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すべての、白いものたちの 単行本 – 2018/12/26

4.3 5つ星のうち4.3 52個の評価

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砕かれた残骸が白く輝く。現代韓国最大の女性作家による最高傑作が遂に邦訳。崩壊の世紀を進む私たちの、残酷で偉大ないのちの物語。
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商品の説明

著者について

1970年、韓国・光州生まれ。2005年に『菜食主義者』で李箱文学賞、同作で16年にマン・ブッカー賞国際賞を受賞。他の邦訳書に、『少年が来る』、『ギリシャ語の時間』、『そっと静かに』がある

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2018/12/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/12/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 430920760X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309207605
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.3 x 1.8 x 19.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 52個の評価

著者について

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斎藤真理子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
(1)白、色彩を持たない色。

白。

色彩を持たない色。

他のどの色にも似ていない色。

目印になるものなど何処にも無く、誰一人いない、茫漠とした荒地のような、無のような、混沌のような色。

全ての色を削ぎ落とし、取り除き、退け、残った後の色。
全ての色の上に重ね合わせ、覆い尽くし、隠し去った後の色。

無数の色彩が回り集まる、その前の場所の色。
無数の色彩が壊れ散乱した、その後の場所の色。

これは、始まりの地点なのか?
それとも、終わりの地点なのか?

(2)三つの季節、そして、始まりと延期と再開。

春、ソウル。この本の発端。
いくつかの「白いもの」たちの単語が並べられる。
期待と疑問とためらい。答えることができない問い。
そして、開始の延期。

夏、ワルシャワ。

冬、ワルシャワ。再開。この場所から始めなければならない。「白いもの」たちは書かれなければならない。

(3)二つの場所、そして、内省。

ワルシャワと朝鮮半島。

二つの場所。この本は、この二つの場所で書かれたものである。
二つの場所で、記憶と光景が、白いものたちの中で、交錯する。
二つの場所が、この本を生み出した。

作者の故国、韓国のある朝鮮半島。そして、作者の小説を翻訳していた翻訳者に導かれて、訪れたポーランドの
ワルシャワ。

壊れ、損なわれた場所。
生と死、そして、修復の場所。

作者はその場所に立ち、その場所の意味を内省する。
そして、静かに、とてもとても強くその場所の意味が顕わになる。

この本は、壊れた破片を一つ一つ拾い上げ、掬い上げ、寄せ集め、繋ぎ止めるという行為の意味について書かれ
ている。
その行為について、「白いもの」たちを通して、その意味が語られる。

(4)ゆっくりと濾過され沈殿してゆくもの

逃げることなどできない、自分の中の傷痕のような記憶が、フィルムの断片のように再生される。
日常の中にある、ささやかだけど奇跡のような瞬間が、光の形として切り取られる。

そこには、血の匂いも少しする。死の匂いもする。やり過ごすことの難しい痛みもある。

記憶と光景はゆっくりと、濾過され、沈殿し、「白いもの」たちとなる。

(5)白、その色彩を持たないものたちの沈黙の音楽

白、沈黙の色。

その沈黙の中からひそやかに聞こえて来る音楽のような言葉たち。

主旋律として、生まれてからわずか二時間で死んだ作者の姉についての記憶が奏でられる。

呼びかける声。
届くことのない、なかった、声、言葉。

リフレイン (何度でも)

母と父、そして姉、彼ら、彼女らの語られることない思いが、ひそやかな音楽のような言葉たちによって、
奏でられる。

リフレイン (何度でも)

あふれでる。

声が。

(6)小さく、弱く、消えそうなもの、でも、確かなもの

「白いもの」たちのつぶやきに似た言葉。

それらの言葉たちによって、私の中にあたたかい、光のようなものが生まれることに気がつく。
闇の中から足音を立てることなく、忍び込むように、静かに、それはやってくる。

それは小さく、弱く、消えそうなものであるのだが、確かなものなのだ。

あたたかい光の方へ。

生あるものの方へ。

(7)文体、透明で柔らかく繊細なもの。

その文体は、水のように透明であり、純綿を紡いで織り上げた布のようにやさしく柔らかく、舞い降りる雪片の
正六角形の結晶のように精密にして繊細である。

しかし、その言葉は石板に刻み込まれた文字のように、あるいは、箴言のごとく、強く、毅然としている。

その言葉たちは、ゆっくりと時間をかけ、私の方へ顔を上げ、私を見つめる。それは、目をそらすことなく、
真っ直ぐに、私の方を向き、私の瞳の中に入り込む。

(8)まるで、生そのもののように、白、そのものように。

何度も、何度も、反芻するようにこの本の文章を読み返すのだが、その都度、その姿を、その印象を、その表情を
変えるのである。
一字一句、読み間違えることなく、読み損ねることなく、注意深く、読み進めるのだが、読むたびに、その文の
言葉の姿が、表情が、色彩が変容してゆくのだ。

何度読んでも、初めて読むかのような、初めて出会うかのような言葉。
何度読んでも、読み尽くすことができない言葉。

言葉の流れの中で、その流れの前後を見渡そうとするのだが、照らし出されるのは、足元の渦のような流ればかり。
文、それ自体が固有の時間を持っているかのように、文を読む度に、時間が流れ、動き、止まり、また、動き出す
のだ。

文字を追い、単語を追い、文を追うのだが、捕まえた途端に手の中から擦り抜ける魚のように、跳ね踊るのである。
全体を掴もうとすると、細部が隠れ、細部を掴もうとすると、全体が隠れる。

常に常に、変容してゆく言葉たち。
常に常に、新しいのだ。

まるで、生そのもののように。

まるで、白、そのもののように。

(9)「決別と哀悼」、そして、残されたいくつかの事柄。

「決別と哀悼」、これは、この本の146ページの第8行目に記された二つの言葉だ。

ワルシャワと朝鮮半島。二つの場所の意味。

残されたいくつかの事柄。
わたしの事柄とわたしたちの事柄。

わたしたちは本当に決別したのか? 何に対して?
わたしたちは本当に哀悼したのか? 何に対して?

そして、省略してはいけない事柄。

(10)白、何度でも

白。

無数の色彩の光が集まる焦点の色。

他のどんな色にでもなれる色。

壊れても壊れても、何度でも新しい色になれる色。

リフレイン、何度でも。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
光州事件が舞台の小説『少年が来る』を出版後、在ポーランドの翻訳者の誘いに乗って、ワルシャワで子どもと一学期間(夏から初冬)過ごした著者が書いた小説(と言うより散文詩)。
『少年が来る』自体、筆者の故郷での光州事件の犠牲者への鎮魂の作品であったが、本書も共通する。但し、本書は、生きている者(著者)が死者をどう鎮魂するか、ということの方に照明されている。また、死者たちは、まず筆頭に、生まれたその日に死者となった筆者の姉(たぶん名前もない)、そして光州事件の犠牲者たち、更にワルシャワ蜂起(1944年8月)の犠牲者たちである。
『少年が来る』での死体、『菜食主義者』での身体と植物、そうしたモノへのこだわりを感じさせた著者であったが、本書では、当のモノは、すでに消滅してしまっている。即製のおくるみの白い絹に包まれて埋葬された姉、焼かれまたは焼かれず埋められた光州の犠牲者、壁の前で銃殺されたワルシャワの犠牲者、報復空爆で破壊されたその壁(戦後に修復再建)。本書では、死者と直接かかわりのあるモノでなく、その魂(≒追悼する者の思い)が仮託され、生と死とのあわいにある白いモノたちが語られる。そうした白いものたちは、死者の側にも属しながら、著者にも触れうるものたちだ。だから、それらへの著者の思いは鎮魂となり言葉となる。それは、神をもたぬ著者の祈りである。
著者は光州から離れポーランドに来たものの、そこでワルシャワの死者たちに出会い、図らずも巡礼の旅となった。
僕は、韓国語は分からない。日本語の文章だけを読み、斎藤氏の訳は、とても内容にふさわしく美しい。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年10月30日に日本でレビュー済み
海外文学としては詩のようで読みやすいです。白と死産で亡くなってしまったお姉さんがテーマなんだと思いますが、これと言ったオチというか、結論はないです。生と死について考え、情緒豊かな浸りたい人には向くと思います。
2019年2月9日に日本でレビュー済み
韓国とポーランドの「すべての、白いものたちの」表情が、感受性豊かに文章化された詩的な本です。すてきです。

例えば、「白く笑う、という表現は(おそらく)彼女の母国語だけにあるものだ。途方に暮れたように、寂しげに、こわれやすい清らかさをたたえて笑む顔。または、そのような笑み」(101頁)

この本は、面白い本です。
日本語には「白く笑う」という表現はなさそうです。
下手くそなお笑い芸人には、あきれて白けてしまって笑うことはあっても。
日本語にも「面白くて笑う」という似たような表現はありますが、
韓国語の「途方に暮れたように、寂しげに、こわれやすい清らかさをたたえて笑む顔」
という情感は、日本語にはないような気がします。

韓国語で「白く笑う」ときには、顔面は白くなりそうです。
日本語で「面白くて笑う」ときには、面白くてたまらず、イヒヒ、ワッハッハと笑い過ぎて、顔面は真っ赤になりそうです。

この本は、白いものをめぐる短編小説集? なのでしょうか?
読み終わってみると、短い散文詩が連綿と連なった「詩集」のように感じました。

そして、書名の中の「白いものたち」にも色々あることに思いをはせました。
この本の活字が印刷された「白い紙」も色々に組み合わされていることに気づきました。
本の小口を少ししごいてカーブさせてみると、五種類の色の違う「白紙」が使用されているのが分かります。

1頁から32頁までは、少し赤みがかった白い紙。
33頁から80頁までは、少し黄色みがかった白い紙。
81頁から112頁までは、少しだけ黄色みが薄くなった白い紙。
113頁から160頁までは、真っ白な紙。
161頁から最終頁までは、茶色みがかった白い紙。

それは、文中の白い「乳」の色の変化のようです。

「一瞬、彼女は初めて胸に変化を感じ、体を起こして座り、ぎこちなく乳をしぼる。それは最初のうちは水っぽく、黄色がかっているが、やがて真っ白な乳が流れ出てくる」(43頁)

この本に使用されている各種の色合いの「白い紙(はくし)」は、
「白い乳(ちち)」の色合いの変化を読者に暗示させるために、
わざわざ違う色の混ざった白紙を使用したようです。なんて、装幀にこだわった本なのでしょう。

さて、この本の巻頭の、「白いものたち」の「目録」(7頁)に、「ちち(乳)」はありませんが、
「真っ白な乳」も「ははのちち(母の乳)」として仲間入りさせてはどうでしょうか。

この本の英語のタイトルは、“THE WHITE BOOK”

巻末の「作家の言葉」によれば、
「私の母国語で白い色を表す言葉に、『ハヤン(まっしろな)』と『ヒン(しろい)』がある。綿あめのようにひたすら清潔な白『ハヤン』とは違い、『ヒン』は、生と死の寂しさをこもごもたたえた色である。私が書きたかったのは「ヒン」についての本だった」(182頁)

“THE WHITE BOOK”(あの白い本)とは、
「生と死の寂しさをこもごもたたえた白色(ヒン)の本」ということなのだと理解しました。
この理解の上で、もう一度、読み直してみました。
最初よりずっと味わい深く、情感を感じ取ることができました。
白色(ヒン)は生と死のはざまにまたがった、白い境界線のように感じられました。

また、この本の頁に挟み込むための白い糸ひも(紐)の「スピン(ひもしおり)」も
一緒に「白いものたち」の仲間に入れてやりたいです。
真っ白で、「白絹」のようになめらかで、光沢があって、すべるような糸ひも。

この本の物語に戻ります。

死んだ「その赤ちゃんを」「白絹で何重にもくるんでやって、山に埋めたよ」と、「まだ五十歳になっていなかった」父は答えました。「産着が壽衣になった。おくるみがひつぎになった」(157頁)

白い「おくるみ うぶぎ」「壽衣」はみんな、あの赤ちゃんの「死」につながるものだったのです。

それなら、「白いものたち」の「目録」(7頁)の中に、
あの死んだ赤ちゃんを「何重にもくるんで」やった「しろきぬ(白絹)」も加えてやっていいですよね。

「おくるみ うぶぎ しお ゆき こおり つき こめ なみ はくもくれん しろいとり しろくわらう はくし しろいいぬ はくはつ 壽衣」(7頁)

そして、ははのちち(母の乳)、しろきぬ(白絹)も加わって。

この本は、生きるときの白いものたちは同時に、死ぬときの白いものたちにもなる、
ということを描いています。

人間、生きるときも死ぬときも、すべての、白いものたちのお世話にならざるを得ない宿命なのです。
白で始まって、白で終わる人生なのです。

「孤独と静けさ、そして勇気。この本が私に呼吸のように吹き込んでくれたものはそれらだった」(185頁)

《備考》
「正誤表」
箇所: 184頁
誤: 今のソファーベッド
正: 居間のソファーベッド
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月25日に日本でレビュー済み
光がないことで白いものたちがはっきりと見える。ひとりの人間へ深く深く潜っていくことで、視界が開ける。抽象度が高いようで、明らかな感覚や温度がある。詩のような、小説のような、形容し難い体験。韓国語で読めたのならどう感じるのか。日本語訳は繊細な色合いを丁寧に描いているなと感じました。じっくり時間をかけてもう一度読もう。と思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年5月4日に日本でレビュー済み
詩のような短い文章の断片が連なっている。
まるで日記を読んでいるかのよう。
ストーリーはないようで、でもある。

劇的な出来事は何も無く、ただひたすらに静かに己と対峙している、そんな感じ。

このような文章は初めて読んだような気がします。
文体が違うのかな?よく解らない。
でも何かが違う。

一つ一つの言葉が白く弱く光っている。 

私の文章能力では、その程度しか表現出来ませんが、とても素晴らしかったです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年2月14日に日本でレビュー済み
写真が入っていた。写真はいい。しかし、何を言ってるのか理解できない詩のようなものだった。詩としてとらえればいいのかもしれない。