主人公の女の子の名前がさやかにかわっているところを除けば、これが「紀子の食卓」の原作本である。
日常の退屈感から抜け出したいと思う事は、さやかのような高校生でなくても誰でも考える事だろう。しかしそれをきっかけに、何気ない、ほんのささいな偶然が積み重なって、家族は大きく崩れていく。既存の家族の脆さというものもこの中に孕んでいる大きなテーマだ。なぜ人はそれぞれの家族を設計していこうと思うのか? そしてそんな家族が、なぜ外の他人から見るとこうもありふれたものなのか? そしてそんな個人にとってかけがえのない家族も、凡庸なパターンの組み合わせにすぎないという事実も興味深い・・・・
「あなたはあなたの関係者ですか?」という台詞も非常に趣がある。人がその人の関係者でなくなったのはいつからのことか? 「ここではないどこか」を人がある程度この世界の外にあるものとして認識し望むようになったのはいつからのことか? そして喪失した人それぞれの役割とは・・・・現代社会の構造をズバリと描写する、身震いするほどの快作である。
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自殺サークル 完全版 単行本 – 2002/4/1
園 子温
(著)
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購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ156ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2002/4/1
- ISBN-104309014623
- ISBN-13978-4309014623
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
2002年5月。新宿駅8番線ホームから女子高生54人が集団飛び込み自殺。連鎖自殺の続く中、やがて「自殺サークル」の存在が浮かびあがり…。映画「自殺サークル」の謎に全てこたえる、監督自身による書き下ろし小説。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2002/4/1)
- 発売日 : 2002/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 156ページ
- ISBN-10 : 4309014623
- ISBN-13 : 978-4309014623
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,242,095位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 28,768位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画を見たので原作も読みたいと思い購入しました。
ショップの対応、発送が早くてとてもよかったのですが、中古ということもあり、独特の匂いがありました。
本の内容が全然面白くなくて驚きました。
おまけにページ数が少なく全く読み応えもなく、がっかりです。
半日どころか1時間ほどで読破してしまい、暇つぶしにもなりません。
正直この作者の本はもう買わないとおもいます。
ショップの対応、発送が早くてとてもよかったのですが、中古ということもあり、独特の匂いがありました。
本の内容が全然面白くなくて驚きました。
おまけにページ数が少なく全く読み応えもなく、がっかりです。
半日どころか1時間ほどで読破してしまい、暇つぶしにもなりません。
正直この作者の本はもう買わないとおもいます。
2014年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友達の誕生日プレゼントに
これをあげました。
前々から欲しいと言っていたので、
あげたら、とても喜んでくれたので良かったです。
これをあげました。
前々から欲しいと言っていたので、
あげたら、とても喜んでくれたので良かったです。
2002年7月30日に日本でレビュー済み
連続集団自殺という事件とその衝撃的な背景に、絶望的な不安を感じながらも、読み終えるころにはそれが生きることへの逆説的なメッセージに思えてならなかった。
偽善的でも偽悪的でもない、実に淡々としたリアルな世界に、読者はどんな自分を投影するのだろう。
言葉ではなく、感覚で読んでほしいと思った。特に若い子に。
偽善的でも偽悪的でもない、実に淡々としたリアルな世界に、読者はどんな自分を投影するのだろう。
言葉ではなく、感覚で読んでほしいと思った。特に若い子に。
2002年4月27日に日本でレビュー済み
読み終わったときに、凄く不思議な感覚に陥りました。
映画や、他にも小説・コミックがあるようなので、見てみたいと思います。
思ったより、怖い話ではなかった。
「生」についての価値観が変わるかも・・・?
映画や、他にも小説・コミックがあるようなので、見てみたいと思います。
思ったより、怖い話ではなかった。
「生」についての価値観が変わるかも・・・?
2014年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
作者の映画のファンなので期待して買ってみましたが、全く面白くなかったです。
2013年10月7日に日本でレビュー済み
この映画、この著者の他の作品などは一切、目にしたことがありません。本屋で時間つぶりになりそうなものを物色して「悪の教典」などをイメージして衝動買いしたものになります。
書き出しが54人の女子高生が一斉に飛び込み自殺をするという鮮烈な始まりだった割には、その後は現代社会の家族における考え方の話で、地味な展開が続き、そのまま、話が完結していく。
この作品がいいか、悪いかということはできないが、最初の数ページだけで判断して、手にとった私として期待しているものと違った。私の印象としては残念な印象だ。
書き出しが54人の女子高生が一斉に飛び込み自殺をするという鮮烈な始まりだった割には、その後は現代社会の家族における考え方の話で、地味な展開が続き、そのまま、話が完結していく。
この作品がいいか、悪いかということはできないが、最初の数ページだけで判断して、手にとった私として期待しているものと違った。私の印象としては残念な印象だ。