中古品:
¥168 税込
配送料 ¥240 5月30日-6月1日にお届け(5 時間 47 分以内にご注文の場合)
詳細を見る
コンディション: 中古商品: 非常に良い
コメント: ◆◆◆非常にきれいな状態です。中古商品のため使用感等ある場合がございますが、品質には十分注意して発送いたします。 【毎日発送】
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男 単行本 – 2006/4/21

5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2006/4/21)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/21
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 208ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309017584
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309017587
  • カスタマーレビュー:
    5.0 5つ星のうち5.0 2個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
笙野 頼子
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。81年「極楽」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年 「二百回忌」で三島賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オ ブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、以上の各賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 海底八幡宮 (ISBN-13: 978-4309019376 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中5つ
5つのうち5つ
2グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2006年8月17日に日本でレビュー済み
 純文学大好きそう。

 決して一般向けじゃないし、作者自身も一部の人だけに書いたと言い切っています。『ブス』がメタファであることですらわからず、そのままとっちゃうような馬鹿は読まなくていい、ということですね。

 じゃあ、なんで最後に自作品の解説をつけちゃうのでしょう? 徹底的な矛盾だ。批評家がいないと言われてしばらく、たしかに、この作品をまともに批評できる人はいないのかもしれない。でも、だから自分で自分の作品を解説するか? テーマやメッセージを言い切ってわかりやすく解説することは、『文学』じゃあないはず。

 でも、笙野頼子はそれもわかっている。だから、最後の最後で虚構の自分に自分を罵倒させている。自作品を自作品の中で批評しているという事実こそが、今の純文学の抱える脆弱性の批判となっているんだ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年7月23日に日本でレビュー済み
 “これは夢ではない。ふと気が付くと、私は「若く」、「美しく」、「有名」になっていた。/しかも「痩せ」ていた”……って、凄いですけど、この書き出し。今までの小説の前提が全て覆されてしまったのだから。もちろん「私」こと八百木千本あらため(させられ)美ガ原キレ子は、そんな変化を受容しない。監禁され、痴漢野郎……じゃなかった知感野労共のプロポーズメールを浴びせられながらも(げーっ)、反権力の闘いの手を緩めない!

 「説教師カニバットと百人の危ない美女」の続編であるこの作品において、“誇り高く、野太い、反逆ブス”作家・八百木はひとつの壁に突き当たる。年を取ってきた、という事実だ。“ある種の男”にとってはブスだろうが美人だろうが“ばばーは全部ばばー”なのだから。これまで八百木は、ブス道を究めることでブスを相対化し、ブスを否定する男たちと文学を通して闘い続けてきた。だからこの作品は、いわゆるブスが美人になって幸せになる変身譚(もちろんそこには素敵な王子様が)の全否定であることは確か。そこに、ブス道を究めることの困難、他人への嫉妬と無責任と捩れたプライドで弱者を抑圧する男たち、判らないものはなかったことにする評論家たち、そして幼女の身体を「部分」としてしか見ない変態ロリコンたち……とさまざまなテーマが、笙野文体で疾走する。一読しただけでは理解できない部分もあるが、それこそファンにとっては望むところだ。

 末尾の書き下ろし「八百木千本様へ笙野頼子より」は、笙野氏本人による、最近作の交通整理のような解説。文壇・論壇での“日本の精神世界にはびこる最近の馬鹿げた無責任と現実感覚の喪失”に対する怒りには、強く共感する。特に某文芸誌上での合評には、呆れ果て激怒していたので、笙野氏本人の実名攻撃に溜飲下ったよ。疾走し続ける笙野氏に、ただもうついて行くのみ!
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート