京都ビエンナーレに出品するため、
京都のマンガン鉱で作品制作をする著者と、
在日2世である恋人とのお話。
タイトルに「在日」と入っていたり、著者が現代美術家だったりと、
一見とっつきにくい感じを受けるかもしれませんが、
全然そんなことはなく、非常に読みやすい本でした。
何よりも文章が素敵です。
恋人について、社会問題について、自身の作品についての高嶺さんの思いが、
決してステレオタイプなものにならず、また声高に何かを主張するわけでもなく、
徹頭徹尾自分自身の言葉で、素直に率直に優しく書かれているところが素晴らしかったです。
他の本も出たなら読んでみたい。そう思える、期待の書き手がまた一人増えました。
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在日の恋人 単行本 – 2008/12/4
高嶺 格
(著)
「あなたのその、在日に対する嫌悪感は、なんやの?」とKは言った。僕はその質問に答えねばならなかった──恋人との見えない壁を乗り越えるため、男は洞窟に住まうことにした。気鋭の現代美術作家による傑作エッセイ。
- 本の長さ189ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2008/12/4
- ISBN-10430901898X
- ISBN-13978-4309018980
商品の説明
著者について
1968年鹿児島生まれ。美術作家、演出家。パフォーマンス・グループ「ダムタイプ」で活躍後、ヴェネツィア・ビエンナーレなどの展覧会で多彩な作品を発表。作品に「木村さん」「鹿児島エスペラント」など。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2008/12/4)
- 発売日 : 2008/12/4
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 189ページ
- ISBN-10 : 430901898X
- ISBN-13 : 978-4309018980
- Amazon 売れ筋ランキング: - 205,323位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 6,799位エッセー・随筆 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月24日に日本でレビュー済み
いままで「在日」をテーマにした本や映画が多く出されてきた中で、「日本人」と「在日」の恋愛をテーマにした「GO」や「パッチギ!」などとはまた違った視点から「日本人」を、そして「在日」をみています。
著者は美術作家!
他のレビュアーさんも書かれていますが、とってもポップな語り口で、さくさく読めちゃいます。
しかーし!読み終わって感じるものはとても大きいなものだと思います。
著者は美術作家!
他のレビュアーさんも書かれていますが、とってもポップな語り口で、さくさく読めちゃいます。
しかーし!読み終わって感じるものはとても大きいなものだと思います。
2011年7月29日に日本でレビュー済み
「あなたのその在日に対する嫌悪感はなんやの?」と
Kは高嶺さんに聞いたとの事ですが私は逆に彼女にこう問い返したいです。
「あなたのその、日本人に対する嫌悪感はなんなの?」
こんな被害妄想炸裂的稚拙な質問に
何故著者は真剣に向き合い、答えを探さなければならなかったのか?
まったくもって意味が分かりません。
在日は在日でも
「在日アメリカ人の恋人」、「在日フィリピン人の恋人」或いは
「在日ブラジル人の恋人」だったら内容はどうなっていたのでしょうか?
17ページに 「まるで自分みずからが日本人の代表であるかのような顔をして」
とありますが、それの何がいけないのでしょうか?
高嶺さんのように海外でも活躍される方なら、外国へ行ったら
「日本人という事を自覚して責任持って行動、発言する」ことは
自然と身についているはずです。
国外へ出れば誰もが言わば「大使館」の役割をするものです。
しかも本文中のKへの手紙で
「フランス語なんか所詮ローカルな言語やと思っているから」とか
「僕は英語をしゃべるし、なにしろ天下のヴェネツィア・ビエンナーレに
出品する国際的アーティストなんやから」という傲慢な発言もあり
人間的にかなりレベルの低い人物だと判ったので、
今更もうこの人が何を言っても全然説得力がありません。
確かに在日韓国人と日本人との間には乗り越えるべき壁が未だに存在します。
「在日」をテーマとして取り上げたのは良かったのですが掘り下げて書いておらず、
内容が題名を超えることが出来ていないように思われます。
私個人的には、
「在日と付き合うから在日韓国人の事を考える」のではなく、
「在日と付き合わなくても在日韓国人の事を考える」高嶺さんであってほしかったです。
高嶺さんは視覚的、空間的芸術には優れた才能を発揮しますが、
文章に関しては素人の域を脱しているとは言えません。
特に「とおくてよくみえない」という素晴らしい展覧会を見た後に本作を読んだので
余計にがっかりしました。
まぁ今後に期待しましょう。
Kは高嶺さんに聞いたとの事ですが私は逆に彼女にこう問い返したいです。
「あなたのその、日本人に対する嫌悪感はなんなの?」
こんな被害妄想炸裂的稚拙な質問に
何故著者は真剣に向き合い、答えを探さなければならなかったのか?
まったくもって意味が分かりません。
在日は在日でも
「在日アメリカ人の恋人」、「在日フィリピン人の恋人」或いは
「在日ブラジル人の恋人」だったら内容はどうなっていたのでしょうか?
17ページに 「まるで自分みずからが日本人の代表であるかのような顔をして」
とありますが、それの何がいけないのでしょうか?
高嶺さんのように海外でも活躍される方なら、外国へ行ったら
「日本人という事を自覚して責任持って行動、発言する」ことは
自然と身についているはずです。
国外へ出れば誰もが言わば「大使館」の役割をするものです。
しかも本文中のKへの手紙で
「フランス語なんか所詮ローカルな言語やと思っているから」とか
「僕は英語をしゃべるし、なにしろ天下のヴェネツィア・ビエンナーレに
出品する国際的アーティストなんやから」という傲慢な発言もあり
人間的にかなりレベルの低い人物だと判ったので、
今更もうこの人が何を言っても全然説得力がありません。
確かに在日韓国人と日本人との間には乗り越えるべき壁が未だに存在します。
「在日」をテーマとして取り上げたのは良かったのですが掘り下げて書いておらず、
内容が題名を超えることが出来ていないように思われます。
私個人的には、
「在日と付き合うから在日韓国人の事を考える」のではなく、
「在日と付き合わなくても在日韓国人の事を考える」高嶺さんであってほしかったです。
高嶺さんは視覚的、空間的芸術には優れた才能を発揮しますが、
文章に関しては素人の域を脱しているとは言えません。
特に「とおくてよくみえない」という素晴らしい展覧会を見た後に本作を読んだので
余計にがっかりしました。
まぁ今後に期待しましょう。
2010年7月8日に日本でレビュー済み
なんか、どうでもいい事がだらだら書いていて、
つまらなかった。在日とつきあうことが差別を考えるきっかけになった、って
ことみたい。
娯楽としては楽しめない内容でレベル。特に文章の技術もないし、ミステリでもなし。
この作家が好きな人が読んでミーハー気分で喜ぶにはいいんだろう。
これが「表現」で、これが作者の「リアリティ」だとしたら、俺にはさっぱりわからない。
つまらなかった。在日とつきあうことが差別を考えるきっかけになった、って
ことみたい。
娯楽としては楽しめない内容でレベル。特に文章の技術もないし、ミステリでもなし。
この作家が好きな人が読んでミーハー気分で喜ぶにはいいんだろう。
これが「表現」で、これが作者の「リアリティ」だとしたら、俺にはさっぱりわからない。