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「死ぬ自由」という名の救い----ネット心中と精神科医 単行本 – 2006/2/21
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/2/21
- ISBN-104309243703
- ISBN-13978-4309243702
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登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/2/21)
- 発売日 : 2006/2/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4309243703
- ISBN-13 : 978-4309243702
- Amazon 売れ筋ランキング: - 805,755位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,461位臨床心理学・精神分析
- - 11,950位心理学入門
- - 12,731位心理学の読みもの
- カスタマーレビュー:
著者について
●今一生(こん・いっしょう) ライター・編集者
https://createmedia2020.blogspot.com/
1965 年、群馬県高崎市生まれ。
千葉県立木更津高校卒。
早稲田大学第一文学部除籍。
コピーライターを経て、1990 年 10 月からフリーライター&編集者。
1997 年、親から虐待された人たちから公募した手紙集『日本一醜い親への手紙』3部作を Create Media 名義で企画・編集。角川文庫版も含め 30 万部のベストセラーに。芥川賞作家の村上龍氏から対談を申し込まれる。
1999 年、被虐待児童と DV 妻が経済的かつ合法的に自立できる本『完全家出マニュアル』(同) を発表。そこで造語した「プチ家出」は流行語に。
その後、家出できない被虐待児童を取材し続け、彼らに自傷・自殺未遂の経験者が多いことから 15 年以上、300 人に上る自殺経験者と付き合い、『生きちゃってるし、死なないし/リストカット&オーバードーズ依存症』(晶文社)、『「死ぬ自由」という名の救い/ネット心中と精神科医』(河出書房新社)を発表。
一方、自殺の誘因となる社会的課題をビジネスの手法で解決する「社会起業家」の働き方の取材を続け、日本初の「47 都道府県別・社会起業家リンク集」を作成。
2007 年、東京大学で自主ゼミの講師に招かれ、1 年間、社会起業を教える。
2008 年 7 月、『社会起業支援サミット』を早稲田大学で開催。全国から社会起業家 10 団体と市民 300 人を動員し、社会起業家の認知向上を支援。
2009年は全国の大学生に『社会起業支援サミット』の地元開催を呼びかけ、27 都道府県で実現。
2018年からは、『子ども虐待防止策イベント』を全国で開催中。
著書に、社会学者の宮台真司氏や作家の田口ランディ氏らと対談した『家族新生』(ワニブックス)、『子ども虐待は、なくせる』 (日本評論社)など多数。
Create Media名義の編著に『日本一醜い親への手紙 そんな親なら捨てちゃえば?』(dZERO)、『子どもたちの3.11』(学事出版)など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「どうしてこんなに詳しく知っているのか」と喜ばしい疑問を感じたのが印象的でした。
何となく表紙が目に付いた、その記事とは無関係なこの本を選び読みました。
在りのままの現実が記されています。
人の人生を見聞するときの重みは時に本から伝わってくることがあります。
私はここに書かれていることがある程度理解できましたので、具合を悪くしながらも重々しく読みました。
内容はタイトルに尽きるものだと思います。
眠剤と練炭の話、淡々としていて他者に無関心で繋がりにくい社会の有り様・殺伐さが如実に現れた場面のような気がします。
自傷する人たちやネット心中に走る人たちと共に語り、格好悪かった頃の自分を曝し、自分自身の体験を探る中で「ココロ系」から「カラダ系」へのバラダイムシフトが『自分を嫌い続ける苦しさ』からの唯一の脱出口なのだと著者は位置付ける。
ネット心中の心理的構造、自傷の現状と根底、精神科医(一部の心ない医師たちの立場であって欲しいと願うが)たちの実情など、本書以外では全く目にする事のできない『今の日本にとってかなり大きな問題のホントのところ』満載。
心のプロも、心のプロにならんとする方も、自分や周囲の心の問題で悩んでいる方も、必読間違いない。
他の方の評価が軒並み高かったことと、「〜ネット心中と精神科医」というサブタイトルにひかれて購入しましたが、現在の日本の精神科医療についての掘り下げはほとんどありません。
著者自身があとがきに書いているとおり、「僕の本はどれも読者の読解力が問われる」のでしょう。この本の直前に読んだ矢貫隆の「自殺−生き残りの証言」の方がはるかに「読者の読解力」に頼ることなく読み応えのあるものでした。
巻末に収録された信田さよ子氏との対談は面白かったので星二つとします。
読解力のある方にはお勧めかもしれませんが、うつ病で思考力の落ちている方にはお勧めできません。しかし著者が主張するように「カラダ系」の運動療法を実践出来ればうつ病も回復するかもしれません。でもそれが出来ないのがうつ病なんですよね。この様に書くとそれこそ著者から精神科医に薬漬けにされていると反論されそうですが。
メールに基づく子供の犯罪被害を抑止するためには大変良い書だと思います。そのようなタイトルであれば星五つの価値はあります。
内容も視点も変わっていていいと思いますが、私のように岩波新書的な本を求めている人には向かないし、そういった本を読んでいる方にとっては少し読みにくいかもしれません。
本の評価については内容はさておき、本の内容を誤解させた紹介文がのせられている点、精神論傾向が強く読みにくかった点の二つの不満があり★一つです。
〜系とかレッテルで一括りにし、自分の考えと合わないものを馬鹿と平然とのたまう。
そうとう狭い世界の体験と、自分の旺盛な想像力で書き上げられた最高の駄文。
資源の無駄なので、著者には転職をおすすめしたい。
それから、Amazonで自分の本のレビューを見て、後書きでレビュワーを侮辱するのは
みっともないんで止めたほうがいいですな。
その程度の知識から入って1冊読み終わって一番に感じたことは、
大切な人を自殺という形で別れざるをえなかった喪失感の大きさだ。
喪失感だけでなく無力感をもその人を襲うようにも感じた。
故に自殺を望む人たちの意志を尊重はするけれど、その前に見てほしい、考えてほしいことを何度も訴える。
精神科でのクスリの副作用
倦怠感に蝕まれるクスリではなく、カラダを見直す方法。
アタマが一杯一杯になったら、運動することで自律神経にもいいし自信にも繋がる運動をまづする。
子供を持つ親に対しても、プライドに固執しようとすることに嫌悪し、
子供といかに会話することが大切か怒りを混ぜ語る。
内にこもって迷っている人、大切な人が自己嫌悪に縛られている人
そういう人には★が5になるかもしれない
著者は、「自傷ラー」達と10年以上にわたって交流を続けてきたフリーライター。「精神科医に殺される前に僕の友達の話を聞いてくれ」に始まり、精神科医と患者の関係は監禁男と女の関係と同じ、日本の医療が自傷癖を治せない理由、...。
「本気で」ネット心中したい人には、「ネット心中 シュミレーション小説」まで用意され、それはまた、ネット心中に至る人の心理を知りたい人のニーズを満たす。ネット心中は、通り魔殺人に近似し、それらは日本の「自爆テロ」と言い切り、1965年生まれの自分史と社会史を重ね合わせて描き、ネット心中・リスカ・オーバードーズの社会学的分析にもなっている。精神医療に過剰な期待をかける「自傷系」の人には、その限界をハッキリと伝え、自傷系の子どもに翻弄される親には伴走する覚悟を説く。多剤大量療法の批判を浴びる、精神医療を正当に批判している箇所もある。同時に、そんなことになりがちな理由も、さらりと、しかし、ちゃんと触れている。
「自傷ラー」の嗜癖状態から抜け出したい人には、「ココロ系」から「カラダ系」へと説き、ネットや携帯は「脱社会」の人間関係を広げる武器でもあるが、そもそも「自己責任」で使うもの、とキッパリ。「自傷ラー」達を疎んじ本気で伴走しようとしない、社会や身近なヒト、辞めさせようとする、精神科医や大人たち...、彼らは、ネグレクターとイネーブラー、である。
全体を通読するに、この本は、それぞれの立場から、いかようにも読めてしまう。よく出来ているなぁと感心してしまった。
巻末には、2001年の信田さよ子氏との対談が納められ、本書は、著者の、嗜癖系からの「リカバリー宣言」の書−−「一歩先行くヒト」(モデル)呈示の書、とも読める。