3作とも独特の文体だけど、リズム感があって、かなり短時間で読み終えた。あまり実験小説と言う感じはせず、あくまで普通の小説であり、読後感も悪くなかった。
が、一方、作者の他作に見られる、強烈なアクの強さと、独創的な内容の深さはなく、物足りなさを感じた。著者の代表作とはとても思えず、もっと凄い作品があると思うのだが。
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ハル、ハル、ハル 単行本 – 2007/7/1
古川 日出男
(著)
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- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2007/7/1
- ISBN-104309018289
- ISBN-13978-4309018287
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2007/7/1)
- 発売日 : 2007/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 201ページ
- ISBN-10 : 4309018289
- ISBN-13 : 978-4309018287
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,713,094位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,941位日本文学
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2011年8月6日に日本でレビュー済み
暴力的な表現は、彼の文章は世界と対峙し、
胎児でなくなったもの全ては世界と対峙する。
彼の文章は対峙し対決姿勢であることの表明だろうし、
世界と対決する雰囲気が炸裂してる。
速度という武器、絶叫、飼い馴らされた感情、疾走、
希望も絶望もない日常。
世界にレイプされる自分、
Rape Meって歌うことでしかレイプ根絶に対して
表現できないって感じたカート・コバーンみたいな
叫びなのか。とか思ってしまった。
犯され続けてそのうち殺されてしまう前に
世界に圧倒的な他者に牙を向けるという自発的な意志を
持つ作家が古川さんなんだろうな。
確実に好き嫌いが分かれる作家。
何の疑問もなく生活できる人には毒にしかならない、
逆に疑問だらけの人には起爆剤になってしまう。
そんな感じの文章と物語、と速度と暴力。
炸裂して疾走しろ、ハル、ハル、ハル。
胎児でなくなったもの全ては世界と対峙する。
彼の文章は対峙し対決姿勢であることの表明だろうし、
世界と対決する雰囲気が炸裂してる。
速度という武器、絶叫、飼い馴らされた感情、疾走、
希望も絶望もない日常。
世界にレイプされる自分、
Rape Meって歌うことでしかレイプ根絶に対して
表現できないって感じたカート・コバーンみたいな
叫びなのか。とか思ってしまった。
犯され続けてそのうち殺されてしまう前に
世界に圧倒的な他者に牙を向けるという自発的な意志を
持つ作家が古川さんなんだろうな。
確実に好き嫌いが分かれる作家。
何の疑問もなく生活できる人には毒にしかならない、
逆に疑問だらけの人には起爆剤になってしまう。
そんな感じの文章と物語、と速度と暴力。
炸裂して疾走しろ、ハル、ハル、ハル。
2008年6月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アジアンカンフージェネレーションのヴォーカル 後藤正文が支持する作家。
アジカンは大好きだが、この作品は面白くなかった。
ロックを主張する後藤が作家に協調するのはこの人のパフォーマンスじゃないだろうか?
朗読などしているらしい、本の内容といえば切って張っての確かにリズムのある文体。
引き込まれる感じもする、他にない作品だろ思う。
ただ、「だから何?」 という感覚が残り過ぎてしまう作品だった。
目的も達成感もフラグも何もかも未消化で、掘り下げもエンディングもない。
日本刀には斬る目的があり、人を斬って初めてそれが完結する。
その過程、それがドラマ、小説だと思う。
さて、本作はただ斬るというスタイルを繰り返しているだけであり
作者の終始徹底した剣技を眺めているだけである。
「空を斬る」という感じ(雄たけび付き、それが作者のパフォか)
確かに魅せるという事が素晴らしく、重要なことだと思う。
だが、言葉の羅列・リズムだけで結末にまできっちりと及んだ小説に成るとは思えない。
消費者の時代にとって、このような異小説は望まれるかもしれないが
帰結のある作品、その中での言葉の羅列・リズムの活かし方を考えて欲しい。
突出した作品は気に入られもするが、消費者に向けての工夫を怠っているような気がする。
リズム・文体を持つ人間達がどうして退廃的な人間ばかりなのか?
アジカンは大好きだが、この作品は面白くなかった。
ロックを主張する後藤が作家に協調するのはこの人のパフォーマンスじゃないだろうか?
朗読などしているらしい、本の内容といえば切って張っての確かにリズムのある文体。
引き込まれる感じもする、他にない作品だろ思う。
ただ、「だから何?」 という感覚が残り過ぎてしまう作品だった。
目的も達成感もフラグも何もかも未消化で、掘り下げもエンディングもない。
日本刀には斬る目的があり、人を斬って初めてそれが完結する。
その過程、それがドラマ、小説だと思う。
さて、本作はただ斬るというスタイルを繰り返しているだけであり
作者の終始徹底した剣技を眺めているだけである。
「空を斬る」という感じ(雄たけび付き、それが作者のパフォか)
確かに魅せるという事が素晴らしく、重要なことだと思う。
だが、言葉の羅列・リズムだけで結末にまできっちりと及んだ小説に成るとは思えない。
消費者の時代にとって、このような異小説は望まれるかもしれないが
帰結のある作品、その中での言葉の羅列・リズムの活かし方を考えて欲しい。
突出した作品は気に入られもするが、消費者に向けての工夫を怠っているような気がする。
リズム・文体を持つ人間達がどうして退廃的な人間ばかりなのか?
2007年7月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
10代〜30代までの主人公の口語体っていうのかな、独白調の短い文章と会話が乱射され、疾走していく短篇が三つ。すべてに、良識をひと蹴り!の非日常の雰囲気が満ち満ちていた。
表題作「ハル、ハル、ハル」は、話がどこに転がっていくのか全く予測がつかない面白さがあって楽しめたのですが、「スローモーション」と「8ドッグズ」の話では、登場人物の舌足らずな言葉遣いが鼻について、居心地悪かったですね。ストーリーが自由奔放に走っていくテンポ感、解放感はいい感じだったんですが、一方で、主人公の幻覚体験に堕しかねない危うさも感じました。そこら辺をどう受け取るか、過激な文体になじめるかどうかで、好き嫌いが分かれる小説ではないでしょうか。
収録作品は、次の三つ。
■「ハル、ハル、ハル」・・・・・・三人の「ハル」が出会って、千葉県の犬吠埼へと向かう話。少女「ハル」の台詞、「もうパンツ脱いで走ってる感じよ。100パーセントの解放感。ざまあみろ世間」がかっこいい。
■「スローモーション」・・・・・・身長174センチの女が、読者に宛てて書いていく日記。やがて、理不尽でショッキングな出来事がやって来る。
■「8ドッグズ」・・・・・・年上の恋人との5歳の差を埋めるために、「8」の魔法を意識する若い男の話。表題作とともに、犬が重要なキーワードになっている。
表題作「ハル、ハル、ハル」は、話がどこに転がっていくのか全く予測がつかない面白さがあって楽しめたのですが、「スローモーション」と「8ドッグズ」の話では、登場人物の舌足らずな言葉遣いが鼻について、居心地悪かったですね。ストーリーが自由奔放に走っていくテンポ感、解放感はいい感じだったんですが、一方で、主人公の幻覚体験に堕しかねない危うさも感じました。そこら辺をどう受け取るか、過激な文体になじめるかどうかで、好き嫌いが分かれる小説ではないでしょうか。
収録作品は、次の三つ。
■「ハル、ハル、ハル」・・・・・・三人の「ハル」が出会って、千葉県の犬吠埼へと向かう話。少女「ハル」の台詞、「もうパンツ脱いで走ってる感じよ。100パーセントの解放感。ざまあみろ世間」がかっこいい。
■「スローモーション」・・・・・・身長174センチの女が、読者に宛てて書いていく日記。やがて、理不尽でショッキングな出来事がやって来る。
■「8ドッグズ」・・・・・・年上の恋人との5歳の差を埋めるために、「8」の魔法を意識する若い男の話。表題作とともに、犬が重要なキーワードになっている。
2009年5月23日に日本でレビュー済み
古川日出男が放つ3作の問題作を収めた中編集。初版のハードカバーの帯が、
「文学はテロだ!
そしてこの小説は、
天才・古川日出男が仕掛けた
恐るべき時限爆弾だ。」
太田光(爆笑問題) 表の帯より
とか、
「古川日出男の圧倒的最高傑作」
裏の帯より
なんてやけにあおってるもんだから、期待して読んでみたら、中編集でちとがっかり。そりゃ、中編でもおもしろい作品はあるだろうけど、それが最高傑作、ってことはあまりないだろう。ただ、実験作であるのは確かで、作者の意図したとおり、「生きている文章」ではある。父いわく、「舞城王太郎みたい」。
自分が古川日出男の作品で最高傑作だと思う「 サマーバケーションEP 」では、その寓話的イメージと現実的なイメージが説妙なバランスで描かれていて、さらにある種の「生きた文章」がその作品に映えていた。まぁ、最高傑作なんて、人によって、その価値観によって変わるものだからあまり言及してもしょうがないけど。
この作品が太田がいうとおり、時限爆弾なのは確かかもしれない。ただそれは、いつ爆発するかわからないし、ひょっとしたら爆発しないかもしれないという示唆も含んでいるとしたらである。
「文学はテロだ!
そしてこの小説は、
天才・古川日出男が仕掛けた
恐るべき時限爆弾だ。」
太田光(爆笑問題) 表の帯より
とか、
「古川日出男の圧倒的最高傑作」
裏の帯より
なんてやけにあおってるもんだから、期待して読んでみたら、中編集でちとがっかり。そりゃ、中編でもおもしろい作品はあるだろうけど、それが最高傑作、ってことはあまりないだろう。ただ、実験作であるのは確かで、作者の意図したとおり、「生きている文章」ではある。父いわく、「舞城王太郎みたい」。
自分が古川日出男の作品で最高傑作だと思う「 サマーバケーションEP 」では、その寓話的イメージと現実的なイメージが説妙なバランスで描かれていて、さらにある種の「生きた文章」がその作品に映えていた。まぁ、最高傑作なんて、人によって、その価値観によって変わるものだからあまり言及してもしょうがないけど。
この作品が太田がいうとおり、時限爆弾なのは確かかもしれない。ただそれは、いつ爆発するかわからないし、ひょっとしたら爆発しないかもしれないという示唆も含んでいるとしたらである。
2010年12月18日に日本でレビュー済み
3人のハルのロードノベル的な小説だが、とにかく浅い。
序文で「この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ。」とある。
この「全部の物語」に、設定を全て任せてしまっている。
登場人物の動機も曖昧で、「なんでそうしたのか?何故そこに行ったのか?」などの疑問が全て読者の想像任せになっていて、頭が空っぽで読めなくて納得できないので疲れる。
微妙な官能的雰囲気や心理描写は好きなので星2つ。
序文で「この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ。」とある。
この「全部の物語」に、設定を全て任せてしまっている。
登場人物の動機も曖昧で、「なんでそうしたのか?何故そこに行ったのか?」などの疑問が全て読者の想像任せになっていて、頭が空っぽで読めなくて納得できないので疲れる。
微妙な官能的雰囲気や心理描写は好きなので星2つ。
2007年7月25日に日本でレビュー済み
「この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ」…とにかくこのイントロに惚れ込んで即購入してしまいました。とにかくかっこいい!! 表題作と「スローモーション」、「8ドッグズ」と3つの中編が収録されていますが、登場人物は皆ギリギリのところに追い込まれている、危うい人間ばかりです。母親に捨てられた少年、家出を繰り返す少女、リストラされて鬱病を煩い妻にも逃げられたタクシー運転手、等。一歩間違えば暗く重い小説になりがちなのに、読後感は非常にポップですっきりとしているのは、ここにあるのが作者からの生きろ、サバイバルせよ、というポジティブなメッセージが作品の隅々にまで行き渡っているからかもしれません。子供から大人まで、今生きることに困難を感じている人に全身で体感してほしい小説です。
2010年7月15日に日本でレビュー済み
表題作を含めた中編三編で構成されている。表題作は小学生、女子高生、41歳のタクシー運転手の「ハル」三人がタクシーで房総まで逃避行するというストーリー。
それぞれが抱えた孤独と、その現実から脱却しようとする三人の生き様。ところどころ、古川日出男らしい表現もあり、戦慄を感じるが、どうも、物足りない。なぜだろう?
著者の作品をよく読むんだけど、どちらかというと長編好み。彼らしいリズム感中編や連作長編もいいんだけど、やはり物語性の強い長編がいい。
それがちょっと足りないのかなぁ。
それぞれが抱えた孤独と、その現実から脱却しようとする三人の生き様。ところどころ、古川日出男らしい表現もあり、戦慄を感じるが、どうも、物足りない。なぜだろう?
著者の作品をよく読むんだけど、どちらかというと長編好み。彼らしいリズム感中編や連作長編もいいんだけど、やはり物語性の強い長編がいい。
それがちょっと足りないのかなぁ。