インターネットの統治を巡る様々な課題につき、豊富な事例を基に論じた一冊。政府ではなく、多数の民間事業者が主体となって基本的アーキテクチャーが形作られているインターネットの世界において、一見技術的に見える事項が表現の自由や営業の自由といった我々の社会の基本的価値と深く関連していることが、様々な事例を基にvividに描き出されている。随所に「AS番号」や「DNS」といった、この分野になじみのない者にとってはとっつきにくい技術的な用語が多数出てくるが、訳者の平易な翻訳によって、全体として非常に分かりやすく仕上げられている。
なお、一点、注意が必要なのは、本書はインターネットガバナンスを巡る課題について解決策を示すことを目的としたものではなく、むしろ読者にそうした解決策を探すヒントとなる知識を提供し、インターネットの統治を巡る問題を公共の討議の下に置くことを意図しているということである。したがって、本書にインターネットガバナンスを巡る一義的な解決策が提示されることを期待するべきではなく、それは本書の読者が読後に自ら考えていくべきことである。その前提で、本分野に関心がある人は是非手にとって読んでみてほしいと思う。
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インターネットガバナンス:世界を決める見えざる戦い 単行本 – 2015/9/16
ローラ・デナルディス
(著),
岡部 晋太郎
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
津田大介氏(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)推薦!
「今後、本書で示された100以上の論点を踏まえない我流のネット論が
相手にされることはないだろう。」
インターネットで繰り広げられる壮絶な覇権争い。
私たちの未来を決めるこの見えざる争いについて、技術的な仕組みや権力構造を踏まえわかりやすく解説する。
知らずには済まないネットの今。
【目次】より
第1章 インターネットを管理する?
1 インターネットガバナンスの5つの特徴
2 インターネットガバナンスに含まれるもの
3 各章の概要
第2章 インターネットを動かす重要な資源
1 インターネットの番号と名前を読み解く
2 分権化された資源管理の構造 ――その歴史と現在
3 技術的資源とコミュニケーションの権利の関係
第3章 インターネットの標準を決める
1 プロトコルの誕生
2 社会のルールとしての標準
3 標準化がつくるガバナンス
第4章 サイバーセキュリティのガバナンス
1 サイバーセキュリティの台頭
2 政治・安全保障・サイバーセキュリティ
第5章 インターネットのコア
1 自律システムとインターネットエクスチェンジ――インターネットの屋台骨
2 相互接続を取り巻く取引
3 インターネットのコアで生じている問題
第6章 ネット中立性
1 4つの差別的な取扱い事案
2 避けられないトラフィック区別
3 ネット中立性はいつも非中立的
第7章 SNSや検索エンジンが果たす公的役割
1 民営化される表現の自由
2 プライバシーの媒介
3 口コミのガバナンス
4 国家の代わりとなる媒介者
第8章 インターネットと知的財産権
1 技術により可能となる海賊行為とその取締り
2 知的財産権の保護に使われる3つのインフラ
3 インターネットに埋め込まれた知的財産権
第9章 インターネットガバナンスの暗黒技法
1 DPI――「インテリジェントな政策実行」か「プライバシーの死」か
2 「キルスイッチ」の解剖学
3 委任された検閲
4 人権抑圧のためのDDoS攻撃
5 デジタル空間における表現の自由を再考する
第10章 インターネットガバナンス、そしてインターネットの自由
1 相互接続を規制する動き
2 マルチステークホルダリズムとは
3 ファウスト的取引としてのオンライン広告――無料サービスとプライバシーの交換
ほか
「今後、本書で示された100以上の論点を踏まえない我流のネット論が
相手にされることはないだろう。」
インターネットで繰り広げられる壮絶な覇権争い。
私たちの未来を決めるこの見えざる争いについて、技術的な仕組みや権力構造を踏まえわかりやすく解説する。
知らずには済まないネットの今。
【目次】より
第1章 インターネットを管理する?
1 インターネットガバナンスの5つの特徴
2 インターネットガバナンスに含まれるもの
3 各章の概要
第2章 インターネットを動かす重要な資源
1 インターネットの番号と名前を読み解く
2 分権化された資源管理の構造 ――その歴史と現在
3 技術的資源とコミュニケーションの権利の関係
第3章 インターネットの標準を決める
1 プロトコルの誕生
2 社会のルールとしての標準
3 標準化がつくるガバナンス
第4章 サイバーセキュリティのガバナンス
1 サイバーセキュリティの台頭
2 政治・安全保障・サイバーセキュリティ
第5章 インターネットのコア
1 自律システムとインターネットエクスチェンジ――インターネットの屋台骨
2 相互接続を取り巻く取引
3 インターネットのコアで生じている問題
第6章 ネット中立性
1 4つの差別的な取扱い事案
2 避けられないトラフィック区別
3 ネット中立性はいつも非中立的
第7章 SNSや検索エンジンが果たす公的役割
1 民営化される表現の自由
2 プライバシーの媒介
3 口コミのガバナンス
4 国家の代わりとなる媒介者
第8章 インターネットと知的財産権
1 技術により可能となる海賊行為とその取締り
2 知的財産権の保護に使われる3つのインフラ
3 インターネットに埋め込まれた知的財産権
第9章 インターネットガバナンスの暗黒技法
1 DPI――「インテリジェントな政策実行」か「プライバシーの死」か
2 「キルスイッチ」の解剖学
3 委任された検閲
4 人権抑圧のためのDDoS攻撃
5 デジタル空間における表現の自由を再考する
第10章 インターネットガバナンス、そしてインターネットの自由
1 相互接続を規制する動き
2 マルチステークホルダリズムとは
3 ファウスト的取引としてのオンライン広告――無料サービスとプライバシーの交換
ほか
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社河出書房新社
- 発売日2015/9/16
- ISBN-104309247245
- ISBN-13978-4309247243
商品の説明
著者について
ローラ・デナルディス
アメリカン大学コミュニケーション大学院教授。フォーチュン500企業や政府機関等のアドバイザー、米国務省の国際情報通信政策アドバイザリー委員会のメンバーを務める。インターネットガバナンスの世界的研究者。
岡部 晋太郎
総務省に入省後、情報通信法制の企画・立案や情報通信産業の調査分析に従事。情報通信国際戦略局国際政策課所属。ミシガン大学公共政策学修士。
アメリカン大学コミュニケーション大学院教授。フォーチュン500企業や政府機関等のアドバイザー、米国務省の国際情報通信政策アドバイザリー委員会のメンバーを務める。インターネットガバナンスの世界的研究者。
岡部 晋太郎
総務省に入省後、情報通信法制の企画・立案や情報通信産業の調査分析に従事。情報通信国際戦略局国際政策課所属。ミシガン大学公共政策学修士。
登録情報
- 出版社 : 河出書房新社 (2015/9/16)
- 発売日 : 2015/9/16
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4309247245
- ISBN-13 : 978-4309247243
- Amazon 売れ筋ランキング: - 633,046位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,109位インターネット・Web開発 (本)
- - 79,559位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年10月18日に日本でレビュー済み
2016年3月11日に日本でレビュー済み
現実のインターネットはもやもやした雲(クラウド)ではないが、物理的・仮想的、分権的・中央集権的、民間企業・政府、国家・グローバルが入り乱れている。技術向上で便利になる反面、情報の流れをコントロールしようと思えばできるようになってきたため、ガバナンスの問題も大きくなっている。
インターネット・ガバナンスの問題を考えるためには、技術面の理解も欠かせないが、本書では一般人向けに説明している。インターネット・インテリジェンスを理解するためにも有用だと思う。
インターネット固有の重要資源(Critical Internet Resources)とは、具体的には、IPアドレス、ドメインネーム、AS番号の3つ。これらは全世界に唯一無二でなければならないことから、中央集権的に管理せざるをえない。現在は民間団体が管理しているが、米国商務省が関与を手放さないので、国連に移管すべきとの諸外国からの異議申立てもあるらしい。
プロトコルという言葉は良く聞くが、ネットワークでつないだ機器間で情報をやり取りするルールで、TCP/IPのほか、HTTP、MP3フォーマット、JPEG、MPEG、Wi-Fi標準、Bluetooth等々良く聞くものもいろいろある。前章のCIRが唯一無二だったのに比べて、プロトコルは「使われてなんぼ」のものなので、管理もかなり民主化されてはいるが、プライバシー、アドレスの枯渇問題(IPv4、IPv6)、知的財産権等も関係することから、ガバナンスの問題が絡んでくる。
最近うるさいセキュリティ。ウイルス、ワームなどは良く知られているが、サイトの信頼性となると悩ましい。「このサイトは信用できます」は信用できるのか? なお、原理的にはシンプルなDDoS攻撃の仕組みも説明されている。
インターネットは、自律的なネットワークが相互接続されて出来上がっている。相互接続は私的な契約で、最初は無償で相互接続して規模の拡大に努めるが、ある程度の規模になると新規の接続希望者から料金を取りたくなる。金儲けはネットワークの効率性と必ずしも両立しないし、新興市場が不利に扱われている懸念もある。またネットワークの接続ポイント(IXP)が、情報の流れをコントロールする場にもなりうる。
「何それ?」というネット中立性(network neutrality)。ネットワーク事業者は、金儲けのために、代替サービス提供者や特定のコンテンツを差別的に扱う可能性がある(電話会社はスカイプを、ケーブルTVはネットフリックスをブロックしたい等)。このような差別・区別を許して良いのか、政府は規制にどのように関与すべきか、という問題が生じる。
利用者として身近なSNSや検索エンジン。これらの事業者は、情報を媒介することで価値を生み出しているが、情報の削除要請や捜査当局からの協力要請への対応はグローバル化とともにややこしくなっている。また、これらの情報を広告に使いたいという第三者への情報提供も悩ましい。既に3rd party cookieも収集されている。
よく問題になっている知的財産権。海賊版問題は容易に想像できるが、コンテンツ企業や法執行機関は自ら行動を起こせるわけではなく、検索エンジン等の情報媒介者に対処を求めることになる。具体的には、違反者常習者のアクセス遮断、違反コンテンツのあるサイトのドメイン名を差押え(警告ページへの転送など)であるが、情報媒介者としては、技術的には容易でも、実際にやるかの判断となると悩ましい。
悪用方法もある。技術進歩により情報パケットの中身まで検知可能になると、政府は検閲したくなるし、営利企業は商売のため覗き見したくなる。国により法律は異なり、真っ当な削除要求もあるので、これらの要求にどう対処するかは、表現の自由からも深刻な問題。またDDoS攻撃はやろうと思えば誰でもできる簡単な方法なので、人権抑圧にも活用(悪用)されている。
「セキュリティ、プライバシー以外にも、IPアドレス等の固有資源、プロトコル、相互接続、ネット中立性などいろいろ問題がある」ということだ。
インターネット・ガバナンスの問題を考えるためには、技術面の理解も欠かせないが、本書では一般人向けに説明している。インターネット・インテリジェンスを理解するためにも有用だと思う。
インターネット固有の重要資源(Critical Internet Resources)とは、具体的には、IPアドレス、ドメインネーム、AS番号の3つ。これらは全世界に唯一無二でなければならないことから、中央集権的に管理せざるをえない。現在は民間団体が管理しているが、米国商務省が関与を手放さないので、国連に移管すべきとの諸外国からの異議申立てもあるらしい。
プロトコルという言葉は良く聞くが、ネットワークでつないだ機器間で情報をやり取りするルールで、TCP/IPのほか、HTTP、MP3フォーマット、JPEG、MPEG、Wi-Fi標準、Bluetooth等々良く聞くものもいろいろある。前章のCIRが唯一無二だったのに比べて、プロトコルは「使われてなんぼ」のものなので、管理もかなり民主化されてはいるが、プライバシー、アドレスの枯渇問題(IPv4、IPv6)、知的財産権等も関係することから、ガバナンスの問題が絡んでくる。
最近うるさいセキュリティ。ウイルス、ワームなどは良く知られているが、サイトの信頼性となると悩ましい。「このサイトは信用できます」は信用できるのか? なお、原理的にはシンプルなDDoS攻撃の仕組みも説明されている。
インターネットは、自律的なネットワークが相互接続されて出来上がっている。相互接続は私的な契約で、最初は無償で相互接続して規模の拡大に努めるが、ある程度の規模になると新規の接続希望者から料金を取りたくなる。金儲けはネットワークの効率性と必ずしも両立しないし、新興市場が不利に扱われている懸念もある。またネットワークの接続ポイント(IXP)が、情報の流れをコントロールする場にもなりうる。
「何それ?」というネット中立性(network neutrality)。ネットワーク事業者は、金儲けのために、代替サービス提供者や特定のコンテンツを差別的に扱う可能性がある(電話会社はスカイプを、ケーブルTVはネットフリックスをブロックしたい等)。このような差別・区別を許して良いのか、政府は規制にどのように関与すべきか、という問題が生じる。
利用者として身近なSNSや検索エンジン。これらの事業者は、情報を媒介することで価値を生み出しているが、情報の削除要請や捜査当局からの協力要請への対応はグローバル化とともにややこしくなっている。また、これらの情報を広告に使いたいという第三者への情報提供も悩ましい。既に3rd party cookieも収集されている。
よく問題になっている知的財産権。海賊版問題は容易に想像できるが、コンテンツ企業や法執行機関は自ら行動を起こせるわけではなく、検索エンジン等の情報媒介者に対処を求めることになる。具体的には、違反者常習者のアクセス遮断、違反コンテンツのあるサイトのドメイン名を差押え(警告ページへの転送など)であるが、情報媒介者としては、技術的には容易でも、実際にやるかの判断となると悩ましい。
悪用方法もある。技術進歩により情報パケットの中身まで検知可能になると、政府は検閲したくなるし、営利企業は商売のため覗き見したくなる。国により法律は異なり、真っ当な削除要求もあるので、これらの要求にどう対処するかは、表現の自由からも深刻な問題。またDDoS攻撃はやろうと思えば誰でもできる簡単な方法なので、人権抑圧にも活用(悪用)されている。
「セキュリティ、プライバシー以外にも、IPアドレス等の固有資源、プロトコル、相互接続、ネット中立性などいろいろ問題がある」ということだ。
2015年10月4日に日本でレビュー済み
インターネットはこれほど社会共通のインフラになっているにも拘らず、誰がインターネットの何を管理しているのかについて、一般にはあまり知られていない。如何なる組織もインターネット全体をコントロールしておらず、ボトムアップ型の仕組みで運営されて来たことがここまで普及して来た原因とも言えるが、その覇権争いや技術的な仕組みを解説した異色の一冊。
国家権力は何処までインターネットに影響力を及ぼすのか、サイバーセキュリティは将来的にどうなって行くのか、表現の自由やプライバシーはどこまで保護されるのか。これほどまでに多くの課題がある、ということ自体を認識しないでインターネットを使っていることに今更ながら驚かされる。
国家権力は何処までインターネットに影響力を及ぼすのか、サイバーセキュリティは将来的にどうなって行くのか、表現の自由やプライバシーはどこまで保護されるのか。これほどまでに多くの課題がある、ということ自体を認識しないでインターネットを使っていることに今更ながら驚かされる。
2017年1月18日に日本でレビュー済み
Laura DeNardis著、岡部晋太郎訳
第1章が概要、第2章がリソース、第3章は標準・・・という視点でガバナンスに関連した解説が続く。
標準ではRFCやIETFなど組織の成り立ちから関わりが説明されているが、技術解説本だとその技術の中身に重点が置かれるが、本書ではは「そういうもの」的にサラッとで、例えばTCP/IPなども中身はサラッとで、逆にその標準化に係る部分に視点が注がれているので、知らなかったことも多く技術知識に深みが増すと思う。そう言った点でエンジニアには読んで損のない一冊かと。
第1章が概要、第2章がリソース、第3章は標準・・・という視点でガバナンスに関連した解説が続く。
標準ではRFCやIETFなど組織の成り立ちから関わりが説明されているが、技術解説本だとその技術の中身に重点が置かれるが、本書ではは「そういうもの」的にサラッとで、例えばTCP/IPなども中身はサラッとで、逆にその標準化に係る部分に視点が注がれているので、知らなかったことも多く技術知識に深みが増すと思う。そう言った点でエンジニアには読んで損のない一冊かと。