「QR決済」とタイトルにありますが、「キャッシュ決済」と言い換えてもいい1冊です。
かなりの満足度がありました。
QRコード決済について現状どうなっているのか?というのを詳しく知ることができる1冊でした。
この本は4つの章で成り立っています。
第1章 財布よさらば 脱現金列島
第2章 中国が最先端、脱シリコンバレー時代の到来
第3章 識者が語るキャッシュレスの未来像
第4章 QRコードをもっと安全に 開発最前線
主に読み応えがあるのは第1章と第2章。
第1章は2018年11月末時点の日本のQR・キャッシュレス決済事情が詳しく書かれています。
乱立する「○○ペイ・Pay」の主要なサービスのおさらいとこれからの課題をメインに書かれています。
特に地方での使われ方の一例として紹介されている、無人野菜販売所でのQR決済は驚きがありました。
田舎の方ではキャッシュレスとはあまり縁がないという偏見がありましたが、こういうところこそメリットが非常にあり、活用されているのだと納得しました。
ちなみに、どういう風に使うとお得なのか、のような情報は多くは書かれていませんので、それを目当てには買うのはやめておいた方がいいかと思います。
また、第2章の中国のQR・キャッシュレス決済事情については、日本よりもキャッシュレス化が進んでいる中国の今が詳しく書かれています。
無人コンビニやファーストフード店でのキャッシュレス払いなどまさに近未来とも言えることばかりが現実に起こっています。
なぜ日本にはこういうものがないんだろうか、とさえ思ってしまうほどです。
中国と日本は文化が大きく違うのは当然ですが、日本にあったら確実に生活のイノベーションが起こることが隣の国では当然のように始まっているというのに愕然としてしまいました。
QRコード決済は現金を出さなくても良い、ポイントが付いてお得というメリットだけを感じている人にとっては中国の事例を見ると、なぜQRコード決済に価値を見出すのかがわかる内容になっています。
ちなみに第3章の識者が語るキャッシュレスの未来像ですが、語られている内容にはちょっと懐疑的なものを感じる点が個人的にはいくつもありました。なので、ここで語られている内容を信じるよりも、第1章や第2章で語られている「現状」を知るということがこの本の読み方の1つかと思います。
(第4章は開発秘話的な内容でしたので、よりディープな知識をつけたい方向けかと思います)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
QR決済 (日経BPムック) ムック – 2018/12/17
キャッシュレスの本命、「スマートフォンQRコード決済」の決定本!
◯クレジットカードや電子マネーなどと何が違う?
◯「100億円キャンペーン」で話題PayPay、LINE Payなどで、一番お得なのは?
◯導入するお店にとって、本当に便利で売上アップにつながる効果がある?
◯QR決済が急激に普及した中国では、どこまで街の風景が変わったか?
◯日本全国47都道府県を大調査、キャッシュレスの普及率の違いは?
◯基本的な決済の仕組みは? “ニセモノQR"で悪用される恐れは?
こうした疑問の答えが、この1冊にすべて詰まっています。
◆日経BPの専門記者が総力を挙げて取材
現金志向が強い日本が、「キャッシュレス列島」に生まれ変わる機運が高まっています。
諸外国に比べて低いキャッシュレス決済比率を倍増させようと、政府も動き出しました。
ここに来て金融機関だけでなく、異業種からも新しいスマートフォンで使える決済サービスが相次ぎ登場。
“お得さ"と“便利さ"を競い合っています。なかでも本命と期待されるのが、スマートフォンだけで手軽に使え、
店舗側も負担が少なく導入できる「QR決済」を使ったサービスです。
本著は、日経BPの金融専門誌「日経FinTech」や、マーケティングとイノベーション領域のデジタルメディア「日経クロストレンド」が総力を挙げて、
QR決済の最新事情を取材。専門記者が、利用者にとってのメリット・デメリットを多面的に分析するのはもちろん、
「脱現金」が進む店舗の現場や、乱立する各種サービスの戦略の違い、業界の裏側もたっぷりとご紹介します。
また、未来のキャッシュレス列島がどう変貌するのかを占うため、いち早くQR決済が普及し街の風景が一変した中国に飛びました。
現地の様子についても徹底リポートします。さらに、QR決済生みの親とされるデンソーウェーブの開発者本人による「QR決済技術入門」もお読みいただけます。
≪目次≫
第1章 財布よさらば 脱現金列島
第2章 中国が最先端、脱シリコンバレー時代の到来
第3章 識者が語るキャッシュレスの未来像
第4章 QRコードをもっと安全に 開発最前線
◯クレジットカードや電子マネーなどと何が違う?
◯「100億円キャンペーン」で話題PayPay、LINE Payなどで、一番お得なのは?
◯導入するお店にとって、本当に便利で売上アップにつながる効果がある?
◯QR決済が急激に普及した中国では、どこまで街の風景が変わったか?
◯日本全国47都道府県を大調査、キャッシュレスの普及率の違いは?
◯基本的な決済の仕組みは? “ニセモノQR"で悪用される恐れは?
こうした疑問の答えが、この1冊にすべて詰まっています。
◆日経BPの専門記者が総力を挙げて取材
現金志向が強い日本が、「キャッシュレス列島」に生まれ変わる機運が高まっています。
諸外国に比べて低いキャッシュレス決済比率を倍増させようと、政府も動き出しました。
ここに来て金融機関だけでなく、異業種からも新しいスマートフォンで使える決済サービスが相次ぎ登場。
“お得さ"と“便利さ"を競い合っています。なかでも本命と期待されるのが、スマートフォンだけで手軽に使え、
店舗側も負担が少なく導入できる「QR決済」を使ったサービスです。
本著は、日経BPの金融専門誌「日経FinTech」や、マーケティングとイノベーション領域のデジタルメディア「日経クロストレンド」が総力を挙げて、
QR決済の最新事情を取材。専門記者が、利用者にとってのメリット・デメリットを多面的に分析するのはもちろん、
「脱現金」が進む店舗の現場や、乱立する各種サービスの戦略の違い、業界の裏側もたっぷりとご紹介します。
また、未来のキャッシュレス列島がどう変貌するのかを占うため、いち早くQR決済が普及し街の風景が一変した中国に飛びました。
現地の様子についても徹底リポートします。さらに、QR決済生みの親とされるデンソーウェーブの開発者本人による「QR決済技術入門」もお読みいただけます。
≪目次≫
第1章 財布よさらば 脱現金列島
第2章 中国が最先端、脱シリコンバレー時代の到来
第3章 識者が語るキャッシュレスの未来像
第4章 QRコードをもっと安全に 開発最前線
- 本の長さ172ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2018/12/17
- ISBN-104296101447
- ISBN-13978-4296101443
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2018/12/17)
- 発売日 : 2018/12/17
- 言語 : 日本語
- ムック : 172ページ
- ISBN-10 : 4296101447
- ISBN-13 : 978-4296101443
- Amazon 売れ筋ランキング: - 571,038位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 105位日本経済入門
- - 184位日本の経済事情(一般)関連書籍
- - 253位e-コマース
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
45グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2018年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的にはQRコード決済よりも非接触端末型の決済の方が利便性が良いと感じている。
そんな、QRコード用のアプリを立ち上げて操作することが煩わしいにも関わらず諸外国はなぜQRコード決済が普及しているのだろうと疑問に思い本書を購入した。
QRコード普及の要因は様々で興味深かった。
・国土に対して人口数が少ないため、現金輸送コストが高く付く。そのため銀行手動で導入している北欧。
・貧困層への補助金が配布経路中に中抜きされてしまうため、直接お金を届けられるようにと政府手動で動いたインド。普及を促進させるために、高額紙幣の廃止に踏み切っているのもまた面白い。
・偽札問題やC2CやB2C間の現金授受など現金の信用が元々低いことが背景にあり、EC、SNSプラットフォームを上手に活用し、個人送金の手軽さと信用性を追い風に一気に普及させた中国。
非接触端末決済は利用者にとっては利便性が良いが、店舗にとっては端末購入というコストが嵩む。その点QRコード決済の場合はサービス会社への登録だけで済む。非接触端末決済もQRコード決済も普及してない場合QRコードに軍配が挙がるのは納得できる。
本書では他にもキャッシュレス戦国時代として、LINEや楽天、ソフトバンクなど主要な企業が展開するサービスの比較があり、乱立するキャンペーンの整理に役立つ。
一方で、キャッシュレス化が進むことによる災害時にも触れられている。
実際に英国では停電になり現金を持たない弊害が顕著に現れたことが興味深い。
QRコードの仕組みや歴史の解説が巻末に掲載されている。
現在色々な種類のQRコードがあり、コピー機で複製されないように加工されたり、セキュリティに考慮して認証を複数回行う仕組みが出来上がったりと面白かった。
また、偽造QRコードは1000回に1回悪意のあるサイトに飛ばすように設計でき、発見されにくくしているのには驚いた。
そんな、QRコード用のアプリを立ち上げて操作することが煩わしいにも関わらず諸外国はなぜQRコード決済が普及しているのだろうと疑問に思い本書を購入した。
QRコード普及の要因は様々で興味深かった。
・国土に対して人口数が少ないため、現金輸送コストが高く付く。そのため銀行手動で導入している北欧。
・貧困層への補助金が配布経路中に中抜きされてしまうため、直接お金を届けられるようにと政府手動で動いたインド。普及を促進させるために、高額紙幣の廃止に踏み切っているのもまた面白い。
・偽札問題やC2CやB2C間の現金授受など現金の信用が元々低いことが背景にあり、EC、SNSプラットフォームを上手に活用し、個人送金の手軽さと信用性を追い風に一気に普及させた中国。
非接触端末決済は利用者にとっては利便性が良いが、店舗にとっては端末購入というコストが嵩む。その点QRコード決済の場合はサービス会社への登録だけで済む。非接触端末決済もQRコード決済も普及してない場合QRコードに軍配が挙がるのは納得できる。
本書では他にもキャッシュレス戦国時代として、LINEや楽天、ソフトバンクなど主要な企業が展開するサービスの比較があり、乱立するキャンペーンの整理に役立つ。
一方で、キャッシュレス化が進むことによる災害時にも触れられている。
実際に英国では停電になり現金を持たない弊害が顕著に現れたことが興味深い。
QRコードの仕組みや歴史の解説が巻末に掲載されている。
現在色々な種類のQRコードがあり、コピー機で複製されないように加工されたり、セキュリティに考慮して認証を複数回行う仕組みが出来上がったりと面白かった。
また、偽造QRコードは1000回に1回悪意のあるサイトに飛ばすように設計でき、発見されにくくしているのには驚いた。
2020年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キャッシュレスの(特にQR)事がわからない人には、読みやすいかなと感じました。ただ、字が小さいかも?
2019年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最新の情報をまとめていて、概略を理解するにはわかりやすい。ただ、この時期になると、変化のスピードが速すぎることもあり、
いくつかの内容で古さを感じるのは書籍の課題ではないと思います。概略を理解するには適切な書籍です。
いくつかの内容で古さを感じるのは書籍の課題ではないと思います。概略を理解するには適切な書籍です。
2019年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
またもや表紙と概要だけで注文したものだから後悔しております。日経BPのこの手の「絵本」は所詮雑誌記事の編集版に過ぎずそれも元記事が良ければ良いのだけど微妙な記事が多いような。そもそもQR決済って我が国で普及させる理由が全く見当たらないし支那のスキームに賛成するのはそっち系に投資・関係してるIT詐欺師(禿とか?)ばかりで返本出来るものなならばしたい気分。絵本はインプレスやアスキーに任せて日経BPはその名に恥じない格調高い「技術情報」を期待しているのだが元日経コンピュータ芸人の木村君が跋扈している会社では朝日新聞ばりの上から目線で偉そうな事を宣ってる割に出版物が絵本では情けないよね〜と時には厳しいコメントをしてみます。
2019年12月18日に日本でレビュー済み
QR決済が中国で流行る本当の理由が書いてなかったり、バランスが悪い本です。中国で流行った最大の理由は
ー 現金の信用がない。(ATMから偽札が出てくることも)
ー RFID(NFCなどの非接触IC)インフラが浸透していない
の2つです。
利用者からするとQRコード決済はRFID決済に比べてなんの利便性もありません。キャンペーンで割り引かれるといったメリットはありますが一過性です。むしろRFID決済より時間がかかって不便になります。
キャッシュレス決済にすると消費税増税対策の割引が適用されますが、これはRFID決済やデビットカードでも同じです。
しかもデビットカードの日本の成人普及率はほぼ100%です。銀行/郵便局のキャッシュカードがそのまま使えます。消費税増税対策の割引を利用したい/キャッシュレス決済を普及させたいなら、知らない/使ったことが無い人がデビットカードの方が手っ取り早いです。
QRコード決済ヨイショ本と呼ばれても仕方ない、読者(キャッシュレス決済利用者)のメリットを考慮していない、バランスの悪い本だと思いました。
ー 現金の信用がない。(ATMから偽札が出てくることも)
ー RFID(NFCなどの非接触IC)インフラが浸透していない
の2つです。
利用者からするとQRコード決済はRFID決済に比べてなんの利便性もありません。キャンペーンで割り引かれるといったメリットはありますが一過性です。むしろRFID決済より時間がかかって不便になります。
キャッシュレス決済にすると消費税増税対策の割引が適用されますが、これはRFID決済やデビットカードでも同じです。
しかもデビットカードの日本の成人普及率はほぼ100%です。銀行/郵便局のキャッシュカードがそのまま使えます。消費税増税対策の割引を利用したい/キャッシュレス決済を普及させたいなら、知らない/使ったことが無い人がデビットカードの方が手っ取り早いです。
QRコード決済ヨイショ本と呼ばれても仕方ない、読者(キャッシュレス決済利用者)のメリットを考慮していない、バランスの悪い本だと思いました。
2019年2月11日に日本でレビュー済み
キャッシュレスの時代が到来しそうだが、でも現金がなくなる事はないと思う。スマホで決済するわけだが、スマホが壊れれば支払い出来ないし。或いは盗まれれば財産をすべて持っていかれる可能性がある。現金なら何個か個別に銀行口座を作り、分けて管理ができるが、キャッシュレスはそれができるかどうか?後もっと厄介なのは遺産相続の時。今、ネット遺産の問題があるが、ネットの世界はパスワードで管理している為、パスワードが分からないと処理出来ない。パスワードを遺言で残してでもくれれば簡単だが、必ずしもそうなるとは限らない。現金であれば通帳印鑑があれば済む話しだが。便利なようで厄介な面もある。それに災害にも弱い。ネットは停電になればアウトだ。スマホが普及してもなくならない公衆電話みたいに現金がなくなる事はないと思う。