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リナックスの革命 ― ハッカー倫理とネット社会の精神 単行本 – 2001/5/26
ポスト資本主義の精神を徹底的に分析した、ネット・エイジに贈るバイブル!
組織の力に頼ることなく、「個」で勝負する時代。問題は、従来の価値観の中で競うことではなく、21世紀という時代を生きるスピードだ。常識にとらわれない新しい価値観やアイディアを、素早く実現できるのか。変化に迅速に対応できるのか。
それを、軽々とやってのけているのが、ハッカーたちだ。
10年前、ひとりの学生(であり、バリバリのハッカー)の発想から生まれたオープンソース・フリーソフトウエアの リナックス。今、新たなビジネスモデルとして世界中から注目されている。
この本の中で、創始者リーナス・トーヴァルズはこう語る。
「楽しくなくちゃ、仕事じゃない。真剣に遊ぶ、これがいいんだ」
ハッカー=リナックスに代表される、ネット社会の仕事とお金の新しい哲学が必要だ。
もちろん、誰もが気づいている。終身雇用が崩れ、大企業が崩れ、自分が何のために働き、何のためにお金を得て、何のために生きるべきかを考える時がきている、と。
著者のヒマネンは、インターネットとウエッブ(併せてネットと呼ぼう)が基盤となっているこれからの社会で、「ハッカー」とは、情報を皆がシェアすることがポジティブなことであり、オープンソースのプログラムを発展させることこそが命題と考えその義務を果たす人のこと、と定義し、さらにコンピュータに限らず何かに熱中することができる人こそ、ハッカーと呼ぶにふさわしい、としている。
この定義をもっと拡大解釈すると、何が見えてくるだろうか。ハッカーたちの挑戦は何を意味するのだろうか? ハッカーの論理でこの情報化社会を見ると、労働に対する新しい倫理観が見えてくる――いわば、マックス・ウェーバーの『プロティスタンティズムの倫理と資本主義の精神』に対する21世紀の『ハッカーの倫理とポスト資本主義の精神』が見えてくる。
ハッカーたちの社会に対する挑戦は、仕事に対する価値観の他に、お金に対する倫理観もある。ハッカーたちが活動する動機は、必ずしもお金ためだけではない。何かを創りだすこと、それがもたらす楽しみのため、などがある。もうひとつは、ネットで自由に表現をすること=すべてのネットへの自由なアクセス――ネシック(ネット倫理、とでも呼ぼう)にある。この3つ――労働に対する価値観、金銭に対する価値観、ネットの倫理――が、本書の3つの大きなテーマである。
この本は、リーヌスの友人でもあり、20歳の若さでヘルシンキ大学哲学博士号をとり、現在、28歳にしてカリフォルニア大学バークレー校の客員教授であるペッカ・ヒマネンと、全米の情報社会学の重鎮、マニュエル・カステル、そしてリーナスの3人が、1998年同校のシンポジウムでこのテーマについて意気投合し、始まった企画だ。論理は明快で、その姿勢は、ポジディブ。まさに、ネット・エイジのバイブル的書物である。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2001/5/26
- ISBN-104309242456
- ISBN-13978-4309242453
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商品の説明
商品説明
IT化が急速に進む社会で、リナックスに代表されるオープンソースの思想を軸に、どんな変化が起きているか、ポスト資本主義の精神を分析する。終身雇用、大企業の神話が崩れた社会では、自分が何のために働き、何のためにお金を得て、何のために生きるべきかという新しい哲学が必要とされている。ハッカーたちが社会に挑戦する動機として、何かを新たに作りだすことや、それがもたらす結果を楽しむためなどがある。本書では、常に時代の基盤となるテクノロジーを生みだしてきたハッカーたちのこういった視点や倫理観のなかに、新しい時代にふさわしい新しい哲学を求めている。
速くて大きな変化に満ちた情報化社会のなかで、どのようにして新しい枠組みを作っていくか、そしてその新しい枠組みのなかでどうやって生きていくかを考えるための1冊。(近藤大介)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2001/5/26)
- 発売日 : 2001/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4309242456
- ISBN-13 : 978-4309242453
- Amazon 売れ筋ランキング: - 465,599位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 381位情報社会
- - 479位Linuxオペレーティングシステム
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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これはコンピュータとかネットワーク情報に関心のある人だけでなく、
現代に生きる全ての人が読むべき本だと思った。
著者ペッカ・ヒマネンはフィンランドの哲学者で、
ハッカー倫理の意義を、プロテスタンティズムの倫理(とそれに連なる自己啓発本)
との対比によって浮き彫りにしている。
それはアカデメイアと修道院との対比である。
彫りの深い考察とはこういうものだ。
アカデメイアに生きるか、修道院に生きるか、どちらが幸せか、考えてしまう。
日曜日と金曜日の比喩も、とても面白い。ユーモアもある第一級の書物。
題名は『リナックスの革命』とあるけど、決してOSとしてのリナックスの話ではなく、ハッカー社会と現代社会の労働倫理の話の比較が中心。
現代の仕事観は、プロテスタンティズムの仕事観から来ているというのはそのとおりで、それは、キリスト教社会ではない資本主義社会である日本でも同様である。働くことは喜びというよりは、奉仕に近い。ほとんど奴隷としての労働だ。
仕組みの一部として、働くということはまさにそんなことなんだろう。
それに比較して、ハッカー社会は楽しみと仲間の称賛を目的にしている。
単純に言えば、なんてすばらしい労働。こんなに単純化していいのかどうかわからないが...
それよりも、現代のPDブーム(Personal Deveropment)、自己啓発ブームの話が面白かった。そこで挙げられている内容は正にプロテスタンティズムの仕事観。最近の日本の成功本、仕事術本はほとんど、それの焼き直しだ。
たしかに、成功するためには努力しようっていうのは必要だけど、それだけじゃね。仕事は楽しくないと。
であってリナックスとは関係がありません。リナックスについては第4章に他の本
でもよくあるリーナス・トーバルズ氏のリナックス開発の歴史がちょこっと載って
いるだけであとは労働倫理、金銭倫理、ネット倫理という具合にハッカーとすら
あまり関係が無いような内容でした(とくに後半)。これを「リナックスの革命」
と銘打って売るなんて河出書房さん、ひどすぎます・・・。
巷の自己啓発本に違和感を覚えた人はこれを読めば、自分の価値観を後押ししてくれることだろう。「好きだから(仕事)やってんだ」ってね。
私は残業・休出がずっと続き、仕事に対する意欲がなくなった時に、これを読み、自分の働く意味を見つめなおしました。
他の国からのトップレビュー
Ademais, ainda tem dois textos muito interessantes escritos por Linus Torvalds e Manuel Castells que valem a leitura.
É importante frisar que o livro foi escrito na virada do século, publicado em 2001, então, assim, após mais de 20 anos é possível ver algumas coisas que estão datadas. Ainda assim, mantém-se como um livro muito bom para ser usado de referência.
Although I would not classify myself as a hacker in the strictest sense of the definition, most people would consider me to be one. I find most of this information to be commonly known or discussed amongst the geek community, but it's great to have such keen insight packed in to this small book. Even if you're familiar with hacker culture, it's always insightful to look at subjects through the eyes of others.