図書館司書の皆さんは是非読んでください。
内容的には、日本が海外向けに情報発信不足だというのは同意しますが、現在だけでなく過去にも「ガラパゴス」だったにも関わらず、現状があるわけなので、さほど心配することはないのかも知れません。
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本棚の中のニッポン: 海外の日本図書館と日本研究 単行本 – 2012/5/30
江上 敏哲
(著)
日本人の知らない「海外の日本図書館」。そこはどういうところで、今、何が必要とされているのか。
海外で日本について学ぶ学生、研究者、そのサポートをする海外の日本図書館について紹介し、その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばいいのかを考える本です。
本書では、海外の日本図書館やそのライブラリアンについて、資料・蔵書の様子、資料・情報の流通・提供・利用の様子、図書館・ライブラリアンによるサービス・サポートや連携・協力活動の様子、課題・問題点を紹介します。
そのうえで、海外の日本研究者・学生や図書館・ライブラリアンは、どのようなニーズを持っているか、日本側では、そのニーズをどのように把握し、どのように応えればよいか、日本資料・日本情報を、日本から海外へ効率的・効果的に提供・発信するには、どうすればよいかといったことを考えます。
海外の人びとが(資料・情報的に)日本に何を求めているのか、そのユーザのニーズや課題・問題点を、私たちがちゃんと把握して応えていく。日本の資料・情報を効率的・効果的に提供・発信していく。それができるかどうかは、ほかでもない日本の私たちにはねかえってくる問題である――。
「海外の日本研究・日本図書館について多くの方に関心と意識を持っていただくこと。その結果として、さまざまな場面での日本資料・日本情報の効率的・効果的な提供・発信に、ご理解とご協力をいただくこと。本書の最終的な目的はそこにあります。より多くの方に“援軍”となっていただくきっかけとなれば幸いです」……本書・序より
海外で日本について学ぶ学生、研究者、そのサポートをする海外の日本図書館について紹介し、その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばいいのかを考える本です。
本書では、海外の日本図書館やそのライブラリアンについて、資料・蔵書の様子、資料・情報の流通・提供・利用の様子、図書館・ライブラリアンによるサービス・サポートや連携・協力活動の様子、課題・問題点を紹介します。
そのうえで、海外の日本研究者・学生や図書館・ライブラリアンは、どのようなニーズを持っているか、日本側では、そのニーズをどのように把握し、どのように応えればよいか、日本資料・日本情報を、日本から海外へ効率的・効果的に提供・発信するには、どうすればよいかといったことを考えます。
海外の人びとが(資料・情報的に)日本に何を求めているのか、そのユーザのニーズや課題・問題点を、私たちがちゃんと把握して応えていく。日本の資料・情報を効率的・効果的に提供・発信していく。それができるかどうかは、ほかでもない日本の私たちにはねかえってくる問題である――。
「海外の日本研究・日本図書館について多くの方に関心と意識を持っていただくこと。その結果として、さまざまな場面での日本資料・日本情報の効率的・効果的な提供・発信に、ご理解とご協力をいただくこと。本書の最終的な目的はそこにあります。より多くの方に“援軍”となっていただくきっかけとなれば幸いです」……本書・序より
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社笠間書院
- 発売日2012/5/30
- 寸法15 x 1.9 x 21 cm
- ISBN-104305705885
- ISBN-13978-4305705884
商品の説明
著者について
京都大学文学部卒業、同文学研究科修士課程(国語学国文学)修了。司書として、京都大学(工学研究科・附属図書館・情報学研究科(1998~))、 Harvard-Yenching Library(visiting librarian・在外研修(2007))を経て、2008年より国際日本文化研究センター資料課にて勤務。また玉川大学教育学部、立命館大学文学部、同志社大学社会学部にて非常勤講師として勤める。
論文「欧州の日本資料図書館における活動・実態調査報告 : 日本資料・情報の管理・提供・入手」「イタリアの日本資料図書館における活動・実態調査報告」「フランスの日本語資料図書館における活動・実態調査報告」(以上『大学図書館研究』)、公式blog「ハーバード日記 : 司書が見たアメリカ」(京都大学図書館機構webサイト内・http://www2.kulib.kyoto-u.ac.jp/harvard-diary/)ほか。詳細は http://ha6.seikyou.ne.jp/home/egami/を参照。
論文「欧州の日本資料図書館における活動・実態調査報告 : 日本資料・情報の管理・提供・入手」「イタリアの日本資料図書館における活動・実態調査報告」「フランスの日本語資料図書館における活動・実態調査報告」(以上『大学図書館研究』)、公式blog「ハーバード日記 : 司書が見たアメリカ」(京都大学図書館機構webサイト内・http://www2.kulib.kyoto-u.ac.jp/harvard-diary/)ほか。詳細は http://ha6.seikyou.ne.jp/home/egami/を参照。
登録情報
- 出版社 : 笠間書院 (2012/5/30)
- 発売日 : 2012/5/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 296ページ
- ISBN-10 : 4305705885
- ISBN-13 : 978-4305705884
- 寸法 : 15 x 1.9 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,128,680位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年6月7日に日本でレビュー済み
・海外で日本について学ぶ学生、研究する研究者
・そのサポートをする海外の日本図書館
について紹介し、
・その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばよいか
を考えていく、という本。
本書を読むまで、海外にあって日本を研究する人びと、日本語の本やその外国語訳、あるいは日本に関する本を欲している人の存在はあまり意識して来なかった。
如何に英語等で発信して世界のメジャー・シーンに情報を出すか、ということ自体は研究者として当然、常に意識していた一方で、「日本で流通しているものを」海外へ、というのはコローンと失念していた、ということ、そしてそれが如何に問題かということを本書によって気付かされた。
是非、いろいろな方に読んでもらいたい本。
・そのサポートをする海外の日本図書館
について紹介し、
・その課題やニーズに日本側からどう応え、資料・情報を提供・発信していけばよいか
を考えていく、という本。
本書を読むまで、海外にあって日本を研究する人びと、日本語の本やその外国語訳、あるいは日本に関する本を欲している人の存在はあまり意識して来なかった。
如何に英語等で発信して世界のメジャー・シーンに情報を出すか、ということ自体は研究者として当然、常に意識していた一方で、「日本で流通しているものを」海外へ、というのはコローンと失念していた、ということ、そしてそれが如何に問題かということを本書によって気付かされた。
是非、いろいろな方に読んでもらいたい本。
2012年10月28日に日本でレビュー済み
海外で日本を研究するための手段は極めて限られている.その実情と問題点が現地取材により具体的に語られる.その内容は,目次を見れば明らか.
日本人の知らない日本図書館 日本語の本は誰が読むか? どこにあるか? 海外の日本図書館を巡る 日本語の本はどのように情報化され アクセスされるのか? 収集されるニッポン 検索可能なニッポン お取り寄せされるニッポン アクセスされるニッポン クールなニッポン(マンガ アニメ) 日本語の本をどのように世界に発信してゆくか?
読んでみて驚かされる現状とは,1)日本製のe-resource(図書や論文などを検索できる文献データベース,辞書や百科事典などのレファレンス,新聞・雑誌記事や論文の本文が収録されたPDF,CD-ROM,DVD, オンラインデータベース)などが中国・韓国に比べて圧倒的に少ない.2)海外からのILL(Inter Library Loan)申込が一部機関を除いて門前払いにされている,3)殆どの日本の図書館がクレジット決済機能を持たないので送金に頼らざるを得ず高額の手数料の支払いが必要となる.4)日本製のCD-ROM,DVDを読むには日本語のシステムを持つ専用PCを用意する必要がある.
日本国内外に収蔵されている各種資料へアクセスするための情報も満載で大変参考になる.
海外の図書館ではどんな日本語雑誌が収集されているか? 知っていますか?
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