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『沙石集』諸本の成立と展開 単行本 – 2011/10/28


無住道暁が目指した『沙石集』のあるべき姿に迫る。

鎌倉後期成立の仏教説話集『沙石集』は、一度完成した後も、無住自身による二度の大改訂と後人による改変によって、記述に差異のある伝本が多数存在している。
本文の成り立ちや立ち位置もわからないまま、論拠として使用する研究状況に警鐘を鳴らし、現存の全十一写本について、前後関係を解明し系統化する。
『ささめごと』や西鶴の諸作品、『醒睡笑』にも引用され、現在ではフランス語訳、英訳もなされるなど、後世多くの読者を獲得し、日本史・宗教史・思想史等の分野にも影響を与えてきた『沙石集』を扱う際の必読書。

無住道暁700回忌記念出版。

【無住道暁により弘安二(一二七九)年に起稿され、弘安六(一二八三)年に一旦の完成を見た『沙石集』は、その後無住自身により、少なくとも永仁三(一二九五)年、徳治三(一三〇八)年に改訂を施されたことが判明している。同時に、後人による説話の取捨選択、改変を歓迎する言葉を著者自身が遺したため、本文、裏書の混在した複雑な伝本が多数存在することとなった。
『沙石集』の中で一貫して、全てのものに対する「執着」を誡めた無住が、その死の前年まで、自らの著書に裏書、改訂を加え続けた。そこまでしてこだわったもの、伝えたいものは何であったのか、『沙石集』伝本の錯綜した記事の中から掬い出し、無住が目指した『沙石集』のあるべき姿に少しでも近づいていきたいと思っている。】……序論より
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商品の説明

著者について

1974年、東京都生まれ。1997年、早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。2003年、早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程単位取得退学。早稲田大学教育学部助手、日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、早稲田大学非常勤講師。博士(文学)。
著書:『内閣文庫蔵『沙石集』翻刻と研究』(笠間書院、2003年)、『古事談抄全釈』(共著、笠間書院、2010年)、『新注古事談』(共著、笠間書院、2010年)。
論文:「無住と天台密教―『阿娑縛抄』と三河実相寺―」(『日本文学』2006年12月)、「『沙石集』『雑談集』―無住の描く〈聖〉と〈俗〉」(『中世文学の回廊』勉誠出版、2008年4月)、「『妻鏡』成立考―女人説話の検討から―」(『国語国文』2008年12月)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 笠間書院 (2011/10/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/10/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 512ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4305705648
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4305705648
  • 寸法 ‏ : ‎ 15.7 x 4 x 21.7 cm

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