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ふる 単行本 – 2012/12/6
西加奈子
(著)
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購入オプションとあわせ買い
20冊目となる西加奈子の本はまさに著者新境地作品。
今この瞬間生きていることの温もりと切なさが、120%胸にしみわたる密度の濃さ。
著者にとってもトライアルでもあったこの渾身の書きおろし作品は、
日常の生々しさをやわらかく包み込み、すぐ隣にある「奇跡」そのものに気付かされる、
始まりのための物語 。
「みんな自分が好きなんだ。
でも、誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、
その人を傷つけることは怖くなくなるはずなんだ」
----奇跡が空を舞う、書きおろし長編。
【あらすじ】
池井戸花しす、28才。たまたま行った産婦人科で出会った2歳年上のさなえと、2匹の猫と一緒に暮らしている。数年前に職場不倫をしていたデザイン事務所を辞めた花しすの今の仕事は、アダルトビデオへのモザイクがけ。「いつだってオチでいたい」と望み、周囲の人間に嫌われないよう受身の態度をとり、常に皆の「癒し」であろうとして、誰の感情も害さないことにひっそり全力を注ぐ毎日だった。
一方で、花しすには誰にも言っていない趣味があった。電源の入ったICレコーダーを常にポケットにしのばせ、街の音や他人との会話を隠し録りして、そしてそれを寝る前にこっそり再生し、反芻すること。
くり返し花しすの前に現れる謎の男性、新田人生。
寝たきりのまま亡くなった父の母である祖母、そしてその祖母を介護していた母。
モニター越しに性器を露にする見知らぬ外国人女優EVRYN。
そして常に傍らに漂う「白いもの」……
花しすが見つめ、他の誰かにいつも見つめられてきた自らの人生。
その記憶を反芻するように、彼女は何度もICレコーダーを再生する。
そんな時、レコーダーから突然声が響く。
「忘れんといてな」
それは花しすの母が、かつて不意に花しすに向けてつぶやいた一言だった----
今この瞬間生きていることの温もりと切なさが、120%胸にしみわたる密度の濃さ。
著者にとってもトライアルでもあったこの渾身の書きおろし作品は、
日常の生々しさをやわらかく包み込み、すぐ隣にある「奇跡」そのものに気付かされる、
始まりのための物語 。
「みんな自分が好きなんだ。
でも、誰かを愛してるって、強い気持ちがあったら、
その人を傷つけることは怖くなくなるはずなんだ」
----奇跡が空を舞う、書きおろし長編。
【あらすじ】
池井戸花しす、28才。たまたま行った産婦人科で出会った2歳年上のさなえと、2匹の猫と一緒に暮らしている。数年前に職場不倫をしていたデザイン事務所を辞めた花しすの今の仕事は、アダルトビデオへのモザイクがけ。「いつだってオチでいたい」と望み、周囲の人間に嫌われないよう受身の態度をとり、常に皆の「癒し」であろうとして、誰の感情も害さないことにひっそり全力を注ぐ毎日だった。
一方で、花しすには誰にも言っていない趣味があった。電源の入ったICレコーダーを常にポケットにしのばせ、街の音や他人との会話を隠し録りして、そしてそれを寝る前にこっそり再生し、反芻すること。
くり返し花しすの前に現れる謎の男性、新田人生。
寝たきりのまま亡くなった父の母である祖母、そしてその祖母を介護していた母。
モニター越しに性器を露にする見知らぬ外国人女優EVRYN。
そして常に傍らに漂う「白いもの」……
花しすが見つめ、他の誰かにいつも見つめられてきた自らの人生。
その記憶を反芻するように、彼女は何度もICレコーダーを再生する。
そんな時、レコーダーから突然声が響く。
「忘れんといてな」
それは花しすの母が、かつて不意に花しすに向けてつぶやいた一言だった----
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2012/12/6
- ISBN-104309021484
- ISBN-13978-4309021485
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商品の説明
著者について
1977年、イラン・テヘラン生まれ。関西大学法学部卒業後、2004年『あおい』でデビュー。2005年『さくら』が26万部を超えるベストセラーに。2007年に『通天閣』で織田作之助賞を、2011年に咲くやこの花賞を受賞。その他の小説に『きりこについて』『漁港の肉子ちゃん』『ふくわらい』など。本作が20冊目の単行本出版。2013年2月には宮崎あおいと向井理の初共演により小説『きいろいゾウ』が映画公開。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2012/12/6)
- 発売日 : 2012/12/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4309021484
- ISBN-13 : 978-4309021485
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,018,309位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,252位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20代後半の、ちょっと変わった女の子
全体的にふんわりゆるーい感じが、それはそれでありかと思えた。
今どきはこんな子も多いのかなと思ったり。
まったく同世代でないけど、興味深く読めました。
全体的にふんわりゆるーい感じが、それはそれでありかと思えた。
今どきはこんな子も多いのかなと思ったり。
まったく同世代でないけど、興味深く読めました。
2013年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
西さんの本すきです新刊なので読みたかった。全種類持ってます。
2023年9月12日に日本でレビュー済み
私のお気に入りの一人の西さんの作品。
相変わらずぶっ飛んだ感じの作品でした。
・・・
タイトルからして「ふる」ってのは頭の中では「振る」?雪が? あるいはあだ名が「ふる」みたいな(古川とか古田)みたいな人が出てくるのかなと思いきやそうでもない。結局タイトルの所以は分からずじまいでした。
・・・
主人公はAVのモザイク掛けが仕事で、周囲の背後霊?というか後光?みたいな白いふわふわが見れるという池井戸花しす(いけいどかしす)。これまた漫才師の片割れみたいなウケ狙い的名前なのですが、物語では割とスルー気味。
関西弁で、周囲と緩く楽しくやってゆきたい花しす、人生の多くのところで新田人生なる人に出会っている。ある時は少年、ある時はタクシー運転手、ある時は同僚。ホラーかよって思うのですが、花しすに人生の道筋を指し示すかのようなちょっとした一言を残します。
ひょっとしたらこれは不思議ちゃんである花しすの自己暗示、幻影みたいなもの、とみなせるかもしれません。
・・・
ということで、西さんによる、つかみどころのない作品でした(淡泊な書きぶりですが、本当にそうなんですよぉ)。
相変わらず、元気な関西弁のなかに独特な美しい日本語表現が潜むのは西流でした。
今回学んだ表現は「香箱を作る」。 猫ちゃんが前足を折り曲げて停泊した船みたいに座るじゃないですか。あれのことを「香箱を作る」「香箱座りをする」というそうです。主人公花しすと同居する猫二匹のことですが、表紙の猫のイラストにも出ていますね。
美しい日本語、つかみどころのない純文学を味わいたい方にはお勧め。
相変わらずぶっ飛んだ感じの作品でした。
・・・
タイトルからして「ふる」ってのは頭の中では「振る」?雪が? あるいはあだ名が「ふる」みたいな(古川とか古田)みたいな人が出てくるのかなと思いきやそうでもない。結局タイトルの所以は分からずじまいでした。
・・・
主人公はAVのモザイク掛けが仕事で、周囲の背後霊?というか後光?みたいな白いふわふわが見れるという池井戸花しす(いけいどかしす)。これまた漫才師の片割れみたいなウケ狙い的名前なのですが、物語では割とスルー気味。
関西弁で、周囲と緩く楽しくやってゆきたい花しす、人生の多くのところで新田人生なる人に出会っている。ある時は少年、ある時はタクシー運転手、ある時は同僚。ホラーかよって思うのですが、花しすに人生の道筋を指し示すかのようなちょっとした一言を残します。
ひょっとしたらこれは不思議ちゃんである花しすの自己暗示、幻影みたいなもの、とみなせるかもしれません。
・・・
ということで、西さんによる、つかみどころのない作品でした(淡泊な書きぶりですが、本当にそうなんですよぉ)。
相変わらず、元気な関西弁のなかに独特な美しい日本語表現が潜むのは西流でした。
今回学んだ表現は「香箱を作る」。 猫ちゃんが前足を折り曲げて停泊した船みたいに座るじゃないですか。あれのことを「香箱を作る」「香箱座りをする」というそうです。主人公花しすと同居する猫二匹のことですが、表紙の猫のイラストにも出ていますね。
美しい日本語、つかみどころのない純文学を味わいたい方にはお勧め。
2012年12月30日に日本でレビュー済み
西加奈子さん。この著者の本を読むのは初めてでした。
『きいろいゾウ』なる作品が映画化されるというので、
なんとなく軽い気持ちで手に取った、それだけだったのですが……、
これはなかなかいい拾い物をした、という気持ちでいっぱいです。
「ふる」……シンプルなタイトル。ほんわりした表紙。
そこから想像できる通り、とても温もりのある作品です。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、派手な展開にもならない、
とにかくほんわりした作品です。でもそれがいい。
主人公の過去の記憶と、現在の日常を交互に描きながら、
世の中にはたくさんの「奇跡」があるということを教えてくれます。
ただこうして「生きている」という事実が、どんなに奇跡的な事か。
何かに感動して、笑って、泣いて、心震わすということが、
どんなに眩しいことか……。
そういうことを思い出させてくれた作品でした。
『きいろいゾウ』なる作品が映画化されるというので、
なんとなく軽い気持ちで手に取った、それだけだったのですが……、
これはなかなかいい拾い物をした、という気持ちでいっぱいです。
「ふる」……シンプルなタイトル。ほんわりした表紙。
そこから想像できる通り、とても温もりのある作品です。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、派手な展開にもならない、
とにかくほんわりした作品です。でもそれがいい。
主人公の過去の記憶と、現在の日常を交互に描きながら、
世の中にはたくさんの「奇跡」があるということを教えてくれます。
ただこうして「生きている」という事実が、どんなに奇跡的な事か。
何かに感動して、笑って、泣いて、心震わすということが、
どんなに眩しいことか……。
そういうことを思い出させてくれた作品でした。
2013年6月2日に日本でレビュー済み
「池井戸花しす、28歳。
職業はウェブデザイン会社での画像加工。
誰にも嫌われないよう、
常に周囲の人間の「癒し」である事に、
ひっそりと全力を注ぐ毎日。
だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで
日常の会話を隠し録るという、
ちょっと変わった趣味があった」
「ICレコーダーをポケットにしのばせている」
そうなんだ、きっとあの人もこれだったんだ、そういう人を
身近に感じることが現実にあり、その時は立ち話を軽くは
出来ないんだと思い知らされもしたたもんだったので。
それで好奇心いっぱい。勿論こんな下世話な話ではないことは
わかってはいたけど。発想がおもしろいと思いましたので。
現実と過去が入り混じり、緻密な構成の元に成り立っている
小説だとは思うのですが、如何せん、集中的に読めない
もどかしさをおおいに感じてしまったのは、一度も今まで
おもったこともなかった、小説を読むことに対して何らかんけいない、
年齢というものを初めて感じてしまいました。
最後まで読むのが苦痛でした。
この独特なコトバのやわらかさ、周囲に対するこまやかさ、今の
わかいひとってこんなかんじなのかもと何か違うものを
感じてしまったりしました。
池井戸花しす(いけいどかしす)という名前は忘れがたい。
画像加工という職業が性器を隠すモザイクを画面上で処理する
そういう仕事があることも知らなかったし、だからと言って
それが汚らしいかんじは全くしなくてむしろ爽やか。
にんげんを愛しているというカンカクはちゃんと伝わってきました。
それは哀しいくらい伝わってきました。
西加奈子ワールドは独特な世界なんだとおもいます。
自分の詠む能力では感動するところまではいけなかったけれど。
申し訳なくもおもいます。
初めて先取りプログラムにて読ませていただきました。
ピンクの可愛い表紙が届くのかと楽しみにもしておりましたが
実際に届いたのは校正前の本でした。
如何なんでしょう。これって内容と深くかんけいするのか
わかりませんけど奇妙なかんじで読んだことは確かです。
ありがとうございました。
職業はウェブデザイン会社での画像加工。
誰にも嫌われないよう、
常に周囲の人間の「癒し」である事に、
ひっそりと全力を注ぐ毎日。
だが、彼女にはポケットにしのばせているICレコーダーで
日常の会話を隠し録るという、
ちょっと変わった趣味があった」
「ICレコーダーをポケットにしのばせている」
そうなんだ、きっとあの人もこれだったんだ、そういう人を
身近に感じることが現実にあり、その時は立ち話を軽くは
出来ないんだと思い知らされもしたたもんだったので。
それで好奇心いっぱい。勿論こんな下世話な話ではないことは
わかってはいたけど。発想がおもしろいと思いましたので。
現実と過去が入り混じり、緻密な構成の元に成り立っている
小説だとは思うのですが、如何せん、集中的に読めない
もどかしさをおおいに感じてしまったのは、一度も今まで
おもったこともなかった、小説を読むことに対して何らかんけいない、
年齢というものを初めて感じてしまいました。
最後まで読むのが苦痛でした。
この独特なコトバのやわらかさ、周囲に対するこまやかさ、今の
わかいひとってこんなかんじなのかもと何か違うものを
感じてしまったりしました。
池井戸花しす(いけいどかしす)という名前は忘れがたい。
画像加工という職業が性器を隠すモザイクを画面上で処理する
そういう仕事があることも知らなかったし、だからと言って
それが汚らしいかんじは全くしなくてむしろ爽やか。
にんげんを愛しているというカンカクはちゃんと伝わってきました。
それは哀しいくらい伝わってきました。
西加奈子ワールドは独特な世界なんだとおもいます。
自分の詠む能力では感動するところまではいけなかったけれど。
申し訳なくもおもいます。
初めて先取りプログラムにて読ませていただきました。
ピンクの可愛い表紙が届くのかと楽しみにもしておりましたが
実際に届いたのは校正前の本でした。
如何なんでしょう。これって内容と深くかんけいするのか
わかりませんけど奇妙なかんじで読んだことは確かです。
ありがとうございました。
2013年3月17日に日本でレビュー済み
「ふくわらい」が評判ほどにはすごくなかったので、ちょっと
不安だったのですが、これは「きりこについて」と並ぶくらいの
大傑作だと思います。性とは、生きる心と書くんだよ。ということを
この作者はいつも思い返させてくれます。
不安だったのですが、これは「きりこについて」と並ぶくらいの
大傑作だと思います。性とは、生きる心と書くんだよ。ということを
この作者はいつも思い返させてくれます。
2018年8月13日に日本でレビュー済み
他人の顔色を伺いながら日々を過ごす28歳の女性が主人公。
職業はアダルトビデオのモザイクがけ。日常の会話を密かに録音し反芻する癖を持っており、人にまとわりつく謎のしろいふわふわなものが見えるというキャラクター設定だ。
彼女の過去、現在が交互に語られ、エピソードの所々に同じ姓名の別の男が幾度も登場する(ただしキーパーソンではない)というおもしろい構成になっている。
他人との距離感をつかめない精神的な孤独を、卑俗なリアルに幻想を持ち込んであらわしているあたりに、独特の雰囲気がある。
著者の作品にしては、難解とまではいかずとも読み難いように感じた。
職業はアダルトビデオのモザイクがけ。日常の会話を密かに録音し反芻する癖を持っており、人にまとわりつく謎のしろいふわふわなものが見えるというキャラクター設定だ。
彼女の過去、現在が交互に語られ、エピソードの所々に同じ姓名の別の男が幾度も登場する(ただしキーパーソンではない)というおもしろい構成になっている。
他人との距離感をつかめない精神的な孤独を、卑俗なリアルに幻想を持ち込んであらわしているあたりに、独特の雰囲気がある。
著者の作品にしては、難解とまではいかずとも読み難いように感じた。