まず日本語として読んで、話の筋が通っていない。前後のつじつまがあわない箇所がたくさんある。
原書に当たっていないので断言できないが、こういう場合、たいていは誤訳だろう。少なくとも、丁寧に読めば理解できるようには訳されていない。
次に文体の問題として、何十年も昔の学術書を思わせるような、難解というよりは硬直した文体のせいで、非常に読み進めるのがたいへんである。
いまどきこんな漢字を使うのかと疑問を呈したくなるようなものもあり、違和感をまぬがれない。
そのくせ、突然に平易でストレートな訳文の箇所もあるのだが、そういったところは明らかに訳がおかしく、想像するに、原文の意味がわからず直訳しただけなのであろう。
残念ながら、この日本語訳のせいで、内容を評価する段階にいたることはできない。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥3,680¥3,680 税込
発送元: Amazon 販売者: TAWARAブックス
¥3,680¥3,680 税込
発送元: Amazon
販売者: TAWARAブックス
¥71¥71 税込
配送料 ¥350 6月12日-14日にお届け
発送元: ダイワブックサービス(当日、翌日出荷しています) 販売者: ダイワブックサービス(当日、翌日出荷しています)
¥71¥71 税込
配送料 ¥350 6月12日-14日にお届け
発送元: ダイワブックサービス(当日、翌日出荷しています)
販売者: ダイワブックサービス(当日、翌日出荷しています)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
なぜマルクスは正しかったのか 単行本 – 2011/5/24
テリー イーグルトン
(著),
松本 潤一郎
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥3,680","priceAmount":3680.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3,680","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"neLV2BRhqmpR15koQwn2HFFOXfco64kEjmgEepAJxO%2BIh0goWcl%2BmqUMidIs78hRtG5K7Jq2TXt19jlLsu%2F1a8V8G6bU2%2BZSevN6fpHxH8H4IfWAMcs0kk9lggDQ3i521r2vSnE9BSssXks65bVAnC8x48SqfiHijrLmXOcLfG3yR%2BfNcHIEDA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥71","priceAmount":71.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"71","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"neLV2BRhqmpR15koQwn2HFFOXfco64kEDnXg0%2Bn4JqFN8DnQkujXSDl7QUh1zI877ra97jMtEfYdGbzbXjC4srCX3qUam9gdpBftz%2FUGKyicVYb6CEfrZXTqpSTMlb%2B%2BmB0oAP%2FvkeH4Bx3r2Exs4vbAR2ZbQZM%2F%2B53n2MnqyRYbRDe4xotqiA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
思想界の巨人・イーグルトンがあらゆるマルクスへの批判をうけとめながら、ユーモアをまじえてそれに反論するかたちで、マルクスの可能性と魅力を伝える究極にして最高のマルクス入門。
- 本の長さ243ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2011/5/24
- ISBN-10430924548X
- ISBN-13978-4309245485
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1943年生まれ。イギリスの批評家・思想家 マルクス主義をベースに文学・政治を論じる。『文学とは何か』『イデオロギーとは何か』などその著作のほとんどが翻訳されている。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2011/5/24)
- 発売日 : 2011/5/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 243ページ
- ISBN-10 : 430924548X
- ISBN-13 : 978-4309245485
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,261,120位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 33,911位哲学・思想 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中1.5つ
5つのうち1.5つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
4グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年6月28日に日本でレビュー済み
イギリス・マルクス主義の重鎮テリー・イーグルトンが、マルクスないしマルクス主義に対して典型的に向けられる10の非難を列挙して、一つずつ1章を割いて論破していくという著作。こう書いただけでも興味をそそるものであるのは間違いない。
しかし、ただただ翻訳が残念。内容の是非を判断するのさえ困難なほど翻訳がひどい。最初の「序文」から最後の章までひどい誤訳だらけで、日本語としても理解不能な文章が延々と続く。イーグルトンの言わんとしていることがほとんど伝わらないし、しばしばイーグルトンの主張と正反対の訳文になっている。
たとえば、「マルクスに対する最も容赦のない批判者」と訳すべきところが、「マルクスによる最も容赦なき批判」になっていたり、マルクスが初期の段階論を捨てて「永続革命」を推奨するようになったとイーグルトンは主張しているのに、「『永続革命』を推奨するのではなく、この信念を捨てた」と正反対に訳されたりしている。これはもちろんほんのごく一部で、ほとんど数行ごとに重大な誤訳が見つかる。
基本的な翻訳ができていないのに、「マルクス主義は終わったのさ」とか「マルクス主義、理論的には大いにけっこうかも」のような不釣合いな口語体が頻繁に登場する。もう一回他の誰かが最初から訳しなおす必要があるだろう。
しかし、ただただ翻訳が残念。内容の是非を判断するのさえ困難なほど翻訳がひどい。最初の「序文」から最後の章までひどい誤訳だらけで、日本語としても理解不能な文章が延々と続く。イーグルトンの言わんとしていることがほとんど伝わらないし、しばしばイーグルトンの主張と正反対の訳文になっている。
たとえば、「マルクスに対する最も容赦のない批判者」と訳すべきところが、「マルクスによる最も容赦なき批判」になっていたり、マルクスが初期の段階論を捨てて「永続革命」を推奨するようになったとイーグルトンは主張しているのに、「『永続革命』を推奨するのではなく、この信念を捨てた」と正反対に訳されたりしている。これはもちろんほんのごく一部で、ほとんど数行ごとに重大な誤訳が見つかる。
基本的な翻訳ができていないのに、「マルクス主義は終わったのさ」とか「マルクス主義、理論的には大いにけっこうかも」のような不釣合いな口語体が頻繁に登場する。もう一回他の誰かが最初から訳しなおす必要があるだろう。
2012年6月2日に日本でレビュー済み
テリー・イーグルトンによる刺激的な本の存在を教えてくれた訳書ではありますが、読むに耐えません。
私は、ある程度マルクス主義を理解しているという自負を持っていますが、この翻訳は、軽く眺めたところ、ちっとも理解できませんでした。
本の内容は知りたいので、苦手な英語で読もうと思います。
私は、ある程度マルクス主義を理解しているという自負を持っていますが、この翻訳は、軽く眺めたところ、ちっとも理解できませんでした。
本の内容は知りたいので、苦手な英語で読もうと思います。
2011年12月30日に日本でレビュー済み
読み始め、イーグルトン先生ってこんなに分かりにくかったかな、と思っていた不安がほどなく難解になり、ついには理解不能になってしまった原因を自らの読み込み不足と納得させていたが、レビューで翻訳文に関する意見を読み、これはもう原書に当たるしかないと思い、原書を取り寄せました。当方、文芸関係の英日翻訳業を生業としていますが、イーグルトン先生の原書を読むのは初めてのこと。拾い読みして、訳文とつきあわせるつもりが、本文(訳文)の冒頭からずっこけてしまいました。文芸書と社会学・思想学の訳し方の違いは確かにありますが、まずもって英訳としていただけません。個々は取り上げませんが、読み込みの浅さからくる迷訳が頻繁に登場し、そのレベルですから当然イーグルトン先生の表現に嗅ぎ取られるニュアンスは全く持って反映されません。
イーグルトン先生がこれまでの著書で随所に小出ししてきたマルクス主義について総合的に読める(はず)という意味で期待がもたれる書であるだけに、翻訳のひどさは残念です。訳者があとがきで白状されているとおりだとすれば『イギリス文学研究にもマルクス研究にも素人の私』が訳して、出版するという姿勢はどんなものでしょう。個人としては、イーグルトン先生にもマルクス主義にも通暁している方に新たに翻訳し直していただきたい書です。返す返す、非常に残念な一冊です。
イーグルトン先生がこれまでの著書で随所に小出ししてきたマルクス主義について総合的に読める(はず)という意味で期待がもたれる書であるだけに、翻訳のひどさは残念です。訳者があとがきで白状されているとおりだとすれば『イギリス文学研究にもマルクス研究にも素人の私』が訳して、出版するという姿勢はどんなものでしょう。個人としては、イーグルトン先生にもマルクス主義にも通暁している方に新たに翻訳し直していただきたい書です。返す返す、非常に残念な一冊です。