – 2009/5/12
購入オプションとあわせ買い
たった1年で急激な盛り上がり見せたクラウドとは従来型ベンダーと新興勢力のせめぎ合いの中から登場した。
ユーザー主権を目指すクラウドの背景を解説し、その上に、仮想化やグリッド技術、豊富なクラウドプロバイダー事例、
さらにプライベートクラウドの登場からデータセンターの対応。
そして体制を立て直しつつあるIBMやサン、マイクロソフト、オラクルなどの最新戦略について分析する。
シリコンバレー在住のエンタープライズIT専門リサーチャーが書いた渾身の1冊。
(本書に登場する企業)
3テラ, アドビ, アカマイ, アマゾン, アピストリー, アットタスク, ベクテル, ブーミ, CA, カーボナイト, シトリックス, コヘシブFT, コムボルト, EMC, eスタジオ, Eボルト, イベントワックス, エクスプレッソ, ゴーグリッド, グーグル, フレキシスケール, シンクフリー, HP,ハイぺリック, ハイタスク, IBM, ジャングルディスク, キーノート, ジョエント, サイトスープラ, ギガスペース, マカフィー, モズィー, マイクロソフト, ミュール, ナーバニックス, オップソース, オラクル, オーヤラ, パフォーマンスマネージメント, パラレルス, プラスティックロジック, ライトスケール, ラックスペース, テレマークワールドワイド, セールスブーム, セールスフォース, スライドロケット, サビース, サン, シマンテック, シュガーCRM, ウルテオ, バ �璽船礇襯薀���嵳ウェア, ゼッタバイト, ジンブラ, ズモドライブ, ゾーホー・・・
- ISBN-104274502325
- ISBN-13978-4274502323
- 出版社オーム社
- 発売日2009/5/12
- 言語日本語
- 寸法15 x 1.4 x 21 cm
- 本の長さ240ページ
商品の説明
抜粋
このところ、米国ハイテク産業はクラウドコンピューティングに沸いている。
サブプライム問題以来、まっさかさまに落ち込んでいる米経済は、皮肉なことにクラウドコンピューティングには追い風だ。企業ITの大幅なコスト削減が期待されるからである。
数年前、グーグルCEOのエリック・シュミット氏がカンファレンスでこの言葉を引用したのが始まりだと聞く。しかし、このところの盛り上がりは尋常ではない。
グーグルのトレンド分析で調べてみても、使われ出したのは実のところ2007年後半からだ。
昨年1年で急に普及した。たった一年の瞬く間である。
無論、以前から基礎技術としてのグリッドコンピューティング開発は続けられていたし、
ユーザー主導で生まれたウェブ2・0関連の用語は2004年ころから広まり始め、
セールスフォースで有名となったSaaSという言葉もその前からあった。
さらに、今日のブームのきっかけとなったアマゾンのサービスは2006年から始まっている。
このように見ると、インターネットを「雲(クラウド)」と言い換えたクラウドコンピューティングとは、
特定の技術や形態を指すのではなく、時代の要請を一身に受け止めて、
これまでの色々な流れを吸収する総称だということに気付く。
振り返ってみれば、ハイテク産業には長らく行き詰まり感があった。
2001年にITバブルがはじけた。その原因は過剰な投資による膨張だけでなく、
インターネット時代にふさわしい状況が作られないまま、たくさんのスタートアップが参入したことだった。
具体的には標準化などの未整備である。
特にeコマースで展開された実態は各社バラバラ、個々には上手く行っても全体的に纏まる状況になかった。
バブル後、大手ベンダーはそのことに気付き、ウェブサービスの標準化をスタートさせた。
OASISやW3Cなどを舞台に、ベンダーは利害を共有する仲間とグループを組んで、
自社戦略に沿った戦いを繰り広げた。標準化という名の囲い込みである。
それでも結果として、SOAPやWSDL、UDDIの基本3要素が規定され、
その後も補完する諸仕様を取り決めることができた。
ここまでに数年を要したがコンピューター業界全体からみれば大きな前進である。
中でもウィンドウズの孤立を嫌うマイクロソフトの積極的な活動は印象的だった。
これらウェブサービスの標準化によって、
マイクロソフトは独自技術の・NETと他の世界との架け橋を確実にし、
IBMやサン、オラクルなどは、リナックスを取り巻く自由な世界へ飛び出した。
ウェブサービスが一段落するとベンダーはSOAに向かった。
自分達の利益の源泉であるソフトウェアをこの技術に適応させ、
その上でエンタープライズ・アプリケーションの将来を定義しようという試みである。
SOAではソフトウェアの構造をコンピューター技術からではなく、
ウェブ対応を意識したビジネス面から捉えて、アプリケーションベースのコンポーネント化を推進した。
これによって経営環境の厳しいビジネスの流れに迅速に対応しようというわけだ。
これら大手ベンダーの視界の外でオープンソース活動が動き出した。
リチャード・ストールマン氏の始めたフリーソフトウェア運動が基点となって、
コンピューター技術はベンダー中心から、ユーザー中心の時代に向かい始めた。
世界中の優秀なデベロッパーが自由を求めて、様々なソフトウェア開発に取り組み、
リナックスやアパッチのウェブサーバー、データベースではマイSQLやポスグレSQLなど、
言語分野でもPHPやルビー、ファイソンなどが現れた。
これらは著作権を放棄するコピーレフトとなって、GPLライセンスを生み出し、
これまでのベンダー中心のコンピューター文化に挑戦する構図となった。
彼らの会社は、ソフトウェア・ライセンス・ビジネスではない。
オープンソース製品は無償となり、サービス主体のサブスクリプション・ビジネスとして続々と登場した。
もうひとつ、仮想化技術も動き出した。
仮想化とは実際のハードウェアを隠蔽して、見せかけの空間を作り、
その上でオペレーティング・システムとアプリケーションを動かす仕組みである。
スタンフォード大学から抜け出したVMウェアは、IBMが成しえなかった成功を収め、
ケンブリッジ大学からはXenが生まれた。
さらにウェブ 2・0が顕在化すると、
ソシアルネットワーキング・サービスやブログ、Wikiなどがもてはやされ、
インターネット上の仮想化社会なども現れて、
それらの多くはエンタープライズへの適用も始まった。
バブル後の新秩序を謳うベンダーとユーザーの復権がせめぎあう。
守るプロプライエタリーと攻めるオープンソースの戦い、
このバランス移動に気付いたベンダーの一部は、その利点をすぐに取り入れた。
グーグルやアップルなどの動きは、その典型的な例である。
エンタープライズ市場でもIBMやサンなどが呼応した。
こうしてコンピューター業界に新しい秩序が生まれ始めた。
「フュージョン(融合)」、それは新しい時代の到来である。
「新IT技術と従来資産」、「これまでの習慣と新しい文化」、「ベンダーとデベロッパー、そしてユーザー」、
これらが融合すれば時代が変わる。
新しいグランドデザインが欲しい。それが出来れば、これまでの閉塞感は解消される。
そんな期待を込めてクラウドコンピューティングが動き出した。
2009年3月 シリコンバレー
サンノゼにて 森 洋 一
著者について
登録情報
- 出版社 : オーム社 (2009/5/12)
- 発売日 : 2009/5/12
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 240ページ
- ISBN-10 : 4274502325
- ISBN-13 : 978-4274502323
- 寸法 : 15 x 1.4 x 21 cm
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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App Engineの公開により、開発者を取り込みつつあるGoogle。
SaaSプロバイダからPaaSプロバイダへの変身を遂げたSales Force。
これらを追撃するIBM, Microsoft, Oracle & Sun, HP等の巨大ベンダ。
仮想化技術などの技術動向や、中小のプロバイダの提供するサービスをも押さえ、現時点で最新と思える情報を網羅した決定版。
本書でも指摘されている通り、既にクラウドコンピューティングはキャズムを超え、巨大なうねりとなりつつあることを実感できます。
横文字の多い分野なのに本文は縦書きだし、
微妙にずれた用語を使って説明する箇所が見受けられるので違和感がある。
とはいえ全体を俯瞰できるので入門用としておすすめできる。
この本によって、その種類や技術基盤などの時代の流れとその時々のプレイヤーを知ることができました。
日本の現実とその後にくる時代の流れも想像することができました。
自分の仕事も今後の5年以内に変わっていくんだろうなぁという意識も持ちました。
1社では到底まかなうことのできない社会的基盤であるので、そのサービスの永続性やポータビリティをどのように社会として保てるか(提供会社がGEのようにならないか)も改めて考えさせられるような本でした。
しかし、これまでのなかなかその実態が見えてこなかった。この本では、このクラウドの“第三の波”への対応について多方面から、その裏舞台も交えて紹介しており、これから、クラウドコピューティングの利活用を図って行きたい読者には、大いに参考となる一冊である。
オープンソースという言葉も、どうも空虚に聞こえる。
確かにこれだけの分野をまとめているのはすごいのかもしれないけども、どうも全体としてまとまっているか疑問。
たまにはBSDのことも思い出してあげてください…
著者がメインフレームの時代からの業界の事情に詳しく、常に新しい技術をネットやニュースリリースだけでなく、直接まのあたりにして調べていることが良く判りました。
クラウドサービスを利用するためにカタログ的に使うという方やクラウド市場に参入しようとアイデアを練るのに使うという方には非常に使いでのある本だと思います.