この「眼と太陽」って小説は何のインスピレーションも得られず、斜め読みしながら適当に読み終えてしまいました。。。
あまりにも著者の自己満足だけで書かれたような作品に思えました。。。きっと著者は自分自身の経験をもとにその時の自分の心境を誰かに共感してもらいたくて書いたのではないかと思われます。。。
異性、しかもそれは異国で知り合った女性という、自分とは価値観の異なる存在への近づきがたさ・心の葛藤を描いた作品かと思われるのですが、一個人の経験としては非常に印象深い出来事だったのでしょうが、だけど、結局「それがどうした?」っていうことで終わってしまいます。。。もう少し普遍的なテーマについての作品を今後期待します。
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眼と太陽 単行本 – 2008/8/2
磯崎 憲一郎
(著)
そこには、聖書の時代から変わらぬ太陽が輝いていた――。あの日、私が出会ったトーリ。射抜くような大きな瞳の女性との時間。注目の才能による、新しい世界文学の誕生。芥川賞候補作。
- 本の長さ118ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2008/8/2
- ISBN-104309018793
- ISBN-13978-4309018799
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2008/8/2)
- 発売日 : 2008/8/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 118ページ
- ISBN-10 : 4309018793
- ISBN-13 : 978-4309018799
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,282,039位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 29,787位日本文学
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年3月21日に日本でレビュー済み
久しぶりに作者の作品を手にしました。本作は、アメリカのデトロイトで、社長であり、唯一の同僚である「遠藤さん」と働く、当時三十才の「僕」が、アメリカ人のシングルマザー「トーリ」と再婚し、連れ子の「ミア」と三人で日本に帰国するというのが物語の骨格になっています。その物語の骨格を、「意識の流れ」のような筆致で丹念になぞっていくのですが、後半には「遠藤さん」の若かかりし日のピアニストの女性とのすこし偏執的な恋愛譚が差し挟まれています。風景や心理が描き込まれているためか、120ページほどの中短編といった作品の割りに、読み終わるのに意外と時間を要してしまいましたが、それをたとえば予め余韻を味わいながら読む類いの文章だからだと捉えられるか、咀嚼しづらいこの文章のせいだと捉えるかで、評価が分かれる作品だと思いました。
2009年10月18日に日本でレビュー済み
自然の中でずっと生きてきた人間。これからもずっと続いていく自然。古代から変わらぬ太陽が輝いている限り、人は出会い、人類は続いていく。
自分の生は、人類の時間の流れの中にあるのだ。だから、遠くの景色、微かな風、枝の上のリスにも、懐かしいものを感じるのだ。
人類の普遍性につき、楽観主義になれる作品。
自分の生は、人類の時間の流れの中にあるのだ。だから、遠くの景色、微かな風、枝の上のリスにも、懐かしいものを感じるのだ。
人類の普遍性につき、楽観主義になれる作品。
2012年9月13日に日本でレビュー済み
「眼と太陽」(磯'ア憲一郎)を読んだ。さらさらと流れているようでいて実は見つめる眼差しが奥深くまで差し込まれているその文章のきらめきが読み手に新鮮な驚きをもたらす。真っ白な雪景色の中で啓示のように現れる老いた栗鼠を想う。私は死ぬ間際にどのような景色を想い出すのだろう。