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闇のオディッセー (シムノン本格小説選) 単行本 – 2008/11/30

4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

ダブルポイント 詳細
パリの高級住宅地に住む裕福な産婦人科医・パリ大学教授のジャン・シャボは、家族にも仕事にも恵まれた、49歳の人も羨む男。だが内実は裏切りと屈辱と恐怖にさらされている。ある夜、彼は死を、不幸の解決を求め、夜の街に船出する。
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商品の説明

著者について

1903-1989 ベルギーのリエージュ生まれ。18歳のときに「めがね橋」でデビュー。84編の〈メグレ警視シリーズ〉の他に300点以上の作品があり、世界中の販売部数は5億冊を超える。20世紀を代表する小説家。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2008/11/30)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/11/30
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 204ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309205089
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309205083
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

著者について

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ジョルジュ・シムノン
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上位レビュー、対象国: 日本

2008年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名探偵メグレ警視シリーズの産みの親で86年の生涯に300冊以上の著作を発表した仏文学の巨匠シムノンの初訳傑作文学小説を厳選して贈る「シムノン本格小説選」の第3弾です。初めにご注意申し上げますが、最初にあとがきから読まれる習慣の方に対して、本書の「訳者あとがき」には全体の筋書の要約が結末まで余す事なく完全に書かれていますので、今回は絶対避けられるように助言させて頂きます。本書はジャンル的にいうと、妻子がある裕福な家庭を持ち優秀な医師として職務に勤しんで何不自由なく暮らして来た男が、それでも心が充たされず軽はずみな過ちを犯した事が発端で、神経が参って不安定になり次第に追い詰められていく過程を克明に綴った心理サスペンス小説です。主人公の産科医シャボ医師は四十九歳とまだ働き盛りですが、これまでひたすらがむしゃらに働き続けて来た為に酒に頼りつつ日々大きな疲労と倦怠感に包まれています。若い頃に一緒になった妻との愛情生活も年々希薄になり、若い女性秘書と重ねた情事にも飽きて、ふと病院の宿直室で見かけた若い掃除婦の娘「熊のぬいぐるみ」に心惹かれ情を通じます。その後起きた悲劇が復讐者を引き寄せ、シャボ医師の心に不安感が蓄積されます。やがて彼は懐に物騒な拳銃を忍ばせて夜の街へ航海に出ます。
本書は大きな視点でいえば、現代社会に生きる人々が抱える不安と悲劇という事は出来るのですが、私にはどうも本質的にこの主人公が我儘勝手に過ぎるように思えて同情する気になれず最後まで感情移入出来ませんでした。ですから本書からは温かい感動は到底得られませんが、それでも物事が上手く行かなくなって絶望感に捕われてしまうと坂道を転げるように際限もなく落ちていって、すべてがどうでも良くなるという悲しい人間の性は確かな重みを持って伝わって来ます。やはり本書も犯罪を犯す人間の暗く悲しい内面を鋭く描いた著者ならではの力作だと思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年1月11日に日本でレビュー済み
問題を抱えた医師が解決の為、決断するが・・・というお話。

こう書くとよくある中年の危機小説に思えるであろうし、実際にそうですが、そこはシムノン、才筆でありふれたネタでも飽きずに読める作品になっております。

主人公が設定されている40代が今の私の年代と同じなので、窮地に陥った主人公の苦悩が手に取る様に判ってしまって嫌ですが、こういう風に時代や民族の違う人間にも訴求する小説を書ける所にシムノンという人の天才性を感じます。

シムノンに関しては、メグレも普通のフィクションも全て読みたいので、選集なんて言わずに全集にして頂きたいですが、こうやってある程度読めるだけでも僥倖です。ありがとうございます。

中年の危機を扱って普遍性のある小説。機会があったら是非。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年9月1日に日本でレビュー済み
 古代ギリシャ叙事詩オデュッセイアを元にしたスケールの大きそうな邦題(A・C・クラークの「宇宙の旅」シリーズの原題がこの言葉)だが、内容的にはごく地味な作品である。しかし、原題『ぬいぐるみの熊』から想像されるようなほのぼの系でもない。
 名声も富も手に入れた産婦人科医シャボ教授の、他人には想像できない悩みを描いた作品である。シムノンには一見満ち足りた生活からの逃避を描いた作品は、『モンド氏の失踪』等いくつかあるが、本作の主人公は自分が置かれた位置に留まったまま、苦しみ悩むのである。目立った行動、事件がラスト・シーン直前まではないため、作品はより内省的になる。
 しかし、訳者あとがきは結末バラシだけでなく困ったものだ。本作を映画化したのはルネ・クレマンではなく、『太陽が知っている』のジャック・ドレー監督だし、他の映画化作品タイトルも実際の邦題とは異なるなど問題が多い。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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