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夜を聴く者 単行本 – 2016/3/17

4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

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購入オプションとあわせ買い

僕は、トウヤの、恋人ではなかった――。
中学時代からの親友、ミハイとトウヤ。お互い社会人となり、ミハイは鍼灸師に、トウヤはソーシャルゲームを開発する企業の社員になる。
永遠に続くかと思われていた友情はしかし、トウヤに恋人・綾鳥こずえの登場により影を落とす。
なかなかトウヤとの二人の時間がとれないことに、ミハイの苛立ちは募る日々。
そんなある日、ミハイはこずえから「トウヤが自宅から出れないほど心を病んでいる」という衝撃の事実を聴くのだが……。
これは、友情か欲望か、それとも愛情なのか?
『惜日のアリス』で話題の気鋭が贈る、狂おしいほどの「友情」小説!

☆装画は『彼女とカメラと彼女の季節』や『最果てにサーカス』で話題の月子さん。
☆推薦文は窪美澄さん! !
<伝わらない思いとか、つぶされていく気持ちとか……。
「夜」の声は、耳を傾けようとする人にしか聴こえない。
「夜」の声は、聴くことを許された者にしか聴こえない。
この作品は、今日も、どこかで、かすかに聴こえる
私たちの「夜」を描いた小説です。――窪美澄>
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商品の説明

著者について

1984年生まれ。早稲田大学法学部卒業。小説家、文芸批評家。著書に『惜日のアリス』がある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2016/3/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/3/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 194ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309024513
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309024516
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.7 x 19.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 3個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
3グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
身体の細かな動きから人物の心の機微を描写した流麗な文章、
文章力に裏打ちされたスムースな文体。

そこに入り込む違和感。

「ソシャゲ」、「ブラック企業」などの今っぽいテーマ、
ミハイとトウヤの会話の端々から滲む「オタク」っぽさ。

執拗に描写されるトウヤに対するミハイの友情意識と嫉妬。
説明されない少なからず同性愛的な友情意識の背景。

10代から十数年のあいだ築いた友情。
活き活きと育ち、青い葉をつけた若い樹木に寄りかかり、会話し、
そしてこれからもそうしたい男のはなし。

しかし、青々としていたかに見えた木の中身は腐り、空洞。
今にも崩れ落ちそうだった。

一見、自立したように見える二人は社会の中でとてもか弱く、
強固に見える友情も流れ行く生活の中ではとても脆い。

社会人となり9年目、学生時代の友人と月に何度か会い、
生活を送る私にはとても面白く読めた小説でした。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
男性と男性の、近いようで、遠いようで、そんな微妙な距離が美しい。
同性愛ともまた違った感触で、不思議な読後感だった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年5月1日に日本でレビュー済み
表紙と本の説明を読んでなんとなく買ってみました。
まず本を読んでいて感じたのは文章が読んでいて心地いい。
なんというか水のようにさらさらとしていて綺麗な文を書く方だなと思いました。

ただ内容に関しては登場人物の今までの経緯が点々と書かれているだけだったり、結末も特に書かれていないため、内容自体に引きこまれる感覚は感じませんでした。え、これで終わり?っていうのが正直な感想。
私の読解力と想像力が単純に弱いだけかもわかりませんが、なんとなく表面の美しさだけを追求しすぎて内容が追いついていない感じがどうしても読み終わった時に残ってしまいました。
第2部のパーフェクトスタイルに関しては…ごめんなさい、最後まで理解できませんでした。第1部とどっかで繋がって「なるほど!」という展開が待ち受けているとばかり思って読み進めていたので第1部の部分ですでに混乱していた自分にとってはますます頭が??で埋まってしまう結果となってしまいました。

あまり内容がはっきりしなくても想像力を働かせてそれも含めて本を楽しめる方にはオススメです。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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