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蹴りたい背中 単行本 – 2003/8/26
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- 本の長さ140ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2003/8/26
- ISBN-104309015700
- ISBN-13978-4309015705
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商品の説明
商品説明
長谷川初実(ハツ)は、陸上部に所属する高校1年生。気の合う者同士でグループを作りお互いに馴染もうとするクラスメートたちに、初実は溶け込むことができないでいた。そんな彼女が、同じくクラスの余り者である、にな川と出会う。彼は、自分が読んでいるファッション雑誌のモデルに、初実が会ったことがあるという話に強い関心を寄せる。にな川の自宅で、初実は中学校時代に奇妙な出会いをした女性がオリチャンという人気モデルであることを知る。にな川はオリチャンにまつわる情報を収集する熱狂的なオリチャンファンであった。
物語の冒頭部分を読んだだけで、読者は期待を裏切らない作品であることを予感するだろう。特に最初の7行がすばらしい。ぜひ声に出して読んでいただきたい。この作家に生来的に備わったシーン接続の巧みさや、魅力的な登場人物の設定に注目させられる作品でもある。高校1年生の女の子の、連帯とも友情とも好意ともつかない感情を、気になる男子の「もの哀しく丸まった、無防備な背中を蹴りたい」思いへと集約させていく感情と行動の描写も見事だ。現在19歳の作者でなければ書くことができない独自の世界が表現されている。 (榎本正樹)
内容(「MARC」データベースより)
著者について
1984年、京都市に生まれる。現在、大学2年生。2001年『インストール』で、最年少17歳で第38回文藝賞を受賞する。『インストール』は、子供から大人まで多くの支持を集めベストセラーとなる。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2003/8/26)
- 発売日 : 2003/8/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 140ページ
- ISBN-10 : 4309015700
- ISBN-13 : 978-4309015705
- Amazon 売れ筋ランキング: - 72,794位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,843位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『勝手にふるえてろ』(ISBN-10:4163296409)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ハツの、にな川の眼差しと狂喜じみた行動を見つめてしまう気持ちはなんなんでしょうか。分かるようで表現しづらいところが好きです。
ハツのこと、私は好きです。
ちょっと気の強い美少女が朝鮮戦争の平気として、開発された狼少年と出会う、彼の知能は動物並みだが、身体能力は異常、喋れない、興味は食欲だけ、しかし、少年は少女に純愛をささげる、タイトルは 私のオオカミ少年 プラムビデオでやつてます、
女子高生のキグルミを被った著者がなにか、そこに居るかのようです。
清新、繊細な感覚にして秀逸な文体と話題になった出だしから、それが十代の作家の
筆になった作品とはとても思えず。それも実質二作目と云うのだから、たぶんそれは
読ませる為の文章完成度を天才的に著者が有しているということなのでしょう。
話の流れ、シーンのリアリティ、場面転換、各要素の関連付け、人物描写、空間位相etc。
また十代に顕著なセンシティビティに併せ、その巧みな修辞を見るに付け、ひとりの作家の
内に共存する手練に長けたベテラン作家の在ることに、少なからずの不思議すら覚えます。
文学的な経験も少なく、素養のみでポンッとこういった作品が書けるなら、それは奇跡です。
しかしおそらくそれは違うのでしょう。著者の作家志望は、きっと長期に及ぶに違いありません。
本作をそんな風に感じながら読みました。つまり作品よりも、作家(作意)が常に際立って来るのです。
この作品には、経験の真がどうも見えません。高く鳴り響いて胸をしめつけているはずの孤独は、
それが修辞のままに諸所に飾り直されもするようです。そうやって作家のための作品は、
作意の抑圧を受け続けてしまっているようです。その象徴がきっと、にな川の背中なのでしょう。
偏愛するオリチャン(佐々木オリビア)に聴き入りながら、気を寄せるのかまだ定かでもない主人公の私に、
したたか蹴りつけられるにな川の背中、それこそが著者にとっての小説(作品)のように思えてなりません。
所謂、綿谷プロジェクトも十年選手です。先ずはこのにな川の背中を確と向け直して欲しいところです。
正々堂々(倒錯もまた然り)の抱擁を交わし、自分を預け、他者に出会う。
そして著者にも背中の或ることをです。そうした経験の真を確保したような創作を望ましくします。
作家を証し立てるのは作品に他ならず、逆は決してあり得ないこと。
自他に偽りのない、今後にそんな傑作を期待しています。
(継続する作家魂に感を得て不躾の強弁、なにとぞ悪しからずを下さい。頓首です)
答えはよくわかりませんが、作者の作品は、こういう曖昧な状態が続いたままのものが、多いと思います。
私が若い頃に読んでも、共感はなかったと思います。
作者が「以降の作品はボツばかりなってた」と語っていて、そこは納得した。
それまで、自分は本なんて好きではなく、小説自体全部読むのは無理だな、と思っていました。
そして、ボクのおかんから、「あんた、これでも読んだら?」と、手渡されたのが文藝春秋でした。
当時の綿矢りさ先生は、はっきり言ってルックスも実力もあり、まぶい文学少女でした。
今考えると、色々な事情や事件めいた事もおありだった模様ですが、現在は無事落ち着かれ・・・。
この芥川受賞作は、初美とにな川の、微妙な心の距離が描かれており、
スカートをめくるのではなく、もとい(コホン・・・)
ページをめくるのが本当に楽しい時間でした(笑)
そして、ビギナーの方には、綿矢先生の「インストール」辺りから読むと本というものの良さと楽しさが、分かると思いますよ。
つまるところ、この小説は、自分の人生をいい意味で脱線させられた作品でした。
これからも、綿矢先生の並々ならぬご活躍を、お祈り申し上げます。