私より前に★一つしかつけず、軽々しくもレビューを書いた人へ。ここで論争しようとは思いませんが、これだけははっきりと言いたい。あなたはフーコーの著書『古典主義時代における 狂気の歴史』、『臨床医学の誕生』および『言葉と物』を本当に読んできたのですか?
私はそう疑問を抱かずにはいられません。これらの著書を読まれてきた方にとっては、ずばりこの『知の考古学』が、それらの方法論であり、より厳密なる読解を支えてくれるものとは思えないのでしょうか? 確かにその『読み』は簡単なものではありません。また現時点で「新装版」とされていますが、翻訳もまた「かたい」と言わざるを得ないでしょう。しかし、本書『知の考古学』をあからさまに否定される方は、前述の『狂気の…』『臨床医学…』『言葉…』を何らかのかたちで排除/抵抗しているのではないでしょうか?
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知の考古学(新装版) 単行本 – 2006/2/21
- 本の長さ372ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/2/21
- ISBN-10430924369X
- ISBN-13978-4309243696
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/2/21)
- 発売日 : 2006/2/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 372ページ
- ISBN-10 : 430924369X
- ISBN-13 : 978-4309243696
- Amazon 売れ筋ランキング: - 804,833位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 610位フランス・オランダの思想
- - 667位考古学 (本)
- - 1,477位西洋哲学入門
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年3月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フーコーの考え方を学ぶうえで大切な書物という事で読んだが、極めて難解な書物である。確かに翻訳を批判する方が多いこともうなずけるが、原文が難解なものであることも容易に察することが出来るので、あまり訳者を悪く言えない。
しかしながら浅学ながら読み深めていくと、知の在り方を問うことを考古学と述べるセンスにはさすがという思いを抱く。難解な書物であるが、言いたいことが理解不能な書物ではないので、彼の思想に興味を抱くものならば一読の価値はあろう。改定新訳も出ることになったので、改めて彼の知への問いに触れていきたい。
ただ、気軽に読める類の本ではないことは間違いない。
しかしながら浅学ながら読み深めていくと、知の在り方を問うことを考古学と述べるセンスにはさすがという思いを抱く。難解な書物であるが、言いたいことが理解不能な書物ではないので、彼の思想に興味を抱くものならば一読の価値はあろう。改定新訳も出ることになったので、改めて彼の知への問いに触れていきたい。
ただ、気軽に読める類の本ではないことは間違いない。
2011年9月24日に日本でレビュー済み
てっきり新約が出たのだと思っていた
他のフーコー著作を読む限り翻訳に問題があることは明らか
出版社の良心を疑う
他のフーコー著作を読む限り翻訳に問題があることは明らか
出版社の良心を疑う
2010年6月28日に日本でレビュー済み
翻訳がひどくて、読み進める気が減退しました。誰かに改訳していただきたいですが、翻訳権の問題で無理なのでしょう。しかし、読まないわけにもいかず、たいへん遺憾です。
2005年10月16日に日本でレビュー済み
フーコーの著作を読んでいるとその博学な知識にまず打ちのめされる。所謂古典などは大学時代に全部読み終えて、研究者になってからはマイナーな近代のありとあらゆる著作を片っ端から読んだ形跡がある。それは「言葉と物」の注などを見れは推測できよう。その読書量たるや凡人には太刀打ちできないフォトグラフィック・メモリーであったようだ。その光景を古いBibliotheque Nationale de Franceの閲覧室で目の当たりにした日本人学者がいると旧知のフーコー研究者に聞いたことがある。
さて本書でのフーコーの眼差しは、人類の知識史を縦断し、古典の成果を一切捨て去り、新たな知の位置づけを模索した一書である。ニーチェも、マルクスも、フッセルも、ハイデガーも、ソシュールも描けなかった知のあり方を考古学という関係性において再定義しようとする。言説と実践、この極めて人間的な倫理問題へのパースペクティヴを提供しようとする。明らかに近代の抱える問題を1968年前後に考えていたのは同時代的に極めてラディカルな社会運動の闘士であったフーコーの面目躍如たる痕跡を思想史に残した。その関係性が考古学であり、アルシーヴなのである。刺激的で10年ぶりに再読し始めている。
文庫で新訳が出た、これは目から鱗、新訳をお勧めする。
さて本書でのフーコーの眼差しは、人類の知識史を縦断し、古典の成果を一切捨て去り、新たな知の位置づけを模索した一書である。ニーチェも、マルクスも、フッセルも、ハイデガーも、ソシュールも描けなかった知のあり方を考古学という関係性において再定義しようとする。言説と実践、この極めて人間的な倫理問題へのパースペクティヴを提供しようとする。明らかに近代の抱える問題を1968年前後に考えていたのは同時代的に極めてラディカルな社会運動の闘士であったフーコーの面目躍如たる痕跡を思想史に残した。その関係性が考古学であり、アルシーヴなのである。刺激的で10年ぶりに再読し始めている。
文庫で新訳が出た、これは目から鱗、新訳をお勧めする。
2009年6月18日に日本でレビュー済み
これは言葉の遊びの本で、考古学の本ではありません。
主題が飛び回り、何を主張したいのかよく分かりません。言語?歴史?心理学?。
問題を解決しようという切実さが感じられません。原著を見ていないので作者か訳者かどちらの責任か分かりませんが、訳者も分かりやすく読者に伝えようという意欲がないようです。言表領野、言説、統辞、審級といった用語を使いこなせる方は読むのに苦労しないかもしれません。
次の文を一読して意味がつかめたら素晴らしい。「この現存の領野においては、うち立てられた諸関係は、実験的検証、論理的有効化、純粋で単純な反復、伝統や権威によって正当化された承認、注釈、隠れた意味作用の探求、誤謬の分析、などの秩序に属することになりうる。」(88ページ) どうですか。
主題が飛び回り、何を主張したいのかよく分かりません。言語?歴史?心理学?。
問題を解決しようという切実さが感じられません。原著を見ていないので作者か訳者かどちらの責任か分かりませんが、訳者も分かりやすく読者に伝えようという意欲がないようです。言表領野、言説、統辞、審級といった用語を使いこなせる方は読むのに苦労しないかもしれません。
次の文を一読して意味がつかめたら素晴らしい。「この現存の領野においては、うち立てられた諸関係は、実験的検証、論理的有効化、純粋で単純な反復、伝統や権威によって正当化された承認、注釈、隠れた意味作用の探求、誤謬の分析、などの秩序に属することになりうる。」(88ページ) どうですか。