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武田泰淳エッセンス 単行本 – 1998/6/1

5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

埴谷雄高をして「見えすぎる洞察者」と感嘆せしめた、日本近代文学史に際立つ大人の、戦前・戦中・戦後を貫く精神の深淵を明かす、評論・エッセイの精髄。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (1998/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1998/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 244ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309012213
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309012216
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 1個の評価

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武田 泰淳
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年4月27日に日本でレビュー済み
何年かにいっぺん本棚から取り出してきて、拾い読みしています。読み始めると、ぐっと引き込まれて止まらなくなる。武田泰淳のエッセイ集は他にも幾つか出ていますが、無駄を省いてエッセンスをうまく抽出しているのは本書ではないですか。残念ながら絶版。編集した石井恭二さんは、他にも同じような体裁で埴谷雄高のエッセイ集を出していました。自分が若い頃は、埴谷の抽象的な理念や独特の「暗さ」にシビレましたが、今は武田の、人間のダメさを前にして手厳しく批判する訳ではないが、かといってひるむ訳でもない、のらりくらりとした得体の知れなさ、一貫性があるようなないような感覚の方がしっくりきます。

比較的裕福な寺の嫡男に生れ、仏教と中国文学に造詣が深く、若い時は左翼活動で逮捕され、東大を中退し、周囲の貧乏人を尻目に寺の中でぬくぬく暮らし、中国への愛着を持ちながら日華事変の中国戦線に出征し、要領よく軍隊に馴染み、古参兵としてのだらしなさも身につけ…という矛盾だらけの自身の振る舞いが、人類史のデタラメさと通底しているという自己認識があります。諦観はあるけど絶望もしない。結局、人間はこういう生き方をするしかないのかな…と思う次第です。
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