無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
哲学者廣松渉の告白的回想録 単行本 – 2006/3/16
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2006/3/16
- ISBN-104309243746
- ISBN-13978-4309243740
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2006/3/16)
- 発売日 : 2006/3/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4309243746
- ISBN-13 : 978-4309243740
- Amazon 売れ筋ランキング: - 261,576位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 135位日本思想史
- - 329位日本の思想(一般)関連書籍
- - 351位東洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年4月11日に日本でレビュー済み
自ら病床に伏しながら語った本です。あの、廣松流の漢字を駆使した文体とはかけ離れた素顔の廣松渉の人生の奇跡を語ってくれています。もう、死期を予兆していたのか、語り口調は非常に穏やかでその中にも燃える物があります。福岡出身だったと言うのですが、実は山口県山陽小野田市出身だったとは知りませんでした。山口という所は保守地盤で有りながら廣松氏や共産党の宮本元議長などと革新的な人も生み出す土壌なのだろうかと思いました。廣松渉に関心のある人は是非にでも手にとって読んでもらいたい本です。何せ自ら語っている本なのですから。
2006年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
聞き取りから十年を経ての刊行というのは、おそらく氏の絶筆の評価をめぐる複雑な事情があったのだろう。でも十年あったんだから事実関係の整理はもう少しちゃんとすべきだったのでは(例えば武藤一羊が都立大大学院にいることになっている。彼は東大中退)。
まず朝鮮戦争期の話が面白い。「次は第三次世界大戦だ」と武装闘争を覚悟する下りは、ご本人は日本人一般にあったというが、じっさいは九州という地理的に限定された経験だったんだろう。その非エリート的な立場からの体験的語りは面白い。それから広松氏自身は共産党というよりも、「国際派」への帰属意識が強いことがよくわかる。党籍があるんだかないんだかという状況のまま、「除名」「追放」というきっちりした分け目がないまま、活動にまい進していくさまは、「除名」が精神史的な画期あるいはトラウマになっているあまたの活動家とは違い、実にユニークだ。
聞き取りは三日間しかできなかった。もっと深めてききたいことがあったろうに、残念だ。
まず朝鮮戦争期の話が面白い。「次は第三次世界大戦だ」と武装闘争を覚悟する下りは、ご本人は日本人一般にあったというが、じっさいは九州という地理的に限定された経験だったんだろう。その非エリート的な立場からの体験的語りは面白い。それから広松氏自身は共産党というよりも、「国際派」への帰属意識が強いことがよくわかる。党籍があるんだかないんだかという状況のまま、「除名」「追放」というきっちりした分け目がないまま、活動にまい進していくさまは、「除名」が精神史的な画期あるいはトラウマになっているあまたの活動家とは違い、実にユニークだ。
聞き取りは三日間しかできなかった。もっと深めてききたいことがあったろうに、残念だ。
2021年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『〈近代の超克〉論 ―― 昭和思想史への一断想』を愛読しました。エピステーメー叢書です。冨山房百科文庫における『近代の超克』とワンセットでした。私は、当初、河上徹太郎氏の果たした役割の研究からはいったのです。
廣松氏による問題整理は、大いに参考になりました。しかし、おそらくその内容の真意に近づけたのは、講談社の学術文庫に入ったものを読んでからです。これだけのメンバーが絡む企画ですと、下調べは無限大の作業です。郷党の先輩である吉満義彦氏の読解には、結局、岩下壮一氏、小林珍雄氏と対象範囲が広がっていき、西田哲学派の人々にまでふくれあがり、資料総覧に下準備の手間がかかりました。でも楽しくて。
はやく亡くなってしまって残念でした。お伺いしたいことがたくさんありましたのに。そして、わたしは、直接会いに伺うタチの人間なので、本当に自身の時間の無駄遣いが惜しまれます。
本書は自伝的回想録です。その内容の是非など身の程知らずなので検討いたしません。読んであとは黙るのみ。
廣松氏による問題整理は、大いに参考になりました。しかし、おそらくその内容の真意に近づけたのは、講談社の学術文庫に入ったものを読んでからです。これだけのメンバーが絡む企画ですと、下調べは無限大の作業です。郷党の先輩である吉満義彦氏の読解には、結局、岩下壮一氏、小林珍雄氏と対象範囲が広がっていき、西田哲学派の人々にまでふくれあがり、資料総覧に下準備の手間がかかりました。でも楽しくて。
はやく亡くなってしまって残念でした。お伺いしたいことがたくさんありましたのに。そして、わたしは、直接会いに伺うタチの人間なので、本当に自身の時間の無駄遣いが惜しまれます。
本書は自伝的回想録です。その内容の是非など身の程知らずなので検討いたしません。読んであとは黙るのみ。