入門書ではないので、ある程度ニーチェに理解を持ってから読もうと、ニーチェ入門書を5冊ばかり読んで挑戦しました。
ところが、思ったよりも難しくありません。文章が柔らかく、専門用語で専門用語を説明するという愚を犯してもいないので、すらすら読めました。頁数も少ないので3時間ほどで読了。感想としては、どうやら「ニーチェを知っていないと」というよりは、「哲学を知っていないと」読めない本なのかもしれません。なぜなら、ニーチェという枠組みを超えて、その先に対する考察が多く見受けられたからです。なので、哲学関連の本になれていれば、ニーチェをあまり知らなくても読めるのではないかと思います。まあ、それでもニーチェを知っていたほうがより深く学べるのは確かだろうと思います。
内容的にはこれまでのニーチェ解釈を廃棄し、時にはニーチェ自身を批判しながら、その全体を解釈し直しています。史学的なイメージにあるニーチェ像にとらわれない、非常に独創的かつ鋭い解釈を展開しています。
この本自体が単純にニーチェの解説本ではなく、「哲学している」本であると思うので、より深い洞察を得たいと考えるならば、一読することをお勧めします。
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ルサンチマンの哲学 (シリーズ・道徳の系譜) 単行本 – 1997/5/1
永井 均
(著)
- 本の長さ151ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日1997/5/1
- ISBN-104309241891
- ISBN-13978-4309241890
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
道徳は今、われわれの眼であり光である。だからそれを見ることはできない…。ニーチェが「道徳上の奴隷一揆」と呼ぶ「ルサンチマン」とは何か? 話題の哲学者が初めてニーチェの真価に迫る哲学入門。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (1997/5/1)
- 発売日 : 1997/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 151ページ
- ISBN-10 : 4309241891
- ISBN-13 : 978-4309241890
- Amazon 売れ筋ランキング: - 513,973位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 452位ドイツ・オーストリアの思想
- - 896位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月12日に日本でレビュー済み
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ルサンチマンを、山カッコの私の永井さんが解説する、それだけで大いに興味があって購入した。
切り口がやはり新鮮だった。怨念が身近に感じた。
切り口がやはり新鮮だった。怨念が身近に感じた。
2020年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ところどころに雑な発言があるので、なんども読む気が失せた。例えば、P17の「M・シェーラーというつまらない奴が「道徳の構造におけるルサンチマン」というつまらない本を書いていますが、問題にするに値しません」この二行は著者が自分の考えを展開するのに必要だとは思えないし、必要なら説明すべきだと思う。吉岡友治に文章添削してもらうのがよい。
2017年4月9日に日本でレビュー済み
これまで何冊かニーチェの著作を読んできましたが、私の頭がついていかず半分も理解できませんでした。そこで時に興味のあったルサンチマンについて書いてあるこの本に挑戦したみたのですが、これがもう非常に分かりやすい。ようやくニーチェの言っていたことが分かりました。
2021年2月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は「復讐の哲学」と一緒。文庫版がいいか文書版がいいか好みの問題。