これは変わった小説だ。ラファティは読んだ事がなかったが、これはすごい。少年少女が川下りをすると言うプロットは、ハックルベリ・フィンを思い起こさせるし、壮大なほら話と言う点では、テリー・ビッスンに至る伝統を想起させる。柳下氏解説にある著者紹介では、進化論を否定する敬虔なカトリックであると言う事にも驚く。とてもじゃないが、正統的なSFではない。アメリカでは弱小なこのジャンルでも著者は浮き上がり最後は作品発表はファンによる少部数出版になってしまうと言うのも無理もないかなと思う。
この小説では、幽霊少年が殺人事件の証人になってしまい、裁判になっても証言を認めさせるのは大変だと言うサブプロットがでてくるのだが、似たようなプロットを持つ演劇出身でワイルダー好きを自認する日本人監督による、あまり美しくない映画がありましたね。
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地球礁 単行本 – 2002/9/1
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- 本の長さ257ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2002/9/1
- ISBN-104309203647
- ISBN-13978-4309203645
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
アメリカSF界でもっとも独創的な作家として知られるラファティによる奇想小説。アイルランド大ボラ吹きの血と頑迷なまでのカソリックの信仰が生み出した奇想天外な語り部ラファテイのマジック・リアリズムの世界。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2002/9/1)
- 発売日 : 2002/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 257ページ
- ISBN-10 : 4309203647
- ISBN-13 : 978-4309203645
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著者について
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1963年大阪府生まれ。東京大学工学部卒。雑誌編集者を経て英米文学翻訳家、映画評論家。特殊翻訳家として人のあまり手がけない本の翻訳に注力する。主訳書にアラン・ムーア、エディ・キャンベル『フロム・ヘル』(みすず書房)、ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』(国書刊行会)、J・G・バラード『クラッシュ』(東京創元社)など。
映画評論家としては〈映画秘宝〉などで執筆。『興行師たちの映画史』(青土社)など。欧米の殺人事件に精通し、洋泉社ムック〈Murder Watcher〉シリーズの責任編集をつとめる。その他サブカル全般。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年6月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ラファティの作品は究極のSFです。
いったいどこからこんな奇想が湧いてくるのか?
歌うように語るように綴られる物語。
訳も最高です。
いったいどこからこんな奇想が湧いてくるのか?
歌うように語るように綴られる物語。
訳も最高です。
2017年2月5日に日本でレビュー済み
今まで、短編集「九百人のお祖母さん」「どろぼう熊の惑星」「つぎの岩につづく」と読んできて、
「変わったSFを書く人だなあ、面白いなあ」
と思っていたのです。
(「お祖母さん」は、ハヤカワのオールタイム・ベストか何かが入り口だった記憶)
しかし本作(と、「昔には帰れない」)を読んで、
「あっ、この人は、実はSF作家じゃなかったんだ……」
と気づきました。
SFらしい点、といえば、登場人物たちは「プーカ人」という異星人で、ある任務を帯びて地球にやって来ている、という設定ですが、別にプーカ星が登場するわけでもプーカ星から連絡があるわけでもないです。
単に「主人公は変わった人間たち」としても話は通じます。
(彼らの能力である、語ったことが本当になる「バガーハッハ詩」や、幽霊の兄弟である「バッド・ジョン」なんかは、SFというよりファンタジーの領分ですよね)
ストーリーとしてもとっちらかっている印象。
後の作品に登場するウィリー・マッギリーなどの名前が登場しますが、本当に名前が出てくるだけで何もしませんし。
車で逃げるシーンとかプーカ楽器のシーンとか、華やかではあるけど本筋には何も影響しませんし。
そこがたまらないんだ、という人もいるのでしょうが。
結局のところ、
「地球人から他所者扱いされている一家が、親は死んだり精神病院に入ったり冤罪で投獄されたりし、子どもたちは元気にサバイバルしていく」
という話です。
残念ながら、私は楽しめませんでした。
「変わったSFを書く人だなあ、面白いなあ」
と思っていたのです。
(「お祖母さん」は、ハヤカワのオールタイム・ベストか何かが入り口だった記憶)
しかし本作(と、「昔には帰れない」)を読んで、
「あっ、この人は、実はSF作家じゃなかったんだ……」
と気づきました。
SFらしい点、といえば、登場人物たちは「プーカ人」という異星人で、ある任務を帯びて地球にやって来ている、という設定ですが、別にプーカ星が登場するわけでもプーカ星から連絡があるわけでもないです。
単に「主人公は変わった人間たち」としても話は通じます。
(彼らの能力である、語ったことが本当になる「バガーハッハ詩」や、幽霊の兄弟である「バッド・ジョン」なんかは、SFというよりファンタジーの領分ですよね)
ストーリーとしてもとっちらかっている印象。
後の作品に登場するウィリー・マッギリーなどの名前が登場しますが、本当に名前が出てくるだけで何もしませんし。
車で逃げるシーンとかプーカ楽器のシーンとか、華やかではあるけど本筋には何も影響しませんし。
そこがたまらないんだ、という人もいるのでしょうが。
結局のところ、
「地球人から他所者扱いされている一家が、親は死んだり精神病院に入ったり冤罪で投獄されたりし、子どもたちは元気にサバイバルしていく」
という話です。
残念ながら、私は楽しめませんでした。
2011年8月29日に日本でレビュー済み
奇想天外なユーモアSFをラファティらしいというのなら、その典型ではないかもしれません。
ユーモアはもちろんあるし、十分奇想天外なのですが...
子供らしい残忍さが強調されていたり、自由に振る舞うことの大きな代償を何でもないかのようにやり過ごしたり、ブラックとも違うけれど、生温さがない乾いた寒暖の差が激しいような世界。
イメージが先行するのであまり使いたくないですが、マジックリアリズムというのはたしかにわかりやすい紹介の言葉かもしれません。が、マジックリアリズムの手法で描かれる小説が、えてして読んでいるこちらがつらくなるような実感を伴うことが多いのに対して、あくまで自分とは違う人物を驚きとちょっとしたあこがれを持って見ているような印象です。
格好いい、というのは変かもしれませんが、でもそれが正直な感想という、ラファティの中でもさらに一風変わった魅力のある作品です。
ユーモアはもちろんあるし、十分奇想天外なのですが...
子供らしい残忍さが強調されていたり、自由に振る舞うことの大きな代償を何でもないかのようにやり過ごしたり、ブラックとも違うけれど、生温さがない乾いた寒暖の差が激しいような世界。
イメージが先行するのであまり使いたくないですが、マジックリアリズムというのはたしかにわかりやすい紹介の言葉かもしれません。が、マジックリアリズムの手法で描かれる小説が、えてして読んでいるこちらがつらくなるような実感を伴うことが多いのに対して、あくまで自分とは違う人物を驚きとちょっとしたあこがれを持って見ているような印象です。
格好いい、というのは変かもしれませんが、でもそれが正直な感想という、ラファティの中でもさらに一風変わった魅力のある作品です。
2006年3月28日に日本でレビュー済み
面白かったけど、私はとっつき易い短編の方が好きです。部分的な描写は秀逸、大好き!ですが、愉快なお話ではなく、少なくとも日本人の私には、移民について含むところがわかりにくく、難しかった。
でも、うまく説明できないけど、ラファティへの理解が、少し深まったような気がする。外国の人が読むと、どんな感想を持つのか知りたい。
でも、うまく説明できないけど、ラファティへの理解が、少し深まったような気がする。外国の人が読むと、どんな感想を持つのか知りたい。