人間と人間との関わりの中にしか生まれない感情がある。
それが人の思考や行動に間違いなく大きな影響を与えているのだと、
当たり前の事なのだろうが、改めて考えることが出来た。
掲題のとおり、インパクトは無いがとても読みやすく心地がいい。
作中の、神様との文通の件は印象深く、ワクワクした。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
浮世でランチ 単行本(ソフトカバー) – 2006/9/12
山崎 ナオコーラ
(著)
明日の私は、誰とごはんを食べるの? ——人と関わる意味って、何だろう? 25歳のOLが“世界”に触れる、一瞬の奇跡を描き出す感動作。雑誌掲載時より「しみた!」など読者の共感の声続々の文藝賞受賞第一作。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/9/12
- ISBN-104309017789
- ISBN-13978-4309017785
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/9/12)
- 発売日 : 2006/9/12
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4309017789
- ISBN-13 : 978-4309017785
- Amazon 売れ筋ランキング: - 768,194位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,479位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。
Twitter → @naocolayamazaki
山崎ナオコーラ(やまざき なおこーら)
作家。
性別非公表。
好きなコーラはダイエットコーラ。
寛容な社会で読書生活を続けたい。
近著に、
デビュー20周年記念 火星の山を登るか降りるか ゆるSF長編『あきらめる』
現代社会の中で源氏物語を楽しみたい『ミライの源氏物語』
性別で体をくくる時代は変わっていくかもしれない小説集『肉体のジェンダーを笑うな』
「時短」「考えない」の逆の革命を起こすエッセイ 『むしろ、考える家事』
容姿差別に立ち向かう社会派エッセイ 『ブスの自信の持ち方』
無職礼賛小説 『趣味で腹いっぱい』
時給マイナス千円、新感覚の経済小説 『リボンの男』
がんと共に生きる、病院小説 『美しい距離』
結婚エッセイ 『かわいい夫』
育児エッセイ 『母ではなくて、親になる』 などがあります。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めてのナオコーラさん作品でした。非常に感受性の鋭い作家さん。しかし若さ故か、その文章はどこか独りよがりというか、自己陶酔しているような印象を受けました。不思議な作品。若い人には、もっと刺さるものがあるのかもしれない。これを読むにはちょっと年を取りすぎたかもしれません。
2008年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
万人に共感を与えることができるどうかは分かりませんが、あたたかい気持ちになる反面、とても切なく感じました。会社の同僚の人の言葉が優しいなあと・・・うるっときました。
”女子”の中で無理してる人達は読んで欲しいかな。
”女子”の中で無理してる人達は読んで欲しいかな。
2016年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼女の書く小説の世界との距離感がたまらなく好きだ。懐疑的で愛情に満ちていて、飛べないけれど小さな羽を背中につけたような勇気を与えてくれる。
2007年1月7日に日本でレビュー済み
25歳のOLの「今」と「中学生の頃」が交互の章立て。25歳のOLの「今」は、会社に馴染めず(馴染まず)、孤立してて(ひとり上手で)、ランチなんかも公園で猫相手にコンビニ弁当をパクつくって感じなんだけど、「中学生の頃」も基本変わらない。それでも中学の頃って色んなクラスターの奴が突っ込まれているから、もちろん「いじめ」みたいなネガティヴな断面もあるけど、一方で自分の色を出しながら自分とは違う他者と色んな関係性で交わるってのが自然に出来てる頃でもあるんだよね。高校、大学、社会人って、自分の生活圏は拡がっていくにも拘らず、集まる人や関係性は逆にクラスター化、画一化していって。孤立感や閉塞感の深度は増す。特に主人公みたいに、親が団塊以降の放任主義だったりすると(想像ですが)、「個性」を尊重されて育ってるから、その分きついよね、実際問題。著者は、この主人公を鬱陶しくて嫌な奴に書いていて、残り十数ページってとこまで引っ張るんだけど、そこがすごいと思った。なかなか「共感」みたいなことをベースに置くと読者におもねって共感しやすいタイプに書いてしまうケースも多いからね。描かれている同級生たちにも同様の感想を持った。この小説の中学生たちには、「いたいた」って懐かしさや、「あったあった」っていうデジャヴを感じてしまう。結構、この中学の頃の他者との係わりって普遍的な重要性を持ってると思うな。主人公も、彼らと過ごした時がその後の支えになってる訳で。特に異性とではなく(あるいは異性としてではなく)、同性との関係性が重要だよね。俺、もう不惑だけど、それはつくづく思うわ。結局すべてはあの頃なのよ。別にそれは中学の奴と今でも会ったりする、なんてことでは全然なくてね。そうそう、別個の方向性や互いに錯綜した関係性の集団がまとまる媒体、システムとしての「神様」「宗教」ってのが、結構面白かったです。
2009年11月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
言い回しが素直で、すっと入ってきました
共感できる人には、とてもよい友達になる軽やかで素敵な本です。
共感できる人には、とてもよい友達になる軽やかで素敵な本です。
2012年8月6日に日本でレビュー済み
あぁ、今回も見事にやられてしまった。
浮世でランチは、今まで読んだ山崎ナオコーラのどの作品とも違う。
決定的に違うのは、今まで全く登場人物に好意を持てなかったのが、この作品ではたくさんの魅力的な人たちが登場して、感情移入ができることだ。
これは、きっと著者が作為的に、意図して行っていることなんでしょうね。
悔しいなと思いながらも、まんまと引っかかり、見事なまでに作品の世界に没入してしまいました。
14歳の私と25歳の私。
過去と今を行き来しながら、25歳の私は、ある地点へ漂着する。
現代社会で生きることの意味を考えさせられる。
痛いけど、その痛さを乗り越えて人間は生きていくんだなって思える一冊。
浮世でランチは、今まで読んだ山崎ナオコーラのどの作品とも違う。
決定的に違うのは、今まで全く登場人物に好意を持てなかったのが、この作品ではたくさんの魅力的な人たちが登場して、感情移入ができることだ。
これは、きっと著者が作為的に、意図して行っていることなんでしょうね。
悔しいなと思いながらも、まんまと引っかかり、見事なまでに作品の世界に没入してしまいました。
14歳の私と25歳の私。
過去と今を行き来しながら、25歳の私は、ある地点へ漂着する。
現代社会で生きることの意味を考えさせられる。
痛いけど、その痛さを乗り越えて人間は生きていくんだなって思える一冊。
2011年6月15日に日本でレビュー済み
芥川賞候補にもなった山崎ナオコーラの長編恋愛小説。
会社を辞めミャンマーへの一人旅に出たOLの丸山君枝は、旅先で小学生の頃のことを思い出す。それは、幼なじみで女言葉を使う犬井、女性だけれど君枝の恋の相手タカソウ、同性の新田との楽しくも不思議な仲間関係だった。
読んですぐ中上紀さんの小説を思い浮かべました。それくらい雰囲気や内容がよく似ています。ただ、こちらには「小学生の頃の思い出話」という大きなものがあって、その分懐かしさみたいなものは強いように思いました。
短文を重ねて綴る文章は読みやすく、心の奥にほっとするような、それでいて刺さるような、何か不思議なものが残る作品です。
この人の「人のセックスを笑うな」も読んでみたくなりました。
会社を辞めミャンマーへの一人旅に出たOLの丸山君枝は、旅先で小学生の頃のことを思い出す。それは、幼なじみで女言葉を使う犬井、女性だけれど君枝の恋の相手タカソウ、同性の新田との楽しくも不思議な仲間関係だった。
読んですぐ中上紀さんの小説を思い浮かべました。それくらい雰囲気や内容がよく似ています。ただ、こちらには「小学生の頃の思い出話」という大きなものがあって、その分懐かしさみたいなものは強いように思いました。
短文を重ねて綴る文章は読みやすく、心の奥にほっとするような、それでいて刺さるような、何か不思議なものが残る作品です。
この人の「人のセックスを笑うな」も読んでみたくなりました。