ホームレス。路上生活者のことである。経済大国であるはずの日本で、何故存在するのか不思議に思う反面、
彼等とて「好きでホームレスになったわけではない」ということは間違いない。
ここではホームレスになってしまった13人の男性の人生を通じて、転落しないための教訓を学ぶことが出来る。
登場する人たちは所謂昭和の終わりの60年代から平成の2年頃の「バブル期」の狂乱の頃に第一線で活躍されていた人たち。
だから、多くの方がその頃は月収で数百万円から数千万円も稼ぎ出していた。
↑今の視点で考えれば、それは「異常」だったのだが、多くの凡人はそれに気が付かず、生活が派手になったり、金遣いが荒くなったりしていた。
そしてそんな狂乱がいつまでも続くわけがなく、やがてバブルは崩壊し、舞い上がった人たちの多くは地に叩き落された。
勤務先の業績は軒並み「ガタ落ち」し、その結果、成績不振からリストラや給料のカットに出ねばならず、
職を失った彼等は再就職先を探さねばならなくなる。
だが、職場を放り出された彼等の多くは「40代・50代」となっており、年齢で再就職を断られてしまう。
この年代で仕事があるのは短期のバイト・タクシー等の運転手・警備員くらい。
失職前はそれなりの地位のある仕事をしていた彼等はプライドが高く、そんな仕事には就けない。
さらに就職できないから「退職金」や「蓄え」を取り崩すことになる。
夫婦仲も悪くなり、奥さんや子供に愛想をつかされて出て行かれた人も多い。
さらに、多くの人がバブル期の住宅の価格が高騰しているときに「自宅をローンで購入していた」ことも致命的だと思う。
せっかくの退職金が「ローンの返済で消えてしまい」ほとんど手元に残らないという本末転倒である。
しかも、自宅を売ってもバブル崩壊後に不動産価格は下がり、買値の半値以下に買い叩かれるような悲惨である。
バブル期を体験している人たちの多くは、いい思いをしていた頃が忘れられず、もうその頃とは違うのだという
「現実を直視できていない人間」が多い。収入が減ったのにカードローンで買い物をするなど愚の骨頂である。
それでホームレスになった責任を社会や不景気さに責任転嫁しているのだから、呆れる面も非常に多い。
他には
多重債務を返済できず夜逃げ同然でホームレスになった30代前半の男性。
若い頃から遊んでいて学歴が「高校中退」のため、高卒が最低条件の求人ばかりで就職が出来ない等の
人生設計が出来なかったツケを支払わされた人間もいる。
これらの人たちの人生を読んで、我々のような「まだそこまでの悲惨を経験していない人間」がそうならないように肝に銘じなければならないことは
・自宅をローン購入して多額の借金を背負わない(自宅は資産ではなく、負債だと認識する)
・無駄遣いする癖を持たない。ある人は直し、貯金する習慣を付ける。
・安易な儲け話には絶対に乗らない。ギャンブルは絶対にしない。
・生活を派手にしない。一度いい思いをするとなかなか生活のレベルを落とせなくなる。
・カードローンやサラ金に手を出さない。多くのホームレスがこれに手を出して転落した。
・見栄っ張りを止める。人によく思われたいとか格好つけたいという気持ちがあると高いブランド品などを購入して浪費する。
・最低でも高校は卒業しておく。学歴は社会に出てからはさほど問われないが、最低ラインは死守しないとはじかれる。
・いいときにこそもう「次のことを考えておく」。転落しないための転ばぬ先の杖。
・健康に気を付ける。身体を壊せばお金が出て行くだけ。
これは自己啓発の書物である。巷に溢れる「成功体験本」などよりよほど感じることが多く、学ぶことが多いだろう。
まだ地に落ちていない一般人こそ読んで学ぶべきである。ホームレスにならないために!
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今日、ホームレスになった: 13のサラリーマン転落人生 単行本 – 2006/7/1
増田 明利
(著)
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- 本の長さ172ページ
- 言語日本語
- 出版社新風舎
- 発売日2006/7/1
- ISBN-104289005144
- ISBN-13978-4289005147
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登録情報
- 出版社 : 新風舎 (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 172ページ
- ISBN-10 : 4289005144
- ISBN-13 : 978-4289005147
- Amazon 売れ筋ランキング: - 993,867位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,441位社会病理
- - 140,998位ノンフィクション (本)
- - 254,657位文学・評論 (本)
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上位レビュー、対象国: 日本
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2007年2月27日に日本でレビュー済み
この本には「ホームレスとは」といった総括的な話や、「社会はこうあるべき」といった著者の意見の記述はほとんどなく、個々のホームレスの方への詳細なインタビューが主で構成されていて、単純に13人の方の半生を覗き見るというだけでも、興味深く読むことができます。
先述したように結論的なことは書かれていないので、読み手によって受け取り方は様々だと思います。個人的には、ホームレスになるかどうかを決定付けるのは「バブルが弾けた」「リストラされた」という外部要因よりも、性格というか気質によるところが大きいのでは、という感想を持ちました。
先述したように結論的なことは書かれていないので、読み手によって受け取り方は様々だと思います。個人的には、ホームレスになるかどうかを決定付けるのは「バブルが弾けた」「リストラされた」という外部要因よりも、性格というか気質によるところが大きいのでは、という感想を持ちました。
2010年7月28日に日本でレビュー済み
ときどき「ビックイシュー」を購入していることもあり、ホームレスの実態に関心が出てきて、関連本を読んでみました。
読んでみると、大企業の管理職クラスでも、あっという間にホームレスへの転落を味わっていたりもするようです。
リストラされて、あるいは早期退職に応じて会社を離れたとたん、自らのキャリアの価値を否定され、再就職ができない、というパターンが多いです。
法務やシステム開発、語学など、一般的に通用し、かつ貴重な技能(最近は財務・会計でさえ、会計ソフトの登場で危ういのかもしれません)を身につけた人はともかく、営業や総務など、汎用性がないキャリアを積んできた場合、やはり会社を出ると厳しいことも多いようです。
また、外資系や証券会社でバブル時代にガッツリ稼いでいた人もバブル崩壊で一気に転落、という展開もありました。
そういう人は、今でも日経新聞や経済誌を読むのが習慣になっているようです。
こういう人を活用できないのはもったいない限りなのですが。
しかも、ホームレスの中でも這い上がって再起を図ろうとしている人がかなりいるようです。
ただ、行政の方がシステムの情報の提供に積極的でなかったり、住所がないからと福祉の提供を断ったり。
しかし、人権という観点からも、労働力不足・福祉財源の補填、あるいは景観などの観点からも、ホームレス対策には一定の労力はかけた方が良いのではないかと思うのですが。
書いていてふと気づいたこと。
最近、ホームレスを襲う人の話をよく聞きますが、ホームレスの人が反撃したりした話を聞きません。
これは、ホームレスの人がただ弱いのではなく、社会人としての良識がそうさせているのではないか、と思ったりしました。
読んでみると、大企業の管理職クラスでも、あっという間にホームレスへの転落を味わっていたりもするようです。
リストラされて、あるいは早期退職に応じて会社を離れたとたん、自らのキャリアの価値を否定され、再就職ができない、というパターンが多いです。
法務やシステム開発、語学など、一般的に通用し、かつ貴重な技能(最近は財務・会計でさえ、会計ソフトの登場で危ういのかもしれません)を身につけた人はともかく、営業や総務など、汎用性がないキャリアを積んできた場合、やはり会社を出ると厳しいことも多いようです。
また、外資系や証券会社でバブル時代にガッツリ稼いでいた人もバブル崩壊で一気に転落、という展開もありました。
そういう人は、今でも日経新聞や経済誌を読むのが習慣になっているようです。
こういう人を活用できないのはもったいない限りなのですが。
しかも、ホームレスの中でも這い上がって再起を図ろうとしている人がかなりいるようです。
ただ、行政の方がシステムの情報の提供に積極的でなかったり、住所がないからと福祉の提供を断ったり。
しかし、人権という観点からも、労働力不足・福祉財源の補填、あるいは景観などの観点からも、ホームレス対策には一定の労力はかけた方が良いのではないかと思うのですが。
書いていてふと気づいたこと。
最近、ホームレスを襲う人の話をよく聞きますが、ホームレスの人が反撃したりした話を聞きません。
これは、ホームレスの人がただ弱いのではなく、社会人としての良識がそうさせているのではないか、と思ったりしました。
2006年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書に出てくるホームレスたちから得られる教訓は多い。
浪費するな。ギャンブルはだめ。借金するな。家族を大事にすること。いい嫁を選べ(←これが一番大事かも)。
失職しても手取り20万くらいの最低限の仕事はあるみたいですが、この低賃金では生活レベルを維持できず、
奥さんに逃げられ、子供も取られて最終的に孤独の中で気力を失うようです。
極貧生活を家族みんなで乗り切れますか?
浪費するな。ギャンブルはだめ。借金するな。家族を大事にすること。いい嫁を選べ(←これが一番大事かも)。
失職しても手取り20万くらいの最低限の仕事はあるみたいですが、この低賃金では生活レベルを維持できず、
奥さんに逃げられ、子供も取られて最終的に孤独の中で気力を失うようです。
極貧生活を家族みんなで乗り切れますか?
2006年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
13人の転落人生の紹介がメインで、
その他、ホームレスに関する簡単な資料4つと、
ホームレス入門と題した1週間密着取材のレポートから成る。
個人的に最も興味深く読んだのは「おまけ」のホームレス入門で、
メインの転落人生については半分も読まないうちに飽きてしまった。
もちろん、厳しい人生で、自分がそうなったらという怖さは感じたが、
転落に至る過程や事情は様々、ある意味特殊であり、一々共感出来ないし、
何より違和感を覚えたのはまるで著者が話しているかのような語り口である。
本文は、インタヴューをそのまま活字に起こしたものではなくて、
プロフィール紹介の後は13人それぞれの独白(一人称)となっている。
ところが、共通する不自然な語尾や、昔の細かいことまで淀みなくしゃべる等、
著者が取材を元に後で編集したにしてもちょっと首を傾げざるを得ない形式だった。
もっと生々しい実感を求めたが、画一的な文体の中に埋没してしまったようだ。
その他、ホームレスに関する簡単な資料4つと、
ホームレス入門と題した1週間密着取材のレポートから成る。
個人的に最も興味深く読んだのは「おまけ」のホームレス入門で、
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もちろん、厳しい人生で、自分がそうなったらという怖さは感じたが、
転落に至る過程や事情は様々、ある意味特殊であり、一々共感出来ないし、
何より違和感を覚えたのはまるで著者が話しているかのような語り口である。
本文は、インタヴューをそのまま活字に起こしたものではなくて、
プロフィール紹介の後は13人それぞれの独白(一人称)となっている。
ところが、共通する不自然な語尾や、昔の細かいことまで淀みなくしゃべる等、
著者が取材を元に後で編集したにしてもちょっと首を傾げざるを得ない形式だった。
もっと生々しい実感を求めたが、画一的な文体の中に埋没してしまったようだ。
2013年4月2日に日本でレビュー済み
誰一人として想像すらしてなかった。
計算高くずる賢く生きていけない人達、
年を取り周りに頼る人が居ない人達、
救いがない。
計算高くずる賢く生きていけない人達、
年を取り周りに頼る人が居ない人達、
救いがない。
2012年5月24日に日本でレビュー済み
著者の言っている事はよく分かります・・今の世の中理不尽で間違っている事ばかり自分も散々な目に会いました。自分犠牲にして働いたが好き嫌いのいい加減人事で不当解雇されしかも自主退職扱いになりました。もっと勉強しておけばと言う後悔ばかりしかし今を一所懸命に生きている人達もいるんです。前向きに生きようそう思っている人達もいるんです。なんかホームレスになる可能性が高い人生諦めろそう言われている気がしてなりません。世の中甘くないと言いたいのは分かりますけど・・。
2007年1月8日に日本でレビュー済み
ふとしたきっかけで会社員生活から転落…
でも全員が全員ホームレスになるわけでもなし(再就職が困難なのはわかるが)結局、そういった人だけを抽出して脅しているようなタイトルをつけ
ている、奇妙な感じがする本。
でも全員が全員ホームレスになるわけでもなし(再就職が困難なのはわかるが)結局、そういった人だけを抽出して脅しているようなタイトルをつけ
ている、奇妙な感じがする本。