血液型性格判断では、元祖とされる古川竹二と、大衆に普及した能見正比古がよく取り上げられるが、本書ではそれ周辺の状況が細かに記載されている。物語として面白い歴史資料という感じです。要旨としては・・
1930年代には路上で血液型を検査し、その血液型に適した職業を勧める者が現れた。
外務省の嘱託医であった新垣恒政が外務官にはO型が良いと外務大臣に要望したことが大阪毎日などで新聞報道された。
このような感じで様々なエピソードと写真が当時し、当時の人々がどれほど注目していたかという状況を思い浮かべやすい。
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血液型と性格の社会史 ハードカバー – 1991/5/1
松田 薫
(著)
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- 本の長さ231ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日1991/5/1
- ISBN-104309241247
- ISBN-13978-4309241241
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (1991/5/1)
- 発売日 : 1991/5/1
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 231ページ
- ISBN-10 : 4309241247
- ISBN-13 : 978-4309241241
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,110,012位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2013年11月1日に日本でレビュー済み
全体として非常に面白かった。
'@欧米との違いーなぜ日本だけなのか
欧米では、「血液型と性格」ブームは存在しないのだが、日本ではなぜか存在する。
その背景を20世紀初頭にドイツに医学留学を経験した日本人医師を中心に描いていく。
当時は社会的ダーウィニズムや優生学が流行するなかで”人種”をランク付けするという文脈で血液型が利用される。
しかしながら日本人にはB型が多く、それは日本人が動物に近いことを意味していた(動物にはB型が多い)。
そこで日本人の学者は血液型を人種の優劣という区分ではなく、より人類全体に普遍的な性格と結びつけていくのであった。
'A”血液型”という概念の浸透
血液型自体は1900年に発見されたものであるが、それが性格と結び付けられて市民に浸透していく前提として
血液型という概念を市民は知っておく必要があった。何も知らない状態から、現代の血液型信仰まで至る道が示唆される。
'B学者間での、「血液型と性格」論争の一応の決着
本書の後半の章では、この論争について描かれている。学者間の利害関係などもあり非常に生々しい。
しかし本書はこの部分の描写に終始してしまっていて肝心の”社会史”が描けていないように思える。
学者間での論争には決着がついているが、社会はどうなのであるおうか。そこをもっと知りたかった。
'@欧米との違いーなぜ日本だけなのか
欧米では、「血液型と性格」ブームは存在しないのだが、日本ではなぜか存在する。
その背景を20世紀初頭にドイツに医学留学を経験した日本人医師を中心に描いていく。
当時は社会的ダーウィニズムや優生学が流行するなかで”人種”をランク付けするという文脈で血液型が利用される。
しかしながら日本人にはB型が多く、それは日本人が動物に近いことを意味していた(動物にはB型が多い)。
そこで日本人の学者は血液型を人種の優劣という区分ではなく、より人類全体に普遍的な性格と結びつけていくのであった。
'A”血液型”という概念の浸透
血液型自体は1900年に発見されたものであるが、それが性格と結び付けられて市民に浸透していく前提として
血液型という概念を市民は知っておく必要があった。何も知らない状態から、現代の血液型信仰まで至る道が示唆される。
'B学者間での、「血液型と性格」論争の一応の決着
本書の後半の章では、この論争について描かれている。学者間の利害関係などもあり非常に生々しい。
しかし本書はこの部分の描写に終始してしまっていて肝心の”社会史”が描けていないように思える。
学者間での論争には決着がついているが、社会はどうなのであるおうか。そこをもっと知りたかった。