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孤独の科学---人はなぜ寂しくなるのか 単行本 – 2010/1/20

3.7 5つ星のうち3.7 9個の評価

脳と心のしくみから、遺伝と環境、進化のプロセス、病との関係、社会・経済的背景まで――様々な角度から孤独感のメカニズムを解明し、「つながり」を求める動物としての人間の本性に迫る。
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商品の説明

著者について

ジョン・T・カシオポ:シカゴ大学ティファニー・アンド・マーガレット・ブレイク殊勲教授。科学的心理学会元会長。認知・社会神経科学センター所長。「社会神経科学」の創始者の一人。
ウィリアム・パトリック:ハーヴァード大学出版局などを経て著述・執筆協力専業となる。数々の著名人の作品を編集し、ベストセラーを世に送り出してきた。「ジャーナル・オブ・ライフ・サイエンス」誌の創刊者・編集人。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 河出書房新社 (2010/1/20)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/1/20
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 374ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4309245064
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4309245065
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 9個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
英語の原題は『Lonliness: Human Nature and the Need for Social Connection』、つまり社会的につながることの重要性が本質的なテーマになっている。孤独というのはそのつながりが欠損している状態であるが、それによって引き起こされる問題は非常に多面的であり、本書の議論も多岐にわたっている。前半は社会的なつながりにまつわる生理学と脳科学の解説、中盤は人間にとっての社会的なつながりに関する生態学的・進化論的な考察、後半は健全な社会的なつながりを取り戻すための社会学的・心理学的な処方箋を論じており、幅広く知的好奇心を満たしてくれる。

現代社会に見られる孤独という問題は、技術的にも文化的にも個人の自立を促してきた文明の副作用であり、一見すると極めて社会学的な現象のように思える。しかし孤独感とは、実際には進化を通じて必然的に実装されてきた生理機能でもあり、それはヒトという種に固有の繁殖形態と生存環境に起因するという。事実、「自分は孤独である」という主観的感覚は、生理的基盤を通じて身体と認知機能に悪影響を及ぼし、結果として個人にも社会にも深刻な問題を引き起こす。

話題のネタになりそうな面白い話も豊富だ。例えば、身体的な接触という皮膚への刺激によって、孤独感を抑えるホルモンが分泌されるらしいが、それは消化器官という内面の皮膚への接触、つまり食事によっても同じ効果が得られるという。だから孤独な人は人恋しさからの過食で太りやすい、という嘘のような本当らしい話とか。

個人と社会の両面から孤独への対処法を説く終盤部分は、宗教や伝統の効用と起源に迫るようでもある。ただし、そこで語られているのは欧米社会の問題であるため、日本人の読者が自国や自分自身の問題に対してこの本から指針を得たいのであれば、当然、独自の仮説を構築する必要があるだろう。

あとは、孤独の裏返しである「拒絶の科学」もあるのなら読んでみたい。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年1月15日に日本でレビュー済み
人間は、群れれざる得ないようにように出来ている。
孤独に恐怖/ストレスを感じる。
進化の帰結であり、遺伝へ組み込まれている。

例えば宗教は、この視点から考えると、なぜ世界各地で生まれたか、それぞれに違いがありつつも似た発展、収束したかわかるような気がする。

○孤独の影響/問題の3要因
・社会的断絶に対する弱さ
ストレスが強い
・自己制御力が弱くなる
避けがたい
・他社に対する心理的表象
ネガティブに物事を考えて、負のスパイラルに入る

何にしても、孤独感は主観できまる。認知療法等の効果の可能性はここにある。

○健康への影響の仕方の整理。5つの経路
→タバコや、肥満以上に健康に害する。研究結果

○チンパンジ、ボノボの研究。さるの社会性、ストレス社会。それぞれの適応。チンパンジ、規律。チンパンジはストレスに苦しんでいる。
ボノボ、性愛?。チンパンジーは年功序列、社会性を発揮できないとストレスで吐く。

○コンピューターアルゴリズムのゲームの話。
しっぺ返し戦略が単独では一番強く。協調戦略が取れるならそれがさらに強い。

健康、富、幸せすべてを得るためには、孤独を癒す必要。
→人間関係が豊かになれば、すべてついてくる。

☆人間らしい、すばらしい第3の適応は、他人に善意を与えること。他社に手を差し伸べること。
それによって、幸せになれる。
収入の増加は、最低限の幸せに必要。だだし、多くても幸せの増加には貢献しない。

原始社会の適応としての孤独へのストレスは、現代社会の自立化/孤立化とミスマッチを起こしている。

孤独な人は認知が歪み、ネガティブになる。人を信じられない。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月18日に日本でレビュー済み
 アメリカの心理学者らによる、人と人との結びつきの大切さを謳いあげた本です。本書の重要なバックグラウンドに個人主義志向の強いアメリカ社会が抱える孤独の問題があります。

 ます指摘しておきたいのですが、著者らはドーキンスが利己性一辺倒で押しまくっているような書き方をしていますが、ドーキンスは利他性についても多く言及しており、「利己的な遺伝子」からどのように利他性が導き出されるかについて詳細に解説しています。

 著者たちのような、利他性を「ひいきにする人」たちが常に陥りやすい解釈は、「まず利他性ありき」です。それがいかに大きな誤りであるかをドーキンスがいくら指摘しても、利他性礼賛の人々は聞く耳を持ちません。

 アメリカ人向けに書かれたために、他人とのつながりの重要性が必要以上に強調されていますが、それは同時に、一方的で理不尽な押しつけを招く恐れがあります。ただでさえ世間の論理の中でつぶされる個人が後を絶たない日本社会で、この本がいいように利用されることを恐れます。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月15日に日本でレビュー済み
「孤独」をキーワードに、
孤独は、なぜうまれるのか?
そして、孤独になるとどうなるのか?
といった事が、
遺伝子的側面、脳的側面などの多角的切り口で
説明されてます。

そして、最後には孤独を避ける方法までも提示されてます。
そこに至る解答も、また興味深い。

そしてソーシャルメディア上における重要なキーワード「つながり」。
また、得にもならない情報をなぜ発信するのか?
なんて事も、垣間見えてきます。

それは、amazonでレビューを書く事も結局、そうなんですよね。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年7月16日に日本でレビュー済み
本書は、人生と孤独感と<社会的つながり>についての研究書である。

原題は「Loneliness: Human Nature and the Need for Social Connection」。
直訳すると、『孤独:人間の本質と「社会的つながり」への欲求』となるのだろうか。

著者は、孤独を、『社会的つながりに対する欲求が充たされていないと「感じる」こと』と定義し、身体的な痛みや飢えや渇きと同様、孤独感も人間にとって重要な機能を果たすという。
そして、この機能と社会的認知能力にそれが与える影響を理解することが、より健全で豊かで幸せな人生を送るうえで、ひとつのカギになると考えている。

ところで、著者の文体(翻訳)は、まるで初期の村上春樹作品のようで味わい深い。

(僕が)日常的に最低限必要とする社会的つながりは、遺伝のせいで<強>に設定されていた。大人になった頃には、何かを変える必要があるのはわかっていたのだが、ただ、その「何か」を少し取り違えてしまったのだ。

(羊男の)遺伝的なサーモスタットと言えば、はるかに<低め>に設定されていた。実際、(羊男は)独立独歩を好んだ。それにもかかわらず、彼もまた、しばらく孤独感に悩む状態に陥った。暮らす場所に劇的な変化があったからではなく、親密な社会的環境に劇的なミスマッチが生じ、他人と心を通わせられなかったからだ。

この「遺伝的なサーモスタット」という章では、ご丁寧にも双子も登場する。これも村上作品と同じ。

孤独感の強弱には、環境的要素と遺伝的要素があり、両者を区別する標準的な方法は、遺伝的に100%同じ一卵性双生児を長期間研究することだ。

文体を追うだけでも楽しめる本である。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月21日に日本でレビュー済み
本書によると、人類は、もともと生存のために群れて住んでいた歴史があり、脳や体の仕組みが集団生活向けにできているため、孤独に対して不安や恐怖を感じるのだという。DNAに孤独を忌避する遺伝子が組み込まれているのだ。孤独に対する感度は遺伝で決まり、人によって孤独耐性は異なり、ある人にとっては耐え難い孤独感をもたらす状況を、そうでもないと感じる人もいる。共通していえるのは、自分の耐性を超える孤独に直面すると、人は身体的精神的機能が低下して、その孤独から脱出したいのにもかかわらず、逆に人を遠ざけてしまうような言動をとってしまうようになるという。

先日、NHKで「無縁社会」をテーマにした討論番組をやっていて、まさに「放っておいてほしい人もいるのではないか」という話が出ていたが、「放っておいてほしい」ように振る舞う原因として、その人の孤独感が強すぎて、自分をコントロールできなくなっている可能性があるということを本書は示唆している。本書では、強い孤独感が続くと健康が損なわれることを実証した実験結果も紹介されている。「無縁社会」は結局は高負担の社会になっていかざるを得ないということである。

巻末では孤独感から脱出するためのステップも紹介しているが、煎じつめれば「まず自分の境界を越えて他者に手を差し伸べよ」ということだった。これは、それまで論じてきたことをふまえると安易すぎるアドバイスではないか。本書の主旨(孤独は自己制御能力を奪う)とも矛盾する。しかしそれを差し引いても孤独を単に社会的、心理学的、文学的側面からでなく、生理学的、生物学的、そして経済学的な見地から「科学」した本書の意義は大きく、高齢化社会の社会福祉政策にも参考になると思う。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年4月2日に日本でレビュー済み
いつの頃からか記憶が定かでないのだが、子供の頃から自分は孤独を愛するタイプだったと思う。そのくせ、何故他人は人とうまくつきあいができるのだろうか?と悩み続けてきた気がする。
そして、本書に出会った。
もう一度書く。
卒直に言って25年前に本書に出会いたかった。
孤独というものが、その人の健康を大きく損ねるだけでなく、国家ひいては地球レベルの経済での大きな損失を招いている。それが、本書の主張だ。
孤独を愛する貴方に、ぜひ御一読をお勧めする。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年2月28日に日本でレビュー済み
昔なら哲学的な問題として扱われそうな“孤独”という題材を科学的に正面から取り組んだ一冊。

孤独を感じる意味や対処方法を、遺伝や脳科学をふまえて多角的にアプローチ、解析を試みている。
十二分とは思えないが興味深い内容。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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