導入部で、都市計画を勉強していない人にこそぜひ読んでもらいたいと書いてあったが、とんでもない！
専門用語が多用され、とても一般（勉強していない方）には読めない本である。
いわゆる名著の中の一つである。
著者のE・ハワードは、超高密度化された「都市」と空洞化した「農村」に明確な線を引くのではなく、むしろ、お互いの長所を生かし、短所を補うという概念「都市と農村の結婚」をすことを提案した。
構成は、
'@田園都市概要
'A歳入
'B歳出
'C行政
'D公営企業・代自治体の役割
'E考慮する点
'F将来
となっている。
当書は、さまざまなデータ・理論・文献に基づきながらレッチワースを事例に田園都市理論を説明している。
コミュニティーの規模を規制することであったり、土地の所有権をすべて自治体が管理し、歳入および不労所得をなくしていくこと。また、歳入の適切な活用などが挙げられ、大変興味深く読むことができた。
およそ５０年前の作品とは思えないほど、新鮮で色あせていなかったのには驚いた。
いろいろと論理飛躍なのでは？と思わせる意見もあるが、人口減少の現在、今後、都市計画を行うときに立ち止まってこの書籍を勘案してみることも、選択肢としてあると思います。
まだ読まれていない方は一見の価値ありです。
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